Business Challenge

コミュニケーション・ツールとしての グループウェアの重要性を強化

四国電力は、お客様へよりよいサービスを提供 するため、社内の情報を円滑に交換し、蓄積と 再利用が容易にできるように情報システムを活用 してきました。1997年から、グループウェアに IBMのLotus Notes/Dominoを採用し、全社への 展開を進めてきました。当初は社員同士のメールが 主であったシステムも、利用規模が拡大するに つれ、その重要性が高まってきました。また平常 時はもちろん、災害時においてもサービスを継続 的に提供できる可用性の確保が急務となってき ました。

四国電力 情報通信本部 情報システム部 シス テム化推進グループリーダーの中内伸二氏は、 グループウェア・システムについて次のように 語ります。 「Lotus Notes/Domino は、深く全社に浸透して おり、今では日々の業務 の遂行に不可欠な存在 となっています。日々の 業務マニュアルや設備 障害時の復旧手順など、 グループウェアを介した ナレッジ(知)の共有が 全社で進められていま す。大地震などの災害 時においても、当社としては停電をいち早く復旧 させ、お客様の生活に支障をきたさぬように 電気をお届けするという社会的使命を担ってい ます。新しいシステムを検討する上で、このような 災害時の対策を考慮し、従来より高い信頼性と 業務の連続稼働要件を検討する必要があると 考えました」

Transformation

よんでんグループの強みを生かした 新システムを設計

システム化推進グループ 副リーダーの兼武春雄 氏は、新システムを検討した経緯を、次のように 語ります。「四国電力のLotus Notes/Dominoは、 現在約6,000人のユーザーが使用しており2006年 度の総メール送受信数は1,400万件を超える 規模となっています。 メール機能だけでなく、 約6,500個の文書DBと ワークフローの仕組み が全社で使用されてい ます」

Lotus Notes/Domino が全社に浸透するにつれ 業務で頻繁に使用され、 24時間365日のサービス 提供が強く求められてきました。またサービスの 継続性の観点から、災害対策を視野にいれたシス テムの設計を行う必要が生じました。 「今回の新システムでは、“サービス・レベルの 強化”と“追跡監査を含めたセキュリティー管理の 強化”の2点に重点をおいて検討を行いました。 サービス・レベルの強化については、よんでん グループのメンバーであるSTNetが持っている 広域の高速ネットワークとデータ・センターを 活用し、地震などの非常時にもサービスを提供 できるように、従来のコンピューター・センターに 加えて約130km離れた別地点のバックアップの コンピューター・センターにサーバーを設置し、 クラスタリングを行うことにしました」(兼武氏)

Benefits

メインフレームの提供する仮想化技術と 災害対策ソリューションを有効活用

Lotus Notes/Dominoを稼働させるシステム基盤として、従来と同じUNIXサーバーによる構成に加えて、四国電力において基幹系システム の採用実績のあるメインフレーム・サーバーの IBM System z9が検討されました。

「従来のように、複数のUNIX系サーバーを設置 し、冗長化を図る構成も検討しましたが、障害時に 備えてバックアップのコンピューター・センターに 設置するサーバーの台数を検討した結果、コスト 面および運用面で負担が増大すると考えました。 IBM System z9はオープン・ソースであるLinux を使用でき、仮想化技術を使用することによって 複数のLotus Notes/Dominoを1台に統合する ことができます。基幹系で実証された信頼性が オープン環境でも実現するため、今回のシステム 基盤として有効であると判断しました」(兼武氏)

2007年11月にサービスを開始した新システムは、 コンピューター・センターとバックアップのコン ピューター・センターにそれぞれ設置されたIBM System z9 Business Class(System z9 BC)を 100Mbpsの高速回線で接続し、リアル・タイムに サーバー間でデータを同期するDominoクラス ターを構成しています。障害による計画外停止に 加えて、保守による計画停止の最小化を実現 するとともに、広域にわたる災害に備えた基盤を 実現しています。兼武氏はIBMSystem z9 BCの次の点を評価 しています。

「複数のLotus Notes/Dominoサーバーを System zに統合することで、運用・管理が容易になったと実感しています。仮想化技術を利用 することで、新しくサーバーを設置する時にハード ウェアを調達することなく、論理的な仮想サー バーを簡単に追加できる点は高く評価してい ます。 また、サーバーを統合することによって設置 スペースを約3分の1にまで削減することができ、 ネットワーク機器も非常にシンプルになりました。 今回導入したメインのコンピューター・センターの System z9 BCはLinux専用プロセッサーである Integrated Facility for Linux(IFL)を5個搭載 しているのに対し、バックアップのコンピュー ター・センターに導入したSystem z9 BCは 通常は1個のIFLのみが稼働し、被災時に4個の バックアップ用のIFLが本番環境と同等の処理能力を提供するCapacity Backup(CBU)構成を 採ることによってハードウェアおよびソフトウェアの投資を抑えることに成功しています」

 

将来の展望

新システムを支える IBM System zの先進機能を評価

新システムでは高い信頼性を実現するとともに、 より高度なセキュリティー対策を実施しました。 アクセス・コントロールの基準を強化し、ログの 取得をはじめ、情報漏えいの問題に対して追跡 管理ができる仕組みを整えることによって、ガバ ナンスを高める環境が実現しました。中内氏は、新システムの今後の展望ついて、次の ように語ります。

「使いやすく、高い信頼性とセキュリティーを実現 するシステムが完成したと考えています。今回 構築した仕組みは四国電力内の活用が中心と なっていますが、今後はよんでんグループ全体に 展開し、お客様によりよいサービスを提供できる ようになることを目指しています。また、今後は、 日々蓄積されているナレッジをより効率的に全社 やグループ内で活用することができるポータルの 構築を検討していきます」

 

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