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米国コロラド州の州都であり、観光地としても人気の高いデンバー市郡は1858年に創設され、現在では70万人を超える人口を擁しています。現在、50以上の各種の機関がさまざまな役割を果たして同市郡を支えています。そして同市郡の市政運営を支える重要な役割を担っているのが、IT組織です。

今日、このITチームは許認可や法執行のソリューションから調達ソフトウェアや給与計算などに至るまで、さまざまなソフトウェアやサービスをサポートしています。同チームは40台のホストで実行されている1,500台の仮想マシン(VM)を含む仮想化環境を管理しており、現在は一部のワークロードをパブリッククラウドに移行しています。

IT運用チームは各種の監視ツールを使用して作業環境のパフォーマンス把握や、リソース再割り当てが必要な時期や場所の判断を担ってきましたが、そうした監視ツールは統一が取れていませんでした。そのためパフォーマンス上の問題が発生したときは、手作業で根本原因を診断して解決策を特定するしか方法がなかったのです。また、アプリケーションの所有者から新しいサービスのリソース割り当てを依頼された際は、必要なリソースを多めに見積もる傾向がありました。オーバープロビジョニングをしておけばアプリケーションのパフォーマンスは確保できると誤解している組織は数多くありますが、デンバー市郡のIT組織もその例外ではありませんでした。とはいえ、IT運用チームにはオーバープロビジョニングの箇所を特定し、ダウンサイジングによりアプリケーションのパフォーマンスが向上するかどうかを評価するツールもないという状況でした。そこでIT運用チームは、IBM® Turbonomic® Application Resource Management(ARM)ソリューションの使用について検討に入りました。

デンバー市郡はIBM Turbonomicにより

1,500
件のVMのパフォーマンスを保証

チームはIBM Turbonomicにより

33%
のCPUとRAMの使用率削減を達成

AIを活用したアプリケーション・リソース管理の導入

Turbonomic ARMソリューションの導入により、IT運用チームはついに信頼できる唯一の情報源を手に入れ、コンピュート環境のパフォーマンスを把握できるようになりました。「私たちがIBM Turbonomicを選択したのは、ひとつの共通言語を求めていたためです。私達の環境の規模を適正化するために何が必要であるかを判断するための、真の情報源が必要でした」と、デンバー市郡のサービス・デリバリー・マネージャー、Nick Steensland氏は説明します。さらにIT運用チームは、アプリケーションの所有者にVMのオーバープロビジョニングの箇所を示す具体的な証拠もようやく獲得しました。「IBM Turbonomicは、まさに私たちが必要としていたデータを提供してくれました。オーバープロビジョニングがパフォーマンス確保につながらないだけでなく、実際にパフォーマンスを低下させる危険すらあることを、チームにより幅広く示すことができたのです」とSteensland氏は言います。

さらにチームはTurbonomicのフルスタックの可視化により得られたデータを活用することで、CPUコアを削減してもシステムのパフォーマンスが犠牲にならないことをデータベース管理者に示すことができました。こうした高品質のデータが得られたことによりチーム全体で信頼性が確立され、チームはついに環境の規模を適正化する包括的な取り組みを開始することができました。

最新のオフィスでコンピューターを使用して一緒に仕事をする同僚たち

パフォーマンスを確保しながら効率化を推進

このデータセンター統合の取り組みの開始以降、IT運用チームは、パフォーマンスを確保しながら、CPUとRAMの使用率を33%削減することができました。また、計画プロセスも改善できました。今ではアプリケーションの所有者からリソース割り当てを依頼されると、チームは過去のデータを裏付けとして使用することで実際に割り当てるリソースの量を判断できます。また使用率の綿密な観察により、必要に応じて規模を変更できるようにもなりました。チームが既存のインフラストラクチャーを使用して新しいサービスを導入したときに、こうした能力が非常に有益であることが実証されました。例えば新しいホストの導入には、30,000米ドル以上かかる場合があります。しかしチームは既存のインフラストラクチャーの使用率を向上させることで、アプリケーションのパフォーマンスを確保し、限界まで新しいサーバーへの投資を回避することができました。

チームのジャーニーはまだ道半ばですが、現在ではTurbonomicのAIが提案するリソース割り当ての推奨案を勘案しながら仮想化環境の規模の適正化を進めています。チームの目標は、今後12カ月以内に現在の環境とパブリッククラウド環境全体で自動化されたアクションを実装することです。チームはこの移行を進めるにあたり、従業員と市民のエンド・ユーザー体験の一貫性と質の高さを維持しながら、支出を最小限に抑えるという目標を守り続けていく予定です。

デンバー市郡のロゴ

デンバー市郡について

デンバー 市郡は、1858年に設立され、現在では70万人を超える人口を擁しています。市郡全域に、市民のためにさまざまな役割を果たす、50以上のユニークな機関があります。デンバー市郡のIT組織は、許認可や法執行のソフトウェアから調達ソフトウェアや給与計算などに至るまで、さまざまなソフトウェアやサービスをサポートしています。

 

製品・サービス
IBM® Turbonomic® Application Resource Management

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2022年9月

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