Business Challenge story

老朽化によりファイルサーバーが頻繁に停止。最大で3日間、業務が停止したことも

サニーでは、早くからIT化を推進しており、神戸の本社と大阪支店をネットワークでつなぎ、販売、見積もり、売上、請求、会計、作業報告書などの一連の業務システムを構築しています。この業務システムが、5年以上を経たために老朽化してしまい、新しいシステムに刷新することが必要でした。

太田氏は、「特に作業報告書は、工事現場の写真を貼り付けて作成するのですが、デジタルカメラの性能向上とともに写真の解像度も高くなり、作業報告書のデータ容量が雪だるま式に増えていました。そのため5年間で、データ容量も膨大に増えており、ファイルサーバーを更改することが必要でした」と話します。

また当時は、ファイルサーバーとして低価格の他社製NAS(Network Attached Storage:ネットワーク接続ストレージ)製品を神戸の本社と大阪支店にそれぞれ導入し、業務システムや作業報告書などのデータを管理していたために、ファイルサーバーが停止するとすべての業務が止まってしまうという課題も抱えていました。

太田氏は、次のように語ります。「この5年間に、何度もファイルサーバーが止まりました。半日から1日、ひどいときには3日間、業務が止まったこともあります。業務が止まるとお客様の問い合わせに答えられなくなり、信頼関係が崩れてしまいます。“サニーに聞いたらすぐ分かる”と言ってもらえることが商売のベースなので大きな問題でした」。

そこでサニーでは、神戸の本社と大阪支店の情報を一元化することで、作業効率を向上するとともに、データの冗長化により業務を止めることのない仕組みを実現するためのファイルサーバー統合プロジェクトのスタートを決定します。

Transformation

価格、性能、サイズ、すべてを評価してIBM System x NASシリーズの採用を決定

サニーでは、2011年10月からファイルサーバー統合のあり方について検討を開始し、2012年1月にIBMのネットワーク接続ファイルサーバー製品であるIBM System x NASシリーズ(以下、System x NAS)の採用を決定。3月末にシステムを移行しました。サニーのIT化を支援する株式会社オフィス・モアの代表取締役 竹本幸博氏は、次のように語ります。

「平日の業務を止めるわけにはいかないので、3月末の土曜日、日曜日の2日間でシステムの移行を実施しました。時間が少ないので、System x NASやActive Directory(AD)サーバー、PCなどは、事前に設定しておき、まずは大阪支店のシステムを入れ替えて様子を見て、次に神戸本社のシステムを入れ替えました」。

サニーが導入したシステムは、神戸の本社と大阪支店に、それぞれSystem x NASを導入し、神戸と大阪の間をインターネットVPNで接続して、相互にレプリケーションする仕組みです。導入されたSystem x NASは、IBM System x3200 M3をベースに、Windows Storage Server 2008 R2 Standard(以下、WSS)があらかじめ搭載され、導入してすぐにNASとして利用できます。

System x NASを導入する以前は、神戸と大阪でそれぞれのデータを管理していましたが、現在ではWSSに標準装備されている機能の分散ファイル・システム・レプリケーション(DFSR)により2拠点ともに同じデータを持つようにしています。これにより、共有と冗長化を両立しています。太田氏は、「例えば、大阪のサーバーが止まっても、神戸のサーバーにつないで業務を継続できる仕組みを実現できました。今までは、そこで苦労してきましたから」と話します。

今回、System x NASを採用した理由を竹本氏は、「以前、導入していた他社のNAS製品は、価格は安いのですが、信頼性が少し低いので、ビジネスで使える本格的なNAS製品を探していました。当初は、まったく違う仕組みを提案していたのですが、System x NASの存在を知って“これだ!”と思いました。IBM製品は、性能もよく非常に安定しているので安心して導入できます」と話します。

また竹本氏は、「低価格のNAS製品もWSSが搭載されはじめましたが、30人以上の同時アクセスを保証しているものはありませんでした。またビジネス向けのNAS製品は、価格は予算内で収まるのですが、ラックマウント製品のために置く場所もなく、音が気になります。そこでタワー型で静音のNASがほしいと思っていました」と話しています。

Benefits

System x NASの導入でデータの一元管理を実現。データ保護や作業効率化、省エネに効果

現場で新しいシステムを利用しているサニーの営業課係長 吉利章氏は、「以前は、頻繁にシステムがフリーズして業務が止まっていましたが、System x NASを導入したことで、システムも止まらず、快適に仕事ができるようになりました。処理のスピードも速くなり、まったくストレスなく作業できます」と話します。 

ただ、System x NASを導入して最初の1週間は、同時に導入したPCのOSがWindows XPからWindows 7に変わり、業務アプリケーションも新しくなったので、操作に戸惑いもありました。しかし操作に慣れてしまえば非常に便利になりました。一方、System x NASに関しては、トラブルもなく、非常に安定して稼働しています。

「操作を覚えるために教育が必要な仕組みでは、われわれのような規模の会社では使えません。PCを使うことが本業ではないので、PCの操作に労力を割くのは本末転倒です。ボタン1つでPCを起動して、決まったアプリケーションに写真を貼り付け、報告書を完成させて印刷するだけの仕組みでなければなりません。文書も定型の文書をテンプレートとして用意しているくらいですから」と太田氏は操作性能を評価します。

また、これまでは報告書など、神戸と大阪でメールに添付してやり取りしていましたが、写真が貼り付けられた報告書は、データ容量が大きく、メールで送れないという課題がありました。現在では、System x NASに共有フォルダーを作成し、そこに入れて管理する決まりにしてあるので、こうした問題はなくなり、メールのやり取りも減ったので、ネットワークの負荷も軽減でき、バージョン管理なども楽になりました。

さらに、神戸と大阪でデータが完全に2重化されているので、両方のシステムが同時に壊れないかぎり、データを保護することができます。吉氏は、「以前、データが消えて、慌てたことがあったのですが、操作を間違えて自分のフォルダーにすべてのデータをコピーしている社員がいて助かったことがありました。今後は、神戸、大阪、それぞれのSystem x NASに同じデータが保管されているので、こうした心配は無用です」と話します。

そのほか、システム全体での消費電力量の削減も期待されています。「きちんと測定したわけではないのですが、体感的に消費電力も、以前よりかなり減っている気がします。以前は、アクセスが増えるとUPSにかなりの負荷がかかり、アラームが頻繁に鳴っていたのですが、現在はまったく鳴らなくなっています」(太田氏)。

一方、System x NASを採用したビジネス面での効果を太田氏は、次のように話します。「われわれの業務において報告書は非常に重要であり、各報告書を見れば会社の状況が一目で分かります。以前は、神戸のファイルサーバーと大阪のファイルサーバーが別々だったので、全体を把握することができませんでした。System x NASの導入でデータの一元化が可能になり、神戸からでも、大阪からでも、会社全体の状況を一目で把握できるようになりました」。

System x NASのメリットについて竹本氏は、「現在はラック型のサーバー製品が主流ですが、われわれがおつき合いしているお客様は、ラック型のサーバーを導入する規模ではないので、ビジネスで使えるタワー型のサーバー製品が出てきたのは、本当に歓迎です。System x NASがなければ、現場の人たちに苦労をかけるところでした」と話しています。

 

将来の展望

System x NASの導入によりシステムの土台はほぼ完成。ソフトウェアの充実でさらに業務効率化を目指す

サニーでは、ファイルサーバーはSystem x NASで冗長化できたので、今後はデータベースサーバーに関しても冗長化することを検討しています。また、ハードウェア面では充実してきたので、今後は手作業で行っているスケジュール管理をはじめ、ソフトウェア面の充実を目指しています。

太田氏は、「現在、社員に携帯電話を持たせていますが、今後はスマートフォンやタブレットに変わっていくと思います。これをスケジュール管理と組み合わせることで、業務効率を大幅に向上することが期待できます。われわれの現場の仕事は非常にアナログなのですが、その仕事はデジタルできっちりと管理していきたいと思っています。今回、System x NASの導入でシステムの土台はできたので、その土台の上に何を作っていくかが次のテーマです」と抱負を語ります。

 

お客様の声

株式会社サニー 代表取締役社長 太田 穰氏

「業務を止めない、データを保護する、基本的なコンセプトはこれだけです。System x NASは、音も静かで、サイズも小さく、止まらない、安心して業務に専念できるので、本当に気に入っています」

株式会社サニー 営業課係長 吉 利章氏

「以前は、頻繁にシステムがフリーズして業務が止まっていましたが、System x NASを導入したことで、システムも止まらず、快適に仕事ができるようになりました。処理のスピードも速くなり、まったくストレスなく作業できます」

株式会社オフィス・モア 代表取締役 竹本 幸博氏

「以前、導入していたNAS製品は、価格は安いのですが、信頼性が少し低いので、ビジネスで本格的に使えるNAS製品を探していました。System x NASの存在を知って“これだ!”と思いました。IBM製品は、性能もよく非常に安定しているので安心して導入できます」

 

お客様情報

1962年に六設工業として神戸で創業し、1973年に社名を現在のサニーに変更。神戸・大阪を中心に、建物管理、水回りのあらゆるニーズに応えるワンストップサービスを展開。安心、安全、快適だけでなく満足度の高い仕事により、40年の実績を誇っています。

 

パートナー情報

財務会計、給与計算、販売管理などの事務処理ソフトウェアを中心に、新規導入からリプレイスまで、中小規模の企業の抱える課題を解決するソリューションを提案。ソフトウェアの選定から構築、導入、運用フォローまで幅広く支援しています。

 

テクノロジープラットフォーム

ハードウェア

  • IBM System x3200 M3 NASシリーズ

Solution Category

  • Systems Hardware