Business Challenge story

短期間でサービスを開始でき、信頼性と拡張性が高いシステム基盤を要望

信頼性の高い企業向けクラウド・コンピューティング基盤を提供し続けるIIJ GIOは、高品質で柔軟性に富み、2013年6月現在、約1000社の顧客が利用し、1800を超えるシステムが稼働するビジネス基盤です。IIJ GIO Power-iサービスは、IIJ GIOのこうした実績に裏付けされた高信頼性のIBM i向けクラウド・サービスです。

IIJグローバル サービス推進本部 事業戦略担当 理事 飯田秀樹氏は、サービス提供の背景を次のように話します。「IIJ GIOを利用されているお客様のなかには、IBM iシステムをご使用の方々もいらっしゃいます。そのようなお客様から『IA系サーバーのみならずIBM i環境のサービスも提供してほしい』との要望を多数いただきました。これがIIJ GIO Power-iサービスを始めようと考えたきっかけです。また『システム資産を今後は自分たちで持ちたくない』『システムの運用負荷を軽減したい』『自社にシステム管理の後継者がいない』などの課題をお持ちのお客様が、システムのアウトソース化を望まれるケースが多く、本番機は自社で運用する場合でも、BCP(事業継続計画)においてはIBM i環境のクラウド・サービスの利用を望まれるお客様もいらっしゃいました」。

IIJグローバルはこのような顧客からの要望にいち早くお応えするため、クラウド上でIBM i環境を提供するIIJ GIO Power-iサービスの立ち上げを決定しました。そのためのシステム基盤を選択するにあたっては、短期間でのサービス立ち上げ・サービスの運用や管理負荷の抑制と軽減・将来の利用者拡大にも柔軟に対応可能な信頼性と拡張性といった観点を重視しました。

Transformation

競争力あるサービスを実現するためにIBM PureFlex Systemを採用

IIJグローバルでは2013年2月に、IIJ GIO Power-iサービスの提供を決定し、5月に実務プロジェクトをスタート。それからわずか4カ月あまりの2013年9月からサービスの提供開始を実現しました。競争力あるクラウド・サービスを提供するには、設計、調達、構築、運用のプロセスを短期間で効率よく実施していく必要があります。そこでIIJグローバルはPureFlex Systemの採用により、プロジェクト推進のスピードアップを図りました。IIJグローバル サービス推進本部 サービス企画部所属のプロジェクト・リーダー 中馬直哉氏は、PureFlex Systemを選定した理由について次のように話します。「プロジェクト立ち上げのスピード感と、システム運用時の負荷軽減の2点がPureFlex Systemを選定した最大の理由でした。PureFlex Systemには、コンピュート・ノード、ストレージ、シャーシ、ネットワークのすべてがあらかじめ最適に統合されているので、サービス立ち上げの期間を大幅に短縮できると考えました。構成品を個別に購入、組み上げて構築した場合、システム設計に費用や時間がかかる上、構築の際も設定やテストが必要となりますが、PureFlex Systemではその必要はありませんでした。あらかじめすべてが組み上げられ、必要なテストが終了しています。PureFlex Systemでなければ、このような短期間でサービス開始することは不可能でした」。

またIIJグローバルは、サービス提供開始後の利用者拡大時のシステム拡張に関してもPureFlex Systemが優れていると判断しました。「PureFlex Systemは、クラウド・サービスの迅速な提供を前提に設計されているシステムであり、利用者の増加に伴うリソースの増設や設定変更といった作業時に、とても柔軟に対応できる仕組みがありました。またシステムの統合管理を実現するIBM Flex System Manager(以下、Flex System Manager)を利用することで、各コンピュート・ノードの状態を一元管理できるだけでなく、システムに問題が発生したときの原因究明にかかるワークロードも大幅に削減されます。限られた時間で高品質なサービスを提供・維持していかなければならない環境では、こういった運用管理をいかに効率化できるかがサービスの生き残りを左右すると考えています」(中馬氏)。

Benefits

機器の納入から2カ月でサービス提供を開始

IIJグループのデータセンターにPureFlex Systemが納入されたのは、2013年7月でした。そして納入からわずか2カ月後の2013年9月下旬には、IIJ GIO Power-iサービスの提供が開始されています。実際にシステム構築を担当された中馬氏は、次のように話します。「PureFlex Systemが納入されたのは7月下旬だったのですが、PureFlex Systemは必要コンポーネントがすでに組み上げられてテストも完了した状態で納入されるため、通常であれば必要となるハードウェア・セッティング作業は必要なく、かなり効率的に作業を進められました。そして結果的に予定通り納入から2カ月でサービスを開始できました。他の製品で同様のシステム構築を行っていたとしたら、考えられないスピードです。また仮想化ハイパーバイザー「PowerVM」によって、1台のサーバー上に複数のIBM i環境を高集約に仮想統合する構成をとっていますが、今後IIJ GIO Power-iサービスの業務処理量や利用者が急激に増加するような場合でも、ハードウェア資産の割り当てをお客様ごとに最適な状態で運用し、高信頼で拡張性の高いサービスを迅速にご提供し続けられると考えています」(中馬氏)。

 

将来の展望

パートナーとの協業も視野に、さらなる柔軟性とサービス・レイヤーの拡大を目指し、進化を継続

IIJグローバルでは今後、IIJ GIO Power-iサービスをより多くのお客様のさまざまなご要望に幅広くお応えできるサービスに進化させたいと考えています。「IaaSとしてのIIJ GIO Power-iサービスは、高い柔軟性と拡張性を備えていますが、今後はバックアップ機能や運用監視、EDI接続などのオプション・メニューを追加し、さらにお客様のご要望・課題にお応えできるサービスの拡充を継続していきます。IBM iをご利用のお客様で、システム運用のアウトソースや運用コストの削減という課題をお持ちのお客様、システムの災害対策を計画されているお客様にぜひご検討いただきたいと考えています」(中馬氏)。

IIJグローバルはさらに、提供するサービス・レイヤーの拡大も考えています。「現状ご提供しているサービスは、OSを含めたIaaS基盤ですが、今後は各種ソリューションを提供されているソフトウェア・ベンダー様やSIer様とパートナーシップを強化し、アプリケーション・レイヤーを含んだSaaS形態のサービス提供も検討していきます。IBM iシステムで豊富な実績をお持ちのIBMビジネス・パートナー様との協業も進めながら、新たな選択肢としてのIIJ GIO Power-iサービスのご提案を進めていきます。IIJグローバルは、単なるクラウド・サービスの提供ではなく、お客様がお持ちの課題やご要望を伺いながら、企業が本当に必要とする最適なソリューションをご提供するビジネス・パートナーとして、今後もお客様のビジネスをご支援していきます」(飯田氏)。

 

お客様の声

「今後は、IBM iシステムで豊富な実績をお持ちのIBMビジネス・パートナー様との協業も進めながら、SaaS形態のIIJ GIO Power-iサービスのご提案を進めていきます」

株式会社IIJグローバルソリューションズ サービス推進本部 事業戦略担当 理事 飯田 秀樹氏

「プロジェクト立ち上げのスピード感と、システム運用時の負荷軽減の2点がPureFlex Systemを選定した最大の理由でした」

株式会社IIJグローバルソリューションズ サービス推進本部 サービス企画部 中馬 直哉氏

 

お客様情報

IIJグループの一員として国際事業を担う株式会社IIJグローバルソリューションズは、2010年9月に事業を開始しました。同社は、ネットワークに限らず、企業で必要とされているビジネス・ソリューションを、タイムリーに、かつグローバル・レベルで提供しています。

 

テクノロジープラットフォーム

ハードウェア

  • IBM Flex System Enterpriseシャーシ
  • IBM Flex System p260 コンピュート・ノード
  • IBM Flex System p460 コンピュート・ノード
  • IBM Storwize V7000

Solution Category

  • Systems Hardware