社員が語る「キャリアとIBM」では、IBM社員のキャリアや仕事内容をインタビュー形式でご紹介します。今回は、日本IBMコンサルティング事業本部 執行役員である川上 結子さんの司会進行のもと、同じ事業本部で活躍する2名のアソシエイト・パートナーとの対談記事をお届けします。
【Kana.N】2023年にIBMへ入社しました。新卒で外資系の生命保険会社に入社し、情報システム部、経理部、総務部、DXを推進する部門でキャリアを歩んできました。ゼネラリストを養成することを重んじていた会社であったため、一つ強みとなるキャリアの軸が欲しいと考え、2社目にBIG4系ファームへ転職をしました。元々積極的に転職は考えておりませんでしたが、転職エージェントの方が「IBMは素晴らしい会社だから自身の力を試してみてはどうか」と強く勧めてくださいました。
実際面談を受けてみて、IBMの面接官の印象がとても良かったことと、「あなたのやりたいことができる」と言われたことが決め手です。業界と技術どちらの軸も選択が可能で、希望するキャリアが積める環境であるIBMで、将来的にパートナーを経験することは、社会的にも価値のある大きなことだと思いました。
【Naoko.O】私は2022年にIBMへ入社しました。新卒で外資系ベンダーに入社し、会計領域のSEとして大手企業の ERPシステムの導入に従事した後、BIG4系ファームに転職し、財務・経理/管理会計コンサルタントとして、主に基本構想、パッケージ選定、業務改善、要件定義など、システム変革と並行した上流工程を中心としつつも開発実行フェーズの PMO などを経験しました。
転職理由としては、私の尊敬する方がIBMへ転職したことがきっかけであったものの、最新テクノロジーの知見をつけなければいけないと日々感じていたことが挙げられます。ファーム時代に、お客様からAIに関する業務や技術に関する質問をいただいた際、導入経験や製品を持っていないことから表層的な回答しかできず、よりAI 導入の是非や、テクノロジーを語れるようになりたいと思っておりました。IBMであれば、コンサルティングに加え、技術力やテクノロジーといった側面でも良いと考え、入社を決めました。
【Kana.N】2つの案件を担当しました。1つ目は大手保険会社様向けコンタクトセンター刷新案件で、プロジェクト・マネージャーとして基本設計工程からデリバリーまで担当し、昨年末に無事リリースして運用保守フェーズを迎えています。現在担当している2つ目の案件は、開発推進チームのPMとしてプランニングや開発環境を整えていく役割を担っています。これまでデリバリーを中心に担当してきたので、マルチベンダー体制における横串の横断的なプランニングは、なかなか経験できないこともありチャレンジだと考えています。
アソシエイト・パートナーとしての役割は、常にIBMの顔としての自覚を持って、現場で仕事をすることと、IBMとして「できる・できない」といった提案や高度な折衝を先頭に立ってすることです。一方でパートナーは現場を部下に任せ、責任を取る役割を担います。私の上司は「何かあればいつでも対応し、責任を取るから、どんといってこい」と背中を押してくれますので、裁量をもって仕事ができますし、自分も将来的にそういったパートナーになりたいと思います。
【Naoko.O】3つの案件を推進してきました。大手銀行様では、AIやRPAを活用したプロセスの自動化を行うことで、決算の早期化、決算領域に関する業務改善プロジェクトに従事しました。大手自動車メーカー様では、財務情報や非財務情報を活用したデータマネジメント、経営管理、資金管理の高度化プロジェクトに参画しました。大手総合商社様でも経営管理高度化の案件に入り、役員から現場担当者の方々までを巻き込んでビジネスを推進しております。
お客様先で泥臭く汗をかいてやっていくのが、IBMのPMです。PO(Project Owner)であるパートナーは、問題が発生した際の調整役で、アソシエイト・パートナーは現場に出て、インタビューから資料作成、様々なインプットとアウトプットを並行しプロジェクトを進めます。沢山のビジネスチャンスがあるのがIBMだと思っています。IBMでは社内活動に閉じず、現場で仕事ができることは大変有難いですし、それだけに会社から期待されているポジションだと理解しております。
【川上】私は今でも現場によく行っていますが、管理に終始し現場から離れるか、現場にも出続けるかは、その先のキャリア形成にも大きく影響すると思います。技術も環境も変化していく中で、現場が見えないと時流に則したコンサルティングが難しくなるので、アソシエイト・パートナーとして現場に出て活躍できること、そういった経験者がパートナーとなることは、IBMが会社としても意図し、大切にしていることだと思います。
【Kana.N】一人では成し遂げられないことでも、IBMには諸先輩方が積み上げてきた長い歴史があるからこそ、できることが多くあります。お客様もIBMを信頼して提案を受けてくださるので、想像をはるかに超える規模のビジネスを任せていただいております。歴史にあぐらをかかず、一方でそれを武器に提案を持ち込めるのは非常に面白いです。アソシエイト・パートナーとして現場に出て、チーム組成やメンバー・アサインの権限もあり、提案からデリバリーまで一気通貫でできることはとてもやりがいがあります。
他方で、お客様との期待値調整は難しいと思っています。お客様は、IBMだからこそ出来ることを期待して依頼してこられます。難しいご相談でも、お断りするのではなく「この方法だったらできます」と提案します。それに加え、IBMメンバー内の期待値コントロールがあります。よりよいものを作るために「こうやりたい」という皆さんの思いが強いです。IBMが考える最高のものをお客様に提案しても、予算面で難しく、折り合いがつかないこともあります。その際は、お客様とチームとうまくコミュニケーションを取りながら、お客様の期待値水準に合わせていきます。大変さはありますがとてもやりがいがあります。
【川上】確かにお客様からの期待値は高いものの、IBMというプラットフォームは素晴らしいと思いますし、これまで積み上げてきたお客様との信頼関係は絶大であるため、キャリアにおいてこんな場所はないと思います。技術にこだわりがあるメンバーが多いことも、技術で世の中を変えてきた歴史や社員に自由な発想が許されているIBMらしい一面だと思っております。
【Naoko.O】これまで決算業務に特化した業務改善に携わる機会は少なかったのですが、大手銀行様の案件において、決算業務領域における現状分析から、課題抽出、業務改善の構想を描くことに初挑戦しました。お客様先の担当者の方も決算業務は熟知されてはいるものの、可視化ができておらず、業務改善の構想を描くことは初めてということで、未経験分野に挑戦する気苦労が良く理解でき、現場に寄り添うことの大切さと自身の成長を実感できました。
私は働く上で重要視していることが2つあります。1つは尊敬できる方と一緒に仕事を行うこと、もう1つは、お客様の期待値を超えることです。特に付加価値を提供できるように、自分のスキルや経験も積み重ねて身につけていくことが大切です。ITの技術変革は早いため、素早く技術をキャッチアップして、お客様の声を聞いて、手を動かしていくことが重要ですし、そこにやりがいを感じています。
一方で、現場に出ることは何歳になってもやる必要があると考えています。お客様に満足いただける提案や価値提供を、メンバーを引っ張っていきながら進めていく大変さはありますが、IBMには高度なテクノロジー、技術力を持った多くの人財がおります。広く色々なものを得て、様々な場面に直面して成長できるやりがいはすごくある会社だと思っています。
【Kana.N】「とにかく人がいい」「働きやすい」と思いました。IBMでは年齢、性別、国籍、入社年度等、バックグラウンドを気にしない人が本当に多いと感じました。学閥や派閥などもなく、プロジェクトでの期待される役割を満たしているかで評価されます。
チームとしての力も強いと感じています。プロジェクトワークは、集まっては解散を繰り返しますが、例えば産休に入る人が「また戻ってきたい」というようなチームが作られます。個人が目立つよりも、チームで力を合わせてデリバリーをしていこうという意識が皆さんにあり、それがビジネスを推進する上で強さになっていると感じます。
IBM独自の取り組みで、*Blue Pointという日々の感謝を伝える仕組みは面白いです。これまで交流がなかった社員ともBlue Pointがコミュニケーションのきっかけになったりします。手紙を書くのみでも表立って頑張った人に投票するのでもなく、自分がこっそり誰かに感謝を伝える仕組みがあるのはとてもいいなと思いました。
* Blue Point :IBM社員同士で日々の感謝を形として届けるメッセージの仕組み。ポイントを貯めるとギフトカードやiPadなどに交換できる
【川上】IBMへ転職してきた方々が、「いい人たちが多い」とよく言ってくれます。年齢や入社歴などは関係なく、活躍できるのがIBMの良さです。世の中でD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)が言われ始める前からIBMが長年この取り組みを続けている本当の意味はここにあると思っています。
【Naoko.O】IBMの強みは、戦略、業務システム構想から導入、BPO までAI等の最新技術を用いながら、End to Endでサービスを提供できることです。構想策定後、どう実現するかがとても重要です。上流工程に関わり絵を描くだけのコンサルティングで終わらずに、IBMはそこから実現へと繋げていくプロジェクトが多いです。
IBM独自の取り組みについては、所属するファイナンスチームでも AIを活用した業務効率化が進んでいます。生成AIを活用して、開発からデザイン、プロジェクトマネジメント、カスタマーオペレーションの生産性を高めるために開発したツールがあります。議事録作成や各種ドキュメントの要約といった日常業務から生成AIで生産性を上げる活動が盛んで、IBMがテクノロジーに強い会社であり、他社との差別化ができていると思います。また、社員自身がAIに触れ合うので、まさにAIとは「何ができて何が弱点なのか」、お客様に血の通った説明ができるところは、IBMの独自性だと思っています。
女性活躍の観点では、IBM社内のミーティングで色々な人に出会う中、「なんて女性のリーダーが多いことか」と感じました。これまで女性リーダーとして家庭と両立されている方と出会う機会は希少だったので、リーダーからメンバーまで多くの女性が家庭と仕事を両立していることに驚きました。
【川上】End to End や*ICA(IBM Consulting Advantage)の話は、IBMでは「*クライアント・ゼロ」と言いますが、IBMは自社をモデルにしてお客様に対して「こういう風に改革をします」と提案するのが特長的です。コンサルティングファームでは、他社事例を使って話すことはよくありますが、自身の身を削った事例はそうありません。IBMは何事も昔からコツコツやっていて、一朝一夕では絶対真似できないものが沢山あります。女性活躍に関しても、家庭と両立してきた女性は私より上の方々で既に沢山いました。みんなやっているから普通だよねという意識が浸透していることで、本人にとっても周りにとっても障壁が生まれることを大分防げたりしますので、IBMのすごく尊いところだと思っています。
* IBM Consulting Advantage: AIエージェントを活用し、大規模な価値創造を加速するデリバリー・プラットフォーム https://www.ibm.com/jp-ja/consulting/advantage
* Client Zero (クライアント・ゼロ): IBM自身がIBMソリューションの「ゼロ番目のクライアント」として、企業イノベーションやAI活用を始めとするデジタル・トランスフォーメーションを実践し、そこで得た経験や知見をモデルケースとして、私たちの真のお客様 (1番目以降のクライアント) の成功へとつなげる考え方。
【Kana.N】まずは、パートナーになりたいと思っております。そのために不足しているものは何か、パートナー後のキャリアについて考えています。先日メンターと将来について話した際に、パートナーとなった後も、「1日の10%は自分が好きなこと、好きな仕事に対して時間を使うといい」とアドバイスをもらいました。アソシエイト・パートナーは現場で自ら動ける楽しさがあります。パートナーになったら少し立ち位置が変わり見える世界も変わってくると思います。その中でいかにバランスを取って楽しむか、わくわくします。
【Naoko.O】お客様の課題に伴走して一緒に汗をかくのが理想のコンサルタント像ですので、引き続き現場でビジネスをやっていきたいです。現場主義と会社や組織運営の戦略を両立できるパートナーを目指していきたいなと思っています。
【川上】私は今でも現場が好きでよくお客様先に行きます。お客様の経営やプロジェクトに関する話ができることは本当に楽しい。ただ今はそれ以上に、IBMの皆さんが頑張っている姿をお客様から褒められ感謝の言葉をいただくことが自分ごとのように嬉しいです。2人の話を聞いて、現場に出る楽しさ、パートナーとしてやっていく楽しさ両方あるなと改めて思いました。
また、IBMは、自社のソフトウェアとハードウェアを持ちながら、製品に依存しないコンサルティングサービスを提供している点で、世界唯一無二のコンサルティング&テクノロジー企業と言えます。株価を上げるためにはソフトウェアが売れた方が良い、一方で先進的であることの指標はコンサルティングビジネスで実行する。これを体現しているIBMは会社経営的視点でもとても興味深く、私はそんな楽しみ方もしております。
【Kana.N】IBMは本当に自分のやりたいことをサポートしてくれる会社です。自分の思い描くキャリアを実現するための機会がここまで沢山ある会社はないと思っていますのでぜひお勧めしたいです。
【Naoko.O】私もIBMに入社して、自分がやりたいことが参画プロジェクトとして実現できており、やはりIBMはその機会が豊富にあると思います。人の面でも、一緒に伴走してサポートしてくれる仲間がいて、しかも幅広いバックグラウンドを持っている人が集まっています。色々な意見を組み合わせて、一つのものを作っていくといったところはとても魅力だと思います。もしIBMを検討されているようでしたら、安心して入ってきてもらえればなと思います。
Kana.N
日本アイ・ビー・エム株式会社
コンサルティング事業本部 ソーシャル・エンタープライズ&ライフ事業部
アソシエイト・パートナー
Naoko.O
日本アイ・ビー・エム株式会社
コンサルティング事業本部 成長戦略統括事業部 ファイナンス・トランスフォーメーション
アソシエイト・パートナー
川上 結子(かわかみ・ゆうこ)
日本アイ・ビー・エム株式会社
常務執行役員/マネージングパートナー
コンサルティング事業本部 成長戦略統括事業部担当
大手外資系コンサルティングファーム、スタートアップ企業や起業を経て、2009年に日本IBM入社。製造業を中心としたお客様へのコンサルティング・ビジネスを担当後、2020年に執行役員に就任。2021年から全業種のお客様向けにファイナンス・サプライチェーン・トランスフォーメーション領域、2023年からその上位組織であるビジネス・トランスフォーメーション・サービス領域を担当。
2025年4月よりコンサルティング事業本部 成長戦略統括事業部 常務執行役員に就任。2025年3月まで日本IBMグループの最高情報セキュリティ責任者(CISO)も兼務。また、2017年より日本IBM Japan Women's Council(JWC)リーダーとしての活動を通じて、女性がさらに活躍できる社会を作るための課題に取り組み、社内外に向けて情報発信を行っている。