ビジネス変革のための7つの鍵

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インダストリー4.0が提供する将来の展望を基にして、製造業界全体でデジタル化が促進されています。 しかし、多くの企業はパイロット・プロジェクトを実動環境で稼働させるのに四苦八苦しています。 IBMでは、ビジネス変革をスケーラブルにし、成功に導くための7つの鍵を特定しました。 AIおよび関連テクノロジーが、企業がこれらの鍵を活用してどのようにデジタル・トランスフォーメーションの威力を発揮できるのかをご覧ください。

エコシステム。

新しいビジネスのプラットフォームを構築できた企業が、第四次産業革命を主導します。

貴社はどうされますか。

1. デジタル・ダーウィニズムが発揮されるプラットフォームの創出

所要時間: 1分

"新しいビジネスのプラットフォームを構築できた企業が、第四次産業革命を主導します。"

ビジネス・プラットフォームが、特に解決が困難な、取引先間の協力が必要なエコシステム全体に及ぶ従来からある障害を取り除いたり、非効率性を減らしたりしています。 このようなプラットフォームでは、ブロックチェーンを利用してサプライ・チェーンのギャップを埋めたり、モノのインターネットで機器の故障を予測したり、AIを活用して地質学的調査を行ったりできます。

IBMとデンマークの海運企業Maersk社は協力して、TradeLensと呼ばれるブロックチェーン対応のデジタル・プラットフォームを設立しました。 TradeLensは荷送人、港、運送人、関税当局に単一で安全な出荷データを提供します。 これによって信頼性と透明性をグローバルなサプライ・チェーン全体で共有できるようになったため、新しいレベルの効率性を追求できるようになりました。

データ。

企業は既存の情報を豊富に持っています。

どうすればこれを活用できるでしょう。

2.データにおける既存大手の優位性を活かす

所要時間: 1分

"企業は既存の情報を豊富に持っています。 この情報を活用しましょう。"

数十年にわたって業務に携わってきた結果、製造業企業は社員の専門知識、生産手法、製品の変革、顧客の購買パターンに関する多くのデータを蓄積してきました。 このようなデータや知識を活用し、AIを適用して洞察を獲得して、現在あるものの隠れた長所の持つ力を解き放ちましょう。

Honda R&D社は、自社の膨大なプロジェクトのアーカイブから得た知識を応用して、自動車の設計・開発を再考中です。 Watson™ AIが膨大で複雑な非構造化データの山から、幾何学、問題、タスク、仕様、要件などの関連性のある工学知識を抽出します。 これにより、熟練エンジニアは設計作業開始直後からやり直し作業を減らし、新製品の市場導入までの時間を短縮できます。

戦略。

競争する方法を再定義しましょう。

貴社はどの新規市場に参入しますか。

3. 変化に対応したビジネスを設計する

所要時間: 1分

"競争する方法を再定義しましょう。"

企業は競争方法を再定義しています。 例えば、物理的な製品をデジタル・サービスに変換して、顧客価値を高める、エコシステム全体で連携して、市場を拡張し、増収を図る、隣接する市場に参入して、新たな収入源を生成する、オープン・スタンダードやハイブリッド・マルチクラウド・プラットフォームによる支えの下で、エッジ、IoT、5G といったテクノロジーを活用して大量のデータ・セット・ワークロードを管理するなどがあります。

採掘装置のプロバイダー、Sandvik社は、自社のビジネス・モデルを物理的な製品からデジタル・サービスに変更しました。 初期には重機の予知保全に重点が置かれましたが、その後顧客の採掘作業のデジタル表示へと拡張していきました。 現在、Sandvik Optimine®ソリューションでは、Watson IoT™を利用して作業員に洞察を提供し、作業員の安全を向上させ、生産性を最大25 - 30%改善することに成功しています。                 

ワークフロー。

スマートなワークフローは継続的に学習します。

大幅な改善が見込めるワークフローはどれですか。

4. AIを軸にした企業のワークフローの再設計

所要時間: 1分

"ワークフローに関する洞察によってプロセスを改善できます。"

エンジニアリング、実動作業、資産利用、サプライ・チェーン、セールス、アフターサービス全体でどのように作業を実行するのかを再考して、新しい競争戦略を展開します。 改善策を継続的にリアルタイムで実現できるように、データに関する洞察やAIで得た知識をプロセス・ワークフローに組み込みます。

ベアリング・メーカーのSchaeffler Group社では、最新のベアリングにデジタル対応センサーを組み込んでいます。 トルク、温度、スピードをトラッキングすることによって、Watson AIはベアリングの寿命を洞察し、情報を品質検査プロセスに伝えます。 この結果、高速列車、自動車、ハイブリッド車のより安全な走行が可能になります。

イノベーション。

俊敏性を活用して、イノベーションを加速しましょう。

真っ先に実動環境の運用を変革するのはどのチームでしょう。

5. アジャイルを導入し、迅速に変更し、構築する

所要時間: 1分

"俊敏性を活用して、イノベーションを促進しましょう。"

最終顧客の要求が過度にパーソナライズされてきています。 これはメーカーにとっては、より大きな製品の多様性、より小さなロット・サイズ、より頻繁な生産の切り換えを要求されることを意味しています。 設計、生産、販売、サポートの態勢は、変更を受け入れて迅速に適応できなくてはなりません。 Design Thinkingやアジャイルのような新しい手法を適用して、アイデアからプロトタイプへ、さらには規模を拡大した実装へと体系的に移行する必要があります。

L’Oreal社は、よりアジャイルな製造メーカーになるために、Design Thinkingの手法を利用しています。 工場のエンジニアとオペレーターのチームがIBMとともにブレインストーミングを行って、長く未解決の問題点に対する解決策を定義するのです。 この手法によって、素早く30のモバイル・アプリが共同で作成されました。 現在いくつかの工場では、生産ラインを5分以内に20の異なるフォーマットに切り替えることが可能です。

人材。

新しい働き方を提供してチームを強化しましょう。

最も必要なのはどの新しいスキルでしょう。

6. 人材を改革し、才能を発揮させる

所要時間: 1分

"新しい働き方を提供してチームを強化しましょう。"

新しい戦略、手法、ワークフローの展開には必ず新しい働き方が必要です。 Design Thinkingとアジャイル開発を使用する共創は、新しいテクノロジーを十分に活用し、必要な人材の変化に対応するのに不可欠です。 アジャイルで、さまざまな専門家で構成されるチームは、設計専門家やデジタル技術者とスーパーユーザーを結び付けます。 新しいスキル要件を考慮し、職務内容を再考して、反復作業に追われるのではなく、彼らが持っている知識を活用できる形で人材を活用しましょう。

オーストラリア最大の独立系エネルギー企業のWoodside社は、次世代の人材を育成してイノベーションを起こすことを目指しています。 同社では、IBM Garage™を使用して人的資源プロセスを再設計することによって、アジャイルな作業と継続的なスキルの構築のカルチャーを創出しています。 今や、Watson AIがどこにも書かれていない部族的な知識(tribal knowledge)とスキルの両方を新しい社員に伝えて、学習曲線の短縮を図っています。                                                       

信頼。

ビジネス関係は信頼の上に成り立っています。

どうすればこれを育てることができるでしょう。

7. 信頼とセキュリティーの獲得

所要時間: 1分

"ビジネス上の関係は信頼の上に成り立っています。"

ビジネス関係は信頼の上に成り立っています。 顧客、取引先、利害関係者は、事業がサイバー脅威から安全に守られているという保証を得ることを望み、製造業企業が取引処理を正しく実行していることを期待しています。 社会的には、意識の高い購入者は製造業企業が持続可能性や責任ある労働慣行に取り組んでいることへの期待を高めています。 AIの導入により、サイバー脅威を検出し対処できます。 また、ブロックチェーンを導入することで、信頼できる取引の可視化が可能になります。

責任あるソーシング分野のリーダー企業、RCS Global社は、グローバルなサプライ・チェーン全体で自然資源の採掘慣行の検証方法を根本から変えるためにIBMと連携しています。 Responsible Sourcing Blockchain Network(RSBN)は、コンゴ共和国内の鉱山から責任あるソーシングよって産出されたコバルトの、韓国にあるLG社の電池生産工場、およびFord、VW、Volvoの電気自動車製造工場へのフローを監査および監視しています。 今、消費者は自分たちが購入した製品が人権を守る慣行に沿い、かつ地球にとって好ましい方法で生産されたことを確信できます。

ビジネスを変革して、継続的に適応し続けましょう。

貴社はどこから始めますか。

まとめ

所要時間: 1分

"次世代のビジネス・モデル。"

変革を拡大し 、成功に導くには、総体的なアプローチによってビジネスとテクノロジーの両方の視点のバランスを取る必要があります。 IBMは、貴社のビジネス変革にこのような多面的なアプローチを採用します。

今すぐ7つの鍵による簡単な自己評価を実行してみましょう。 この評価では、貴社のビジネス変革の成熟度を1000社を超える製造業企業のベンチマーク・データと比較できます。 貴社は他社より進んでいるでしょうか、それとも遅れているでしょうか。

IBMの専門家にご相談いただけたら、デジタル変革の道のりで貴社が次に何をすべきかを提言いたします