DEFINE NONVSAM

アクセス方式サービス・プログラムを使用すると、IDCAMS を 1 回呼び出すだけで一連のコマンドを実行するようにジョブをセットアップすることができます。 モーダル・コマンドの実行は、前のコマンドの成功または失敗に基づいています。

DEFINE NONVSAM コマンドは、非 VSAM データ・セットのカタログ項目を定義します。 DEFINE NONVSAM コマンドの構文は、次のとおりです。

注: OAM オブジェクトのコレクションのカタログ項目を定義するために使用された COLLECTION キーワードは、OAM では必要なくなり、また使用されなくなりました。
コマンド パラメーター
DEFINE NONVSAM
    (NAME(項目名)
    DEVICETYPES(devtype[ devtype...])
    VOLUMES(volser[ volser...])
    [COLLECTION]
    [FILESEQUENCENUMBERS(number[ number...])]
    [OWNER(所有者 ID)]
    [RECATALOG|NORECATALOG]
    [TO(date)|FOR()])
  [CATALOG(catname)]
   

DEFINE は、DEF と省略することができます。

単一のジョブ・ステップで一般的に使用される一連のコマンドには、DELETE -- DEFINE -- REPRO または DELETE -- DEFINE -- BLDINDEX が含まれます。 これらのコマンドでは、DD 名またはデータ・セット名のいずれかを指定できます。 DD 名を参照すると、ジョブ・ステップの開始時に割り振りが行われます。REPRO などのコマンドが、データ・セットの位置 volser を変更する DELETE -- DEFINE シーケンスの後に続く場合は、ジョブが失敗する可能性があります。 SMS 管理データ・セットまたは非 SMS 管理データ・セットのいずれかで障害が発生する可能性があります。

DEFINE NONVSAM コマンドは、ボリューム上にスペースを割り振りません。 新しい非 VSAM データ・セットのボリュームに 1 次スペースを割り振るには、DISP=NEW を指定した JCL DD ステートメントを使用してデータ・セットを作成します。

IDCAMS ジョブでのモーダル・コマンド・シーケンスによる潜在的な障害を回避するには、以下のようにします。
  • DD 名の代わりにデータ・セット名を指定する。
  • DEFINE コマンドの後に続く一連のコマンド (例えば、REPRO、IMPORT、BLDINDEX、PRINT、または EXAMINE) を実行するには、別のジョブ・ステップを使用します。
制約事項:
  1. 間接ボリューム通し番号を含む非 VSAM データ・セットを名前変更することはできません。
  2. 間接ボリューム通し番号を含む非 VSAM データ・セットに対して %SYS 変換を使用することはできません。
  3. 間接ボリューム通し番号を含む非 VSAM データ・セットを削除して再カタログするプログラムまたは機能は、間接ボリューム通し番号を持つデータ・セットを再カタログすることはできません。

世代別データ・グループのラッピングに関する規則については、「 z/OS MVS JCL 解説書」を参照してください。