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IBM 100年の軌跡
 

アクセシビリティを考慮した職場環境の実現

 

利用しやすい情報技術(IT)は、多くの障がい者の日常活動を容易にします。そのためIBMは、アクセシビリティ機能を自社製品やサービスの多くに組み込む努力をしています。多様な障がいのある人々のためのソリューションの研究や製品開発の長い歴史の中でも、IBMは特に視覚障がい者のためのイノベーションにおいて優れた結果を残してきました。IBM初の視覚障がいの社員のために1914年に開発された点字タイプライターや、視覚によらないインターネット利用を支援するツールやプログラムなど、IBMは、視覚障がいがありながら暮らし、働いている人々の情報の世界を広げるのに役立つ、先駆的な製品を開発してきました。

1964: 英語から点字への翻訳の自動化

IBMの研究者と点字の専門家が3年にわたって協業し、点訳の自動化に成功しました。この発明以前では、英語を点字に直すのは、熟練した点訳者頼みの骨の折れる手作業でした。新しいシステムには200万ドルのIBM 709データ処理システムのメインフレームが使われましたが、これはIBMがAmerican Printing House for the Blindに寄贈したもので、パンチ・カードでコード化された図書を読み取り、それを1時間55,000ワードのスピードで点字化するものでした。このスピードによって作業時間が大幅に短縮され、点字図書館の蔵書は短期間で充実しました。

1970 年代: 音声認識のための基盤づくり

IBMのフレデリック・イェリネックは、話し言葉を紙にタイプされた文章に変換する音声作動式タイプライターの開発に尽力しました。この画期的な技術のおかげで、書き言葉や話し言葉をコンピューターに理解、転記、翻訳させることが可能になりました。イェリネックは、自動音声認識における確率モデルの重要性を認識した最初の一人で、音声認識および自然言語処理のあらゆるテクノロジーと、それらに関連して現在販売されているあらゆる製品の基盤となる統計的手法を編み出したことで広く評価されています。

1999: IBM ホームページ・リーダー

東京基礎研究所で、浅川智恵子博士の指揮の下で開発されたもう一つの製品が、ホームページ・リーダーです。これはウェブ・ページ上のテキストを音声に変換する読み上げウェブ・ブラウザーで、これにより視覚障がいのあるユーザーは数字キーパッドを使ってインターネットを利用できるようになりました。ホームページ・リーダーは米国、ヨーロッパ、アジアで提供され、アメリカ英語およびイギリス英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、日本語などの言語に対応していました。

2005: 簡単なウェブ・ブラウジング

IBM Easy Web Browsingソフトウェアはホームページ・リーダーの後継製品です。視覚障がい者は複数の支援機能を使って、さらに手軽にウェブサイトを利用できます。例えば、マウスの簡単な操作だけで、ページ上の一部テキストの拡大や読み上げができます。IBMの研究者はこれに手を加えて、特に失読症やその他の学習障がいのあるユーザー向けの高度な機能を搭載したソフトウェアも開発しました。

2008: 読み書きのできない人々のためのイノベーション

2008年にインド基礎研究所で開発されたIBM Spoken Webは、読み書きのできない人々や視覚障がい者が、通常の電話回線を使ってインターネットを利用できるように考案されました。このプロジェクトは、2009年にインドの社会正義・エンパワーメント省から「技術革新」として国の表彰を受けたのを始めとして、数々の賞を受賞しており、発展途上市場および新興市場において、デジタル・インクルージョンに大変革をもたらすものと期待されています。

2010: Lotus Connections 3.0

初のアクセシビリティを備えたコラボレーション・ソフトウェア、IBM Lotus Connectionsは、ソーシャル・メディアやソーシャル・ソフトウェアの情報格差を埋める大きな一歩です。現在主流のソーシャル・メディア・サイトの多くは、視覚やその他の障がいのあるユーザーには利用しにくいものになっています。これに対してLotus Connections 3.0は、充実した機能と高いアクセシビリティを備えた、使いやすい企業向けソーシャル・ソフトウェア・ソリューションです。