IEBCOMPR (データ・セット比較) プログラム
- データ・セットに同数のレコードが含まれています。
- 対応するレコードとキーは同一です。
- 対応するメンバーに同じ数のレコードが含まれています。
- 注リストは、対応するメンバー内で同じ位置にあります。
- 対応するレコードとキーは同一です。
- 対応するディレクトリー・ユーザー・データ・フィールドは同一です。
特定のタイプのデータ・セットについてこれらの条件がすべて満たされていない場合、それらのデータ・セットは等しくないと見なされます。 レコードが等しくない場合は、レコード番号とブロック番号、データ・セットを定義する DD ステートメントの名前、および等しくないレコードがメッセージ・データ・セットにリストされます。 エラー条件を処理するためのルーチンを用意しない限り、10 回連続して比較を行うと、ジョブ・ステップは停止します。
異なるタイプの装置に常駐するロード・モジュール区分データ・セットは比較しないでください。 ほとんどの環境では、データ・セットは等しいものとして比較されません。
区分データ・セットまたは PDSE を比較できるのは、一方または両方のディレクトリー内のすべての名前に、他方のディレクトリー内の対応する項目がある場合だけです。 比較は、これらの項目および対応するユーザー・データによって識別されるメンバーに対して行われます。
図 1 は、2 つの区分データ・セットのディレクトリーを示しています。 ディレクトリー 2 には、ディレクトリー 1 のすべての名前に対応する項目が入っています。したがって、データ・セットを比較することができます。

図 2 に、2 つの区分データ・セットのディレクトリーを示します。 各ディレクトリーには、他のディレクトリーに対応する項目がない名前が入っています。したがって、データ・セットを比較することはできず、ジョブ・ステップは終了します。

ユーザー出口は、オプションのユーザー・ルーチン用に提供され、ユーザー・ラベルの処理、エラー条件の処理、およびソース・レコードの変更を行います。
IEBCOMPR がアプリケーション・プログラムまたは TSO から呼び出される場合、IEBCOMPR を呼び出す前に動的割り振り (SVC 99) または TSO ALLOCATE コマンドを呼び出すことによって、データ・セットを動的に割り振ることができます。
関連資料: ユーザー・ルーチンのリンケージ規則については、「 ユーティリティー・プログラムによるユーザー出口の指定」を参照してください。