Business Challenge story

可用性を高め安定したクラウド・サービスを提供するためストレージシステムの刷新を決断

フリービットは、現在、データセンター全体をクラウド化するVDC(仮想データセンター)というサービスを主に法人向けに提供しています。また、個人向けには、VPS(仮想プライベート・サーバー)というクラウド・サービスも提供しています。フリービットは、どちらのクラウド・サービスでも、発生した障害の影響ができるかぎり利用者に及ばないよう、クラウド・サービスの可用性を高く保とうと努力しています。

これらのクラウド・サービスを支える構成要素の1つがストレージシステムです。ストレージシステムでは、複数の物理サーバーマシン上で稼働する多数の仮想ホストからさまざまな領域へのアクセスが同時に数多く発生します。フリービット 執行役員 CIO Smart Infra本部 本部長 山森郷司氏は、ストレージシステムで可用性を高めることの難しさを次のように話します。

「CPUやメモリは、小さなリソースを集めて1つの大きなリソースとして使うことができます。しかし、ストレージシステムは、小さなリソースを集めると、かえって障害ポイントを増やすことになります。CPUやメモリでは、小さなリソースを集めることで可用性が高くなったり機能や性能が向上したりしますが、ストレージシステムではそのようなことがまったくありません」。

さらにストレージシステムでの障害発生は、長時間にわたるサービスの停止を招き、利用者への影響が大きいと、山森氏は話します。「ストレージは、非常に重要なデータを格納している領域です。万が一、データの欠損や破損が起こると大変なことになります。このため、障害復旧のためのオペレーションが99.9%大丈夫だと思えても、残り0.1%の可能性をつぶさないかぎり実際の処置は行えません。そのようなこともあり、過去に経験したストレージシステムの障害では、長時間にわたる対応が必要になることもありました。その場合、お客様のビジネスにも、多大な損害を与えてしまう可能性が出てきます。しかも、データの格納領域にアクセスできないという、ある意味で根本的な部分のサービスが提供できなくなるので、お客様の事業そのものがストップしかねないくらいの影響が出ます」。

フリービットは、クラウド・サービスに対してストレージシステムの障害が大きな影響を与えることを実感してきました。そして、クラウド・サービスを安定させ、その可用性を高めるためには、ストレージシステムの刷新が必要だと判断しました。

Transformation

設計思想のよさと高い可視性から、5年間継続して使えるIBM XIV Storage Systemを採用

フリービットは、いくつかのストレージ製品を候補として選び、同社の技術統括室のメンバーによる評価と検証を行いました。そして、フリービットは、冗長 性、自己修復機能、迅速な再構築機能によって高い信頼性と可用性を実現し、直感的なグラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)と実装環境全体に わたって統合された管理の容易性を提供している、IBM XIV Storage Systemの導入を決定しました。フリービット Smart Infra本部 技術統括室 室長 祝迫貴寛氏は次のように話します。

「何かが壊れても本当に止まらないかを確かめていった中で、ハードウェアの設計や、ハードウェア上で稼働するストレージの制御ソフトウェアが二重化されて いて、この製品ならば大丈夫だと思いました。まじめに製品作りに取り組んでいるという印象を持ちました」。これまでのストレージ装置では、障害に対応する ためハードディスクを交換しデータを復旧するまでに1日以上かかり、その間サービスのパフォーマンスの低下が懸念されました。また、いくつかの障害が重 なったときには、データ自体が失われるのではないかという恐れもありました。しかし、IBM XIV Storage Systemでは、十数分でデータを復旧でき、その間のパフォーマンス低下も発生しません。

「ストレージシステムでトラブルが起きたときには、データのバックアップを確認したり、内部のブロックに破損がないことを確認したり、すべての不安要素を つぶしてからでないと復旧のためのオペレーションが行なえません。これまで使用していたストレージシステムでは、ストレージの内部で何が起こっているかが 見えにくかったです。IBM XIV Storage Systemでは、システム内部でのストレージの動きも分かりますし、ストレージ単体で何が起こっているかも分かり、可視性が非常に高いです」(山森 氏)。

フリービットは、製品選定時に加えて、製品導入時にも検証作業を繰り返し行いました。「検証作業を繰り返し行った理由は、そもそもクラウドシステム全体を 無停止にするためです。今回のストレージシステムの刷新は、性能が不足しているとか機能が足りないとかいった理由から行ったものではありません。クラウド システム全体の可用性を100パーセントにしたいという経営レベルの目標から導入を検討し始めました。可用性は、カタログスペックの数字だけでなく、実際 に触ってみて、運用性を見て、いろいろとむちゃなこともやってみて、それらがきちんと対応されていることを確認しておかないと、100パーセントの領域に はなかなか到達できません。このため、技術統括室でかなり細かい部分まで繰り返し検証を行いました。ストレージシステムの導入目的が可用性の向上ですの で、検証作業は不可欠でした」(山森氏)。

祝迫氏は、検証作業に対するIBMの取り組み姿勢に好印象を持ったと話します。「こちらが求めている可用性を高めたいという課題に対して、IBMは真摯に 向き合ってくれました。他のベンダーの中には、課題の意味を正しく理解していないところもありました。IBMは、こちらが気にした点について、非常にまじ めに答えてくれました」。山森氏も、製品選定時のIBMの姿勢を高く評価しています。「今いかによいシステムでも、少なくとも5年間は継続して使えないと 投資の意味がありません。他のベンダーの中には5年間使えるという点について、私たちが納得できる見通しを示せなかったところもありました。IBMは、こ の部分もしっかりと見通しを示し、5年後にはこうなりますといったところまで出してくれました。このような点も、最終的な選定の決め手になった部分で す」。それまで使用してきた他社のストレージ装置では、わずかな期間に何度か障害が発生し、このままではサービス品質の低下が懸念されました。

フリービットは、今回IBM XIV Storage Systemを導入することで、その可用性の高さとIBMによる長期間の見通しから、厳しい利用状況となるクラウド・サービスでも安心して使用していけると考えました。

Benefits

運用の容易さを実感し、トラブル対応時間の削減に期待

フリービットは、既存のストレージ装置からIBM XIV Storage Systemにシステムを移行しました。移行後は、ストレージシステムのパフォーマンスに問題はなく、トラブルも発生せず無事に稼働しています。祝迫氏 は、IBM XIV Storage Systemの導入による効果を次のように話します。「これまでは比較的容量が小さいストレージ装置を多数使用して管理してきました。これが1台のスト レージ装置で一元的に管理できるようになったことで、利用状況の監視、性能の確認などストレージシステムの管理に費やす時間が短縮できています。また、障 害の発生がなくなりストレージシステムが停止しなくなることで、トラブル対応に費やしていた時間も削減できると大いに期待しています」。

祝迫氏は、IBM XIV Storage Systemの運用オペレーションの容易さも高く評価しています。「当社が使っていたものも含めて、これまでのストレージ製品と比べると、利用状況や性能 状況が管理コンソールでとても分かりやすく確認できます。また、実際に必要な容量を割り当てるときにも、細かなことを考えずに操作できます。運用する際に は、ディスク配置などのレイアウトを考える必要がまったくありません」。

 

将来の展望

クラウド・サービスの可用性を高く保ち続けていく

山森氏は、今後の展開について次のように話します。「IBM XIV Storage Systemを導入する前から、今回導入するストレージシステムは長期間使い続けていくと決めていました。今後は、まだ既存のいろいろなストレージに分散しているサービスをきちんとIBM XIV Storage Systemに集約していきます。自分たちが描いたロードマップに従って、しっかりと運用し続けていきます」。フリービットは、IBM XIV Storage Systemによって、高い可用性を持つクラウド・サービスを運用し続けていこうと考えています。

 

お客様の声

フリービット株式会社 執行役員 CIOSmart Infra本部 本部長 山森郷司氏

「IBM XIV Storage Systemでは、システム内部でのストレージの動きも分かりますし、ストレージ単体で何が起こっているかも分かり、可視性が非常に高いです」

フリービット株式会社 Smart Infra本部 技術統括室 室長 祝迫貴寛氏

「ハードウェアの設計や、ハードウェア上で稼働するストレージの制御ソフトウェアが二重化されていて、この製品ならば大丈夫だと思いました」

 

お客様情報

  1. お客様名:

    フリービット株式会社

  2. 所在地:

    〒150-0044 東京都渋谷区円山町3-6 E・スペースタワー13F

  3. URL:

    http://www.freebit.com/ (外部サイトへリンク)

2000年5月に設立されたフリービット株式会社は、ブロードバンドインフラ、クラウドコンピューティング、アドテクノロジーインフラ、次世代インターネット・ユビキタスインフラの4つを「スマートインフラ」と定義し、独自のネットワークサービスを展開して新たな価値の創造に努めています。

 

製品・サービス・技術 情報

当事例で使用されている主な製品・サービスは下記の通りです。

ハードウェア

Storage: XIV

ソリューション

Virtualization - Storage

Solution Category

  • Systems Hardware