Capita社がアプリケーションのパフォーマンスを確保する方法
AIを活用した自動化を、ハイブリッドクラウド全体のリソース・ワークロードに導入します。
AIを活用した自動化を、ハイブリッドクラウド全体のリソース・ワークロードに導入します。
近年の規模拡大や相次ぐ買収により、Capita社のIT組織は非常に複雑になっています。こうした一連の買収の影響から、Capita社のインフラストラクチャー運用責任者であるJerry Aherne氏と同氏のチームは、幅広いITサービスを統合してより少ないソリューションで標準化を図るという任務を課せられました。
これと同時に、(従来から)単一のドメイン/顧客環境で作業することに慣れているエンジニアのオンボーディングも担うことになりました。Jerry氏のチームはこの統合プロセスを進める中で、各テクノロジーが適切なガバナンス・プロセスを経ており、各種のサービス・レベルと運用レベルがCapita社の運用モデルに確実に適合していることを確認する必要がありました。
またこの統合プロセスの進行に伴い、Capita社はクラウドに軸足を移していきました。クラウドに移行することで、チームはコストのかかるハードウェアや設備投資の支出に頭を悩まさずにアプリケーションに俊敏なアプローチを取れるようになりましたが、その俊敏なアプローチ自体が新しい課題をもたらしました。クラウドへの移行ジャーニーが進むに従い、リソース管理は手作業で処理できる範疇を超えていることにチームはすぐに気が付きました。
IBM® Turbonomic® Application Resource Managementの導入以前、チームはリソース消費、仮想マシン(VM)スプロール、データ予測の追跡を、大量のスプレッドシートと手作業で処理していました。この手動アプローチでは、リソース管理はプロアクティブではなくリアクティブにならざるをえません。その結果、お客様のVMとプラットフォーム自体の両方で、パフォーマンスの問題が発生する割合が高くなりました。11,100個のワークロード(オンプレミスが5,100、パブリッククラウドが6,000のワークロード)を含む環境を管理するというこの難題は、人間の手に負えませんでした。
11,100
件のワークロードのパフォーマンスを確保
20,000
人の顧客のデジタル・トランスフォーメーション・ジャーニーをサポート
IBM Turbonomicの自動化プラットフォームにより、当社はより俊敏なサービス・プロバイダー企業へと変革を遂げています。コストを最小限に抑えながら、アプリケーションのパフォーマンスを最優先で実現するために、情報に基づいたプロアクティブな意思決定を行えるようになりました。
Jerry Aherne氏
Capita plc社、インフラストラクチャー運用の責任者
Capita社のチームはTurbonomicの導入により、オンプレミスかクラウドかに関係なく、すべてのホスティング・プラットフォームを単一ビューで確認できるようになりました。こうした高い可視性によって、アプリケーションのパフォーマンスを確保しながら、ホスト密度を高め、VMスプロールを削減できました。さらにCapita社のチームは、Turbonomicのアプリケーション中心のパフォーマンス・メトリックを使用して、アプリケーション・スタックの全体像を上から下まで把握できる、アプリケーション・トポロジーを構築できました。
この高い可視性は、Turbonomicで実現する理想の序章に過ぎませんでした。次のステップは、自動化されたリソース・アクションの実装でした。とはいえ、どのような新しい管理ツールを導入する場合でも同じですが、信頼はすぐに築かなければなりません。
Jerry氏のチームは、まずVM配置の自動化から着手しました。ここでTurbonomicを使用することで、正しい配置と適切なサイジングを完全に自動化できることを実証しました。現在、チームはTurbonomicのAIを活用した自動化を利用して、BAU RDSプラットフォームの完全な管理を行っています。このプラットフォームは、すべてのBAUチームにより各自のホスティング・エステート、クライアント環境、ネットワーク、およびストレージ・プラットフォームの管理に使用されているものです。この最初の成功は、Turbonomicがパフォーマンスを損なうことなく無駄を削減できることを実証するベンチマークとして使用されるようになりました。
IBM Turbonomicのおかげで、チームは手動プロセスにかける時間を減らし、サービスの向上とイノベーションに費やす時間を増やすことができました。
Jerry Aherne氏
Capita plc社、インフラストラクチャー運用の責任者
Jerry氏のチームは、将来を見据えて自動化ユース・ケースをさらに追加することを考えています。チームでは、将来のビルドやプラットフォーム内外への移行を予測できることを目指しています。また、オンプレミスとクラウドの両方で、サーバー構築を自動化することも検討しています。Turbonomic Automationの使用を拡大することで、エンジニアが手動プロセスから離れて、サービス向上とCapita社の製品進化を目指す次のステップに専念できることを目標にしています。
チームの包括的な目標は、効率性と信頼性の向上、インシデントの削減、自動化の推進、コスト面でのメリットの提供を継続しつつ、顧客に提供するサービスを向上させることです。
Capita plc社について
ロンドンに本社を置くCapita社(ibm.com外部へのリンク)は、ソフトウェア、テクノロジー・ソリューション、ピープル・ソリューション、顧客管理、政府サービス、スペシャリスト・サービスを含む6つの部門にわたって、英国、欧州、インド、南アフリカで事業を展開しています。現在、同社の従業員数は61,000人を超え、2020年には約33億英国ポンドの収益を達成しました。
製品・サービス
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2022年7月
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