コーポレート・サービス・コー(Corporate Service Corps、以下CSC)は、 世界のNGO(非政府組織)の専門家と、様々なスキルや経験を持ったIBM社員がチームを組み、新興国や発展途上国などで、経済、教育、環境、医療 等の分野の基盤構築支援などの社会課題の解決に取り組む社会貢献活動です。IBMは2008年、企業市民として、国や組織の枠を越えたグローバルでの社会貢献を果たすための取り組みの一環として、このプログラムを開始 しました。 社員が有するスキルや経験、ノウハウを地域が抱える課題の解決に役立てると同時に、参加する社員自身の成長とリーダーシップを醸成し、さらには IBMとして新たな市場開発にも繋がる、3つのメリットを併せ持っています。

全世界のIBMから審査を経て選ばれた社員は、国や事業部門を越えた10 -15人 の多国籍チームを編成。新興国や発展途上国に約1カ月間派遣され、当該国 や地域の政府・行政・教育機関などが直面する課題解決に向けて支援を行います。

赴任に先立ち、社員チームは当地の文化や習慣、言語、参画するプロジェクトの背景にある社会・経済・政治情勢について事前に学習します。 現地においては、多様なバックグラウンドを持つ社員同士がそれぞれの得意分野を活かすとともに、社員同士のネットワークを築きながら解決策を検討し、提供します。

プログラム開始以来、2017年12月までに約3,600名以上の社員が、南米やアフリカ、アジアや東ヨーロッパの地域約40カ 国に派遣されました。1,400以上のプロジェクトが実施され、スキル移転などを通じて、少なくとも14万人の生活を改善させました。

参加者の9割以上が「CSCの経験は自らのリーダーシップ育成にとって非常に有意義な機会であった」「他の社員にもぜひ勧めたい」とフィードバックしています。

日本IBMからも150名以上の 社員が36カ国に派遣されており、参加した社員の多くが「CSCで得た貴重な経験 をより多くの人と共有し、その学びをさらに醸成したい」との思いから、その後も学校での出前授業やNPOに向けたプロボノ活動など、積極的に社会貢献活動を続けています。

〈 C S C の活動例 〉

  • ムンバイ(インド):公立中学校における職業訓練の運営プロセス策定
  • プーケット(タイ):ソンクラ大学への地理情報システム(GIS)データを活用した災害対策・復旧システムの提案
  • キガリ(ルワンダ):女性や若者の自立支援を行うNGO団体との協働による貧困層の女性の経済活動への参画とICTの活用支援
  • ムプマランガ(南アフリカ):自治体の無償住宅提供業務プロセス改善およびシステム提案
  • グアヤキル(エクアドル):フードバンクに向けたボランティアリソース拡充のためのマーケティングプラン策定
  • ソフィア(ルーマニア):教員向けのインクルーシブ教育を提供する団体のブランド認知度向上、収益の安定化と事業継続のためのマーケティングプランの作成
  • クラクフ(ポーランド):政府系非営利団体の事業コンサルティングおよびウェブサイト改修提案

ルワンダで活動中の社員