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Cochlear (コクレア)
急速な成長をサポートするために、Cochlear Limited は IBM ビジネス・パートナーである GLiNTECH と協力して、国際的なオンライン・プレゼンスを管理するための中央プラットフォームを採用しました。現在、同社は Web サイトを 73% 統合し、ユーザー・エクスペリエンスを向上させ、Web トラフィックを 15% 増加ができました。
Cochlear は GLiNTECH と協力して、IBM® Web Content Manager に基づくプラットフォームを導入し、国家レベルの法的要件を満たすために、複数の言語で一貫したオンライン・プレゼンスを導入できるようにしました。
成功を享受する Cochlear は、国内外で数多くの賞を受賞した製品ラインと、顧客へのサービス提供方法の両方において、イノベーションの代名詞となっています。
短期間で急成長を遂げる多くの事業体と同様に、Cochlear もいくつかの支社と強力なオンライン・プレゼンスを持っていましたが、顧客(受益者と候補者)や専門家(チャネル・パートナー)に情報を提供するための統合された仕組みがありませんでした。
世界的なオンライン・プレゼンスが標準化されていないため、Cochlear の地方オフィスは幅広いテクノロジーを使用して独自の Web プラットフォームを構築しました。
「以前は複数のプラットフォームにまたがる 75 近くの Web サイトがありました。一部のサイトは社内チームが管理し、その他は外部委託されていました。テクノロジー・インフラストラクチャの最適化は困難であり、コストがかかり、非効率でした。」
コンテンツの配布と管理のプロセスは一貫性の点の問題があり、組織全体での情報共有が困難で時間がかかりました。
「そこで、一貫したルックアンドフィール、より優れたブランディング、より直感的なインターフェイスを使用して、ユーザー・エクスペリエンスを向上させたいと考えました。各分野がそれぞれの新しいプロジェクトのニーズを満たすために独自のソリューションを作って管理するのではなく、マーケティングなど他の部門が顧客エンゲージメントを促進するために活用できるオンライン・ビジネス・プラットフォームを構築する必要がありました」とヴィシー・ナラヤナン。
Cochlear は IBM WebSphere® Portal 導入の真っ最中だったので、IBM がこのプロジェクトに選ばれ、標準化された Web およびコンテンツ管理プラットフォームの実装をサポートするのは自然な流れでした。
「私たちは、高可用性とエンタープライズ・レベルのニーズに応じ、急速な変化に対応できる柔軟なソリューションを必要としていました」というのがヴィシー・ナラヤナンの説明です。
最初の話し合いの後、IBM はビジネス・パートナーである GLiNTECH を推薦し、共有インフラを活用して、コンテンツとウェブサービスの両方にロール・ベースのシングル・アクセス・ポイントを提供する、エンタープライズ・ポータルと関連コンテンツ管理ソリューションを提供することになりました。
ヴィシー・ナラヤナンは「このプロジェクトの規模が前例のないものであることは承知していました。そのため、すぐに展開できるスキルを持ち、24 か国以上で約 20 の異なる言語での展開を管理できるパートナーが必要でした」と述べます。 GLiNTECH は、IBM ソリューションを構成してさまざまなバックエンド システムに統合し、コンテンツ構造、サイト、ポートレット、サービス指向アーキテクチャ (SOA) を開発する手助けをしてくれました。
「当社の GLiNTECH リソースの質は素晴らしかったです。GLiNTECH は、専門知識と IBM 研究所の技術専門家との強力な関係を完璧に融合してくれました。彼らは、私たちが新境地を開拓する上で貴重なリソースとなりました」とヴィシー・ナラヤナンは付け加えます。
Cochlear の国際サイトがパイロットとして機能することから導入が始まりました。ヴィシー・ナラヤナンは、このアプローチにより、彼のチームは学んだことを活用して他国のサイトへの展開プロセスを調整できるようになったと述べています。その後、第 2 フェーズでは 1 年以内に 20 近くの国のサイトを移行でき、組織はこれが素晴らしい結果だと感じました。
このような大規模な展開の管理にはトレーニングが重要であるため、ナラヤナンと彼のチームは、新しいプラットフォームの使用に関する初期的な慣熟トレーニングに加え、毎週フォーラムを開催してヒントを共有し、グローバルなステークホルダーが新機能を最大限に活用できる方法を確実に実践できるようにしています。
この企業は包括的で全社に広がるオンライン戦略のための単一プラットフォームという、医療機器業界初と言われる偉業を達成しました。
ヴィシー・ナラヤナン氏は次のように述べています。「Cochlear は、75 の Web サイトの集団をわずか 20 の Web サイトにしました。私たちはビジネス要件を満たしていると確認するために、Web サイト数を継続的にモニタリングしています。これを始めた頃は、国際チームから多くの懸念が寄せられ、最終結果は彼らがそれまで築いてきたウェブプラットフォームより劣るだろうと言われていました。しかし、これまでのところ、フィードバックはポジティブで、より良い顧客体験を提供するために、プラットフォームを最適化し、改善する方法を探し続けています。」
Cochlear の重要な指標は、Web サイトのトラフィックの増加です。ヴィシー・ナラヤナン氏は次のように述べています。「オーストラリアと英国で実施したユーザー・テストの暫定結果では、Web トラフィックが 15% 増加したという非常に良い結果が得られました。プラットフォームはパズルの一部にすぎませんが、一貫したコンテンツと統一された外観と操作感が、確実に影響を与えて、非常に前向きなこの結果となったと私は確信しています。」
Cochlear が比較的短期間ですべての国のウェブサイト上で製品情報を公開しなくてはいけない状況下で行われた、大規模な新製品発売に関連する事例により、同社の以前のコンテンツ管理プロセスでは大きな課題であったことが、新しいプラットフォームでは非常に簡単にできることが証明されました。
ヴィシー・ナラヤナンは次のように述べています。「医療機器業界は厳しく規制されており、Cochlear 製品の多くがすべての国で一斉に販売できるわけではありません。さらに、製品の表示と仕様は各国のさまざまな法的要件を満たさなければなりません。プラットフォームやエンゲージメントがどれほど優れていても、ビジネスに必要なものを提供する必要があるため、これは私たちにとって重要な成功要因でした。IBM と GLiNTECH のリソースにより、私たちは必要なことを期日通りに達成できました。」
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