30%待機時間が短縮されたということは、出荷能力が30%向上したことを意味します。夏の繁忙期に、ペットボトルコーヒーの生産はできているのに、出荷能力の制約により数量制限をかけざるを得ない状態でした。それが今後は出荷量を増やしてお客様の期待に応えることができます

—ネスレ日本株式会社 サプライ・チェーン・マネジメント本部 サプライ・チェーン アナリスト 伊澤雄太氏,

Business Challenge story

ネスレ日本のサプライ・チェーン・マネジメント本部はパートナーである運送会社や倉庫会社を顧客と捉えており、そうした運送会社や倉庫会社では今、トラックドライバー不足が深刻な問題となっています。ネスレ日本はトラックドライバー不足の要因の一つに長時間労働があると考え、その大きな比率を占める荷物の積み込みや積み下ろしのための待機時間の短縮に取り組むことにしました。テクノロジーを積極的に活用し、製品・サービスやビジネスモデルのイノベーションを追求する同社は、物流の世界でも今後IoTが進むことに着目し、IoTを活用した「ドライバーの待機時間を減らす仕組みづくり」に着手しました。

Transformation

課題解決に向けてIBMは、トラックに関わる業務フローの効率化にはBeacon端末を使ったIoTの仕掛けが役立つと考えました。そこでBeacon対応アプリを簡単に作成できるジェナのBeacappでトラックの位置情報を取り込み、そのデータを蓄積・可視化するIBM Watson IoT Platformとクラウド上で連携させる「トラック呼び出しシステム」を構築。これにより、トラックの到着から出荷までのステータスを見える化し、業務の効率化を図りました。このシステムはクラウド上でのプラットフォーム同士の連携であり、プロトコルやWatsonのモジュールが予め用意されているため、短期間で必要な機能を実装でき、運用までに要した期間はわずか1カ月半でした。

Benefits

トラック呼び出しシステムの導入により、島田工場のトラック待機時間はシステム導入前と比べて約30パーセント短縮されました。ドライバーの待機時間の短縮は、出荷能力の向上を意味します。またシステムの活用によって積み荷のピッキングの前倒しが可能になり、倉庫内の業務効率化も図れました。この成果により、同社は物流分野のCO2排出量削減に功績があったとして「平成28年度グリーン物流パートナー優良事業」の特別賞を受賞しました。 ネスレ日本は、今回解決した「積み込み側」の待機時間削減にとどまらず、バリューチェーン全体における課題に挑戦していく考えです。さらに、一連の取り組みで蓄積されたデータをIBM Watsonを使って分析し、予測システムに発展させ、一層の省人化や効率化を図っていくことも視野に入れています。

 

お客様名

ネスレ日本株式会社(外部サイトへリンク)

 

Partner

株式会社ジェナ(外部サイトへリンク)

 

製品・サービス・技術 情報

当事例で使用されている主な製品・サービスは下記の通りです。

ソフトウェア

Watson Internet of Things Platform

Solution Category

  • AI/Watson