ビジネス上の課題

GKN Aerospace社は 2000年以降、従業員数が6倍に増加し、目覚ましい成長を遂げています。同社は、お客様のために革新的なプロジェクトを進めるために、適切なスキルが適切な場所に配置されていることをどのように保証できるのでしょうか。

概要と経緯

GKN Aerospace社は、IBM® Planning Analytics on Cloudを使用して、プロジェクト・マネージャーに、エンジニアリング・チーム全体で使用可能なスキルに関する深い洞察を提供して、リソースの割り振りとコラボレーションを向上させました。

成果

最適化

プロジェクトをより効果的に進められるように、エンジニアリング・リソースの活用を最適化できました

提供

プランナーがスキルとプロジェクトの要求を合致させるのに役立つ人的資源の完全なビューを提供しています

実現

手動プロセスを排除し外部雇用コストを削減することにより効率性の向上を実現しました

ビジネス上の課題の詳細

航空宇宙工学で世界をリード

GKN Aerospace社は、世界の航空宇宙分野での先駆的な存在としての評判を確立しています。今日、同社は世界有数の航空宇宙企業に最先端の部品を提供しています。

GKN Aerospace社の目標はシンプルで、航空機がより速く安全に飛行できるテクノロジーを提供することで、燃料効率を向上させることです。同社がこの目標を達成するには、次世代の航空宇宙テクノロジーを開発するための適切なチームと適切なスキルが、同社のエンジニアリング・センターに確保されていなければなりません。

GKN Aerospace社のグローバルITプロジェクト・ディレクターのDavid Legge氏は、このように述べています。「航空旅行が年々盛んになり、特にヨーロッパやアジア太平洋市場で、航空宇宙部品の需要が増加しています」GKN Aerospace社は、Fokker社、Filton社、Volvo Aero社などの企業買収により、 2000年以降に急速に拡大しており、従業員数は6倍に増加しました。

「現在、14カ国の51の事業所で約3,500人の航空宇宙工学のスペシャリストを擁し、世界の主要な航空機メーカーの90%にサービスを提供しています」

しかし、この素晴らしい成長は、大きな課題をもたらしました。GKN Aerospace社は、航空宇宙センター全体で専門知識がサイロ化していることに気が付きました。さらに、特定の事業所では特定の素材やプラクティスに関する専門知識があっても、他のセンターのリソースや能力に対する洞察はほぼないことも、すぐに認識するようになりました。

このように透明性が欠如した環境では、どの事業所にどのようなスキルや専門知識があるのかを把握できないめ、ある特定のセンターが多忙を極めているときに、マネージャーはコストのかかる外部の人材を雇用してそれに対応してしまうという問題がありました。

GKN Aerospace社のエンジニアリング・サービス・リレーションシップおよび戦略的要員計画の責任者であるSrinivas Hirimagalur氏は、次のように話しています。「当社は要員計画プロセスの徹底的な見直しを開始し、利用可能なリソースを最大限に活用しているかどうかを確認することにしました。

「以前は、各事業所では、従業員をプロジェクトに割り振るのに、時間のかかるスプレッドシート・ベースのプロセスに頼っていました。当社はこのやり方ではなく、GKN Aerospace社全体で使用可能なスキルの可視性を高め、全事業所にわたって標準化されたプロセスを導入し、当社の要員計画をグローバルに進めていく方法において、より柔軟性を実現できるようにしたいと考えていました」

従業員計画をより柔軟に進められるようになったおかげで、私たちはIBMのソリューションを利用して素晴らしい投資収益率を達成することに確信がもてるようになりました。

David Legge氏, グローバルITプロジェクト・ディレクター, GKN Aerospace社

概要と経緯の詳細

適切な場所での適切なスキル

様々なソリューションを検討した結果、GKN Aerospace社はIBM Planning Analytics on Cloudを導入することを選択しました。これにより、人材をよりスマートに活用することが可能になりました。またこの導入により、GKN Aerospaceは現在、英国におけるIBMソリューションの最大級のユーザーとなりました。

David Legge氏は、「当社では既にIBM Planning Analyticsとその前身のソリューションを、財務予算と予測のために他の事業分野で使用していました。そのため、このソリューションの使用経験は豊富にありました。

「当社はこの既存の知識を基にして同ソリューションを利用することで、人材の計画と配置もできることが分かりました。またIBMがPlanning Analyticsを自社の要員計画のために使用していることを知るにおよび、自信をもって同ソリューションを活用できました」

David Legge氏はさらに次のように述べています。「当社はクラウド・ファーストの戦略を持っており、そのための作業を行うには、サイバー攻撃の脅威に対して非常に警戒する必要がありました。というのも、航空宇宙産業と防衛の分野はハッカーの恰好の標的になっているからです。過去には、当社が必要とするレベルの保護を提供できないと感じたクラウド・ベンダーとは、取引をやめていました。それとは対照的に、IBM Cloudのソリューションは当社のデータがそうした攻撃から守られていることを確信させてくれました」

IBM Planning Analyticsにより、GKN Aerospace社は、企業全体にわたる要員計画の標準化プロセスを確立できました。このソリューションでは、プロジェクト・マネージャーはすべてのエンジニアに関して、そのスキル、経験、アベイラビリティー、作業の場所への移動にかかるコスト、代替場所への移動に関する詳細なデータを探すことができます。プロジェクト・マネージャーは、新しいプロジェクトが開始されるとすぐに、タイムラインを設定し、必要なリソースを指定し、適切なエンジニアを適切な役割に割り当てることができます。

Srinivas Hirimagalur氏は続けて次のように話します。「全体として、IBMとの提携は良好でした。IBMチームは、このソリューションの実装を段階的に進めるための支援をしてくれました。完了までの道のりには数々の課題がありましたが、IBMチームは豊かな知識と経験で、その課題を克服するために尽力してくれました」

「特に、IBMの社内要員計画プロジェクトに精通したコンサルタントと提携できたことが鍵でした。同コンサルタントは、プロジェクトの開始と終了の両方に関与し、当社が軌道に戻るのを支援してくれました」

「現在、GKN Aerospace社全体でビジネス・インテリジェンスとビジネス・アナリティクスのプロジェクトを推進しており、IBMとの提携はこのジャーニーの成功を支えてくれました」

IBMと提携したことで、当社の既存のスキルとリソースを顧客の注文により良く合致させられるようになりました。

David Legge氏, グローバルITプロジェクト・ディレクター, GKN Aerospace社

成果の詳細

スキルと専門知識の完全なビューを獲得

IBM Planning Analytics on Cloudの人員計画戦略により、GKN Aerospace社は最先端の航空宇宙テクノロジーに対するお客様の需要に対応できるスキルと専門知識を備えた、真に統合されたグローバルなエンジニアリング組織として活動できる体制を整えています。

David Legge氏は続けて次のように述べます。「IBMと提携したことで、当社の既存のスキルとリソースを顧客の注文により良く合致させられるようになりました。これまでは、個々の事業所が他の事業所で利用可能な専門知識を確認することは制限されていました。例えば、あるロケーションが溶接エキスパートを採用しているときに、実は別のセンターから溶接エキスパートを送ることが可能だったというケースがあります」

「現在では、当社のどの事業所でも企業全体で利用可能な専門知識を追跡できるようになっています。また、新規注文を受け取った時点で作業員を必要とする場所に移動させられるようになっただけでなく、プロジェクトを最適な事業所に移して要求に対応することもできます。これにより、今後ますます多くの案件を確保し、主要なビジネス・パートナーとの関係を強化し、航空宇宙分野でのリーダーとしての地位を強化する可能性が高まります」

IBMのソリューションによりスプレッドシート・ベースの手作業のプロセスが排除され、プロジェクト・マネージャーの仕事が大幅に簡素化され、各タスクの開始時にリソースを割り当てる際に、貴重な時間が節約できるようになります。

ヨーロッパとアジアの、ケイパビリティーおよびリソース、エアロストラクチャーおよびシステム担当の責任者のAndy White氏は次のようにコメントしています。「要員計画(WFP)ツールの提供する非常に堅牢なプロセスにより、すべてのユーザーが同時にデータにアクセスできるようになりました。これは、従来のスプレッドシート・アプローチでは不可能だったことです。このツールは使いやすく、WFP内のデータは、財務予測および予算計画を通知するために使用されています」

「まとめると、WFPは本当に数多くのプロセスを改善してくれました。同時に複数のユーザーによるデータの取得を可能にし、データの管理を可能にし、確実に処理時間が短縮されました。また個人的に何よりも重要なのは、システム間でデータ転送をしてもエラーが発生するリスクがなく、ソース・データから標準的な使用可能な一連のレポートが得られることです」

Srinivas Hirimagalur氏は、次のようにコメントしています。「以前は、管理者は複数のスプレッドシートを統合したうえで、データに対して品質管理チェックを実行する必要がありました。今ではボタンをクリックするだけで、GKN Aerospace社全体で利用可能なリソースを示す信頼できる唯一の情報源を、IBMのソリューションが提供してくれます。またこのソリューションには、カスタマイズしたレポートを生成する機能も有しています。これまでのトレーニングや稼働プロセスでユーザーから受け取ったフィードバックは、どれも非常に好意的なものでした」

GKN Aerospace社は人的資源を最大限に活用できるようになり、新規採用や外部委託を抑えても顧客の要求を満たせるようになりました。

David Legge氏はさらに次のように述べています。「従業員計画をより柔軟に進められるようになったおかげで、コストのかかる短期雇用を削減できています。実際、将来的には多くの新規プロジェクトを受注する可能性もありますが、IBMのソリューションを使用すれば素晴らしい投資対効果を達成できると確信しています」

David Legge氏は次のように述べて締めくくっています。「2000年以降、GKN Aerospace社は例外的な成長を遂げており、売上高は8倍に増加しています。IBMのサポートを得ながらこの上昇気流に乗り続け、当社の沿革の次の章を航空宇宙工学分野の世界的リーダーとして彩りたいと思います」

GKN Aerospace社

GKN Aerospace社(ibm.com外部へのリンク)は、世界有数のマルチ・テクノロジー・ティア1の航空宇宙企業です。GKN Aerospace社は、世界有数の航空機メーカーにサービスを提供するグローバル企業として、ヘリコプターやビジネス・ジェット機から最も頻繁に使用されるナローボディ機や世界最大の旅客機まで幅広く航空機で使用される、高度な航空宇宙システム、部品、テクノロジーを開発、製造、および供給しています。軽量の複合材料、加法製造、革新的なエンジン・システム、およびスマート透過性により、航空機の排出物質および重量を削減し、乗客の快適さを高めています。GKN Aerospace社は、エアロストラクチャー、エンジン・システム、透過性、配線システムの市場のトップ企業で、14カ国に営業展開しており、51カ所の製造拠点を持ち、約1万7000 人の従業員を擁しています。

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