トーマス・ワトソンSr.は、成功にとって最も重要な活動について、飽きることなく繰り返し従業員に説いていたように思われます。ワトソンと同年輩で、コロンビア大学総長のニコラス・バトラー(Nicholas Butler)による「THINK」をテーマにした引用はワトソンのお気に入りで、何度も繰り返していました。以下に、数十年にわたるワトソンの真摯な「THINK」に関する訓令の例をいくつか記載します。
「人々が考えることに労を惜しむことさえしなければ、世界のあらゆる問題は容易に解決できるかもしれません」
ニコラス・マレー・バトラー(Nicholas Murray Butler)博士
コロンビア大学 総長(1902~1945)
THINK誌
1937年1月「考えることは遠い昔からあらゆる進歩の生みの親でした。“考えていなかった” ことが何百万ドルもの損失を世界にもたらしています」
トーマス・J・ワトソンSr.
IBMの創立者
National Cash Register Co.での営業会議
1911年「われわれ全員が抱えている問題は、十分に考えようとしないことです。われわれは、足を使って働くことで給料をもらっているのではない。頭を使って働くことに対して給料をもらっているのだ。足は頭脳にはかなわないのだ」
トーマス・J・ワトソンSr.
IBMの創立者
THINK誌
1935年6月「要するに、すべての企業幹部における第一の義務は、このビジネス・モットー、「THINK(考えよ)」を守ることです」
トーマス・J・ワトソンSr.
IBMの創立者
経営陣へのトーマス・ワトソンSr.からのメモ
1920年「真に考える人間は常に理路整然と考えます。秩序正しく、分析的かつ建設的な思考プロセスで考えることの必然的な結果は、理解が深まり、より鋭敏で正確な展望が拓けるだけでなく、信念と人格の向上をもたらす精神的な達成感を得られることです」
トーマス・J・ワトソンSr.
IBMの創立者
“The Thinking Man,” The Will to Think: A Treasury of Ideas and Ideals from the Pages of THINK
1957年