DCOLLECT
DFSMS データ収集機能 (DCOLLECT) は、アクセス方式サービス・プログラムの機能の 1 つです。 DCOLLECT は、 保管データ・セット、ボリューム、およびポリシー値を、他のプログラムまたはアプリケーションへの入力として使用できる 順次ファイルに収集します。
- アクティブ・データ・セット
DCOLLECT は、選択されたボリュームおよびストレージ・グループ上のスペース使用およびデータ・セット属性と標識に関するデータを提供します。
- VSAM データ・セット情報
DCOLLECT は、選択されたボリュームおよびストレージ・グループに常駐する VSAM データ・セットに関する特定の情報を提供します。
- ボリューム
DCOLLECT は、収集対象として選択されたボリュームに関する統計および情報を提供します。
- 非アクティブ・データDCOLLECT は、DFSMShsm 管理対象データ (非アクティブ・データ管理) の出力を生成します。これには、マイグレーションされたデータ・セットとバックアップされたデータ・セットの両方が含まれます。
- マイグレーション済みデータ・セット: DCOLLECT は、DFSMShsm によってマイグレーションされたデータ・セットのスペース使用率およびデータ・セット属性に関する情報を提供します。
- バックアップ・データ・セット: DCOLLECT は、DFSMShsm によってバックアップされたデータ・セットの各バージョンのスペース使用率およびデータ・セット属性に関する情報を提供します。
- 容量の計画DFSMShsm 管理対象データ (非アクティブ・データ管理) のキャパシティー・プランニングには、DASD とテープの両方のキャパシティー・プランニングの収集が含まれます。
- DASD 容量計画: DCOLLECT は、DFSMShsm (ML0 および ML1) によって管理されるボリュームに関する情報および統計を提供します。
- テープ容量計画: DCOLLECT は、DFSMShsm によって管理されるテープの統計を提供します。
- SMS 構成情報
DCOLLECT は、SMS 構成に関する情報を提供します。 この情報は、アクティブ制御データ・セット (ACDS)、ソース制御データ・セット (SCDS)、またはアクティブ構成のいずれかからのものです。
DCOLLECT は、以下について、選択された構成内にある属性を提供します。- データ・クラス構成
- ストレージ・クラス構成
- 管理クラス構成
- ストレージ・グループ構成
- SMS ボリューム情報
- SMS 基本構成情報
- グループ構成情報の集約
- 光ディスク装置情報
- 光ディスク・ライブラリー情報
- キャッシュ名
- ACS ルーチンのアカウンティング情報
制限事項: DCOLLECTコマンドは、MVS VTOCを含むボリュームでのみ使用してください。 VM VTOC を含むボリュームを指定して DCOLLECT コマンドを使用すると、DCOLLECT コマンドは失敗し、エラー・メッセージ IDC21804I が表示されます。
ISMF から DCOLLECT を呼び出す方法については、「 z/OS DFSMSdfp ストレージ管理」を参照してください。 DCOLLECT を使用してスペース使用量をモニターする方法については、「 z/OS DFSMSdfp ストレージ管理」の「 データ収集アプリケーションの使用 」を参照してください。
DCOLLECT コマンドの構文は、次のとおりです。
| コマンド | パラメーター |
|---|---|
| DCOLLECT | {OUTFILE(DD 名)| |
| OUTDATASET(項目名)} | |
| {[VOLUMES(volser[ volser...])] | |
| [BACKUPDATA] | |
| [CAPPLANDATA] | |
| [EXCLUDEVOLUMES(volser[ volser...])] | |
| [MIGRATEDATA] | |
| [SMSDATA(SCDSNAME(項目名)|ACTIVE)] | |
| [STORAGEGROUP(sgname[ sgname...])]} | |
| [DDCMEDIA{DDCMENUL|DDCMEDA1|DDCMEDA2| | |
| DDCMEDA3|DDCMEDA4|DDCMEDA5|DDCMEDA6| | |
| DDCMEDA7|DDCMEDA8|DDCMEDA9|DDCMEDA10| | |
| DDCMED11|DDCMED12|DDCMED13}] | |
| [DDCRECTE{DDCRTNUL|DDC18TRK|DDC36TRK| | |
| DDC128TK|DDC256TK|DDC384TK|DDCEFMT1|DDCEFMT2| | |
| DDCEFMT2|DDCEFMT3|DDCEFMT4|DDCEEFM3|DDCEEFM4}] | |
| [ERRORLIMIT(値)] | |
| [EXITNAME(エントリー・ポイント)] | |
| [MIGRSNAPALL|MIGRSNAPERR] | |
| [NODATAINFO] | |
| [NOVOLUMEINFO] | |
| [REPLACE|APPEND] | |
| [TIMEOUT値)] | |
DCOLLECT は省略可能: DCOL
- DCOLLECT ユーザー出口:
- DCOLLECT ユーザー出口の説明については、 DCOLLECT ユーザー出口を参照してください。
- DCOLLECT 出力
- DCOLLECT 出力の解釈方法については、 DCOLLECT 出力の解釈を参照してください。
- DCOLLECT のセキュリティーに関する考慮事項
- APF 許可: DCOLLECT を呼び出すプログラムについては、 プログラムからのアクセス方式サービス・プログラムの呼び出しを参照してください。
- RACF® 許可: DCOLLECT 機能へのアクセスを制御するために、 STGADMIN.IDC.DCOLLECTの FACILITY クラス・プロファイルに対して RACF 許可検査が行われます。 このプロファイルが存在する場合は、読み取り権限が必要です。 ユーザーが許可されていない場合、コマンドは成功しません。