Business Challenge story

使いやすさ

「当初は、かなり初期のバージョンのSPSSを使用し始め、数年かけて定期的にアップグレードを行ってきました。そもそもこのソフトウェアを選んだ理由は、その使いやすさにあったのですが、アップグレードするごとに使い勝手の良さが向上しているように思います。研究チームにプロの統計専門家がいるわけではないので、チーム内のSPSSユーザーは、ほとんどが医者や学者です。それでも大掛かりな研修を受けることなく、短期間のうちにソフトウェアの使い方を習得し、極めて高度な分析を実現しています」と同教授は述べています。

また、同教授は次のように加えています。「データ・セットの選定や組み合わせから、分析段階を経て、結果の発表に至るまで、プロセス全体を1つのツールで対応しています。SPSSで作成されたグラフや表は、我々が出版に向け提出する研究論文にそのまま使用されます。まさにエンドツーエンドのソリューションです」。

Transformation

生存率分析を簡単に実行

Steno研究チームのプロジェクトの多くは、生存率分析に関与しています。これはIBM SPSS Statisticsが本質的にサポートする分析手法です。SPSSのメイン・インターフェースにあるドロップダウン・メニューの1つから、さまざまなタイプの生存率分析を簡単に選択でき、わずか数クリックで分析を構成できます。

最近のある研究で、Stenoはベースラインの血液サンプルを1型糖尿病患者800名から採取し、グロス分化因子15 (GDF 15) やオステオプロテジェリン (OPG)、ビタミンDといったバイオマーカーを測定しました。その後研究チームは、被験患者の定期的な検査を行いつつ、12年間にわたって病状を調査することで、患者が合併症を発症したかどうか、また、どのくらいの速さでその合併症が発症したのかを解明しました。

Benefits

重大な研究成果

「営利団体から見ると、我々が収集するデータの量はそれほど大規模とは言えないかもしれません。しかし、我々のような小さな研究チームにしてみれば、これはかなり大きなデータ・セットでした。SPSSがなければ、この分析を完成させることは不可能だったでしょう。この分析結果から、我々は各バイオマーカーについて合併症の進行に対する関連リスクを調査することができました。例えば、ビタミンDの値が低いと、循環器系の疾患や、腎合併症、あらゆる原因による死亡につながることや、尿酸値は腎機能障害に関連するなどということを発見しました」と同教授は述べています。

これらの研究結果は、DiabetesやDiabetes Careなどの専門誌で発表されたほか、同様の専門誌でほかの研究グループにより引用されています。

 

将来の展望

新治療法の評価

「当センターでは、SPSSを疫学研究と臨床研究の両方で使用しています。例えば我々はビタミンDと合併症の早期発症とのつながりを突き止めたわけですが、そこからビタミンD受容体に作用する治療法が、当センターの患者に長期的な予後改善効果をもたらすかを調査するため、さらに別の研究を計画できるのです。そこでまた、この生存率分析ツールが重要な役割を果たします」と同教授は述べています。

近い将来Stenoチームは、EUによる資金援助の下、欧州15カ所を拠点としたプロジェクトを立ち上げる予定です。このプロジェクトで、バイオマークの重要性に関する自らの研究結果を立証し、潜在的な治療法の実験を行うことを目指します。

確固たる評判の確立

Peter Rossing教授は次のように締めくくっています。「さまざまな患者群から得たデータ・セットを取り扱い、組み合わせるSPSSの機能は、このようにスケールの大きな研究において極めて重要です。同様に、SPSSが学術研究者や医学研究者の間で非常に高い評価を得ていることも重要な要素です。我々が公表する出版物には、必ずSPSSを使用していることを記載しています。我々の選んだツールについて、同業の評論家から疑問視されたことは一度もありません。SPSSは、堅固で成熟した信頼性の高いプラットフォームで、正しい結果を出してくれると確信できます。そして、我々の研究の正当性に対しても、学界のより広い層からより確かな信頼を獲得しています。」

 

お客様の声

“さまざまな患者群から得たデータ・セットを取り扱い、組み合わせるSPSSの機能は極めて重要です。SPSSは、堅固で成熟した信頼性の高いプラットフォームで、正しい結果を出してくれると確信できます。そして、我々の研究の正当性に対しても、学界のより広い層からより確かな信頼を獲得しています。”

Steno Diabetes Center 医長兼研究長 Peter Rossing教授

 

用語の説明

  • IBM ビジネス・アナリティクス

IBMのビジネス・アナリティクス・ソフトウェアは、組織がよりスマートに 行動して競合他社より優れた業績を達成するために役立つ、データに基づく洞察をもたらします。この包括的なポートフォリオには、ビジネス・インテリジェンス、予測分析および意思決定管理、パフォーマンス・マネージメント、ならびにリスク・マネージメントのためのソリューションが含まれます。

企業は Business Analyticsソリューションによって、顧客分析といった分野の傾向とパターンを識別して視覚化し、こ れによって業績に大きな効果をもたらすことができます。そして、シナリオを比較し、潜在的な脅威や機会を予測し、より良い計画、予算編成、およびリソース予測を行い、期待される利益とリスクのバランスをとり、規制要件を満たすために取り組むことができます。組織は分析を広く利用可能にすることで、戦術上と戦略上の意思決定を整合させて、ビジネスの目標を達成することができます。

 

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