LOCSIte サブコマンド - ローカル・ホストへのサイト情報の指定

目的

LOCSIte サブコマンドは、そのホスト・システムに固有なサービスを提供するためにローカル・ホストが使用する情報を 指定するためのものです。

フォーマット

構文図を読む構文図をスキップするLOCSIteoption
オプション
構文図を読む構文図をスキップするASAtransAUTOMountAUTORecallBLKsize=sizeBLocksBLOCKSIze=sizeBUfno=5numberCHKPTFLUSHCHKptint=0numberCHKPTPrefixhomeuseridlocalCHModooo filenamesymbolic filenameCONDdisp=CatlgDeleteCTRLConn7BITiconv_asciiFTP_STANDARD_TABLE*CYlindersDATAClass=data_classDATAKEEPALIVE = seconds0DATASetmodeDB2=db2_nameDBSUBDCbdsn=data_set_nameDirectory=sizeDIRECTORYModeDSNTYPE=SYSTEMBASICLARGEDSWAITTIME=0minutes EATTR=SYSTEMNOOPTENCODING=SBCSMBCSEPSV4FIFOIOTIME=secondsFIFOOPENTIME=seconds
構文図を読む構文図をスキップするFILEtype=typeFWFriendlyISPFSTATSLISTSUBdirLRecl=lengthMBDATACONN=(file_system_codepage,network_transfer_codepage)MBREQUIRELASTEOLMBSENDEOL=CRLFCRLFNONEMGmtclass=mgmtclassMIGratevol=volume_IDNOASAtransNOAUTOMountNOAUTORecallNOCHKPTFLUSHNODBSUBNOEPSV4NOFWFriendlyNOISPFSTATSNOLISTSUBdirNOMBREQUIRELASTEOLNOPASSIVEIGNOREADDRNOPASSIVEONLYNOQUOtesoverrideNORDWNOREMOVEINBEOFNORESTGetNOSBSUBNOSECUREIMPlicitzosNOSPReadNOTRAILingblanksNOTRUNcateNOUCSSUBNOUCSTRUNCNOWRAPrecordNOWRTAPEFastioPASSIVEIGNOREADDRPASSIVEONLYPDSTYPE=PDSPDSEPRImary=amountPROGRESS=10numberQdisk=volume_serialQUOtesoverrideRDWREADTAPEFormat=tape_formatRECfm=formatREMOVEINBEOFRESTGetRETpd=days
構文図を読む構文図をスキップするSBDataconn=dsname=(file_system_cp,network_transfer_cp)=FTP_STANDARD_TABLE=*SBSENDEOL=CRLFCRLFNONESBSUBSBSUBCHAR  =nnSpaceSECondary=amountSECUREIMPlicitzosSPReadSQLCol=anylabelsnamesSTOrclass=storage_classTLSRFCLEVEL =DRAFTRFC4217CCCNONOTIFYTRacksTRAILingblanksTRUNcateUCOUNT=unit_count | PUCSHOSTCS=code_setUCSSUBUCSTRUNCUMask oooUNICODEFILESYSTEMBOM=ASISALWAYSNEVERUnit=unit_typeUNIXFILETYPE=FILEFIFOVCOUNT=volume_countVOLume=volume_serial(volume_serial_list)WRAPrecordWRTAPEFastio

パラメーター

ASAtrans
FTP クライアントが、印刷制御文字として転送される ASA ファイルの 1 桁目にある文字を解釈できるようにします。
AUTOMount
マウントされていないボリューム上にある データ・セットのためのボリュームを自動マウントすることを許可します。AUTOMount を指定したときに、マウントされていないボリュームが必要な場合、ボリュームのマウントを要求するメッセージが MVS™ オペレーター・コンソールに自動的に出されます。この場合、MVS オペレーターがボリュームをマウントしてメッセージに応答しないと、FTP は先へ進めません。
AUTORecall
マイグレーションされたデータ・セットの自動再呼び出しを許可します。
BLKsize
新たに割り振られたデータ・セットのブロック・サイズを指定します。BLKsize は BLOCKSIze と機能的に同等の働きをします。BLOCKSIze パラメーターは使用できなくなりましたが、このパラメーターは、z/OS® TCP/IP の以前のリリースとの互換性を保つために受け入れられます。

size を指定しないと、新規データ・セットの割り振り時にブロック・サイズは使用されません。size を指定しない場合、等号 (=) はオプションです。

値を指定しないで BLKsize を指定するのは、DATAClass=data_class も指定して SMS データ・クラスから BLKsize 値を提供したい場合、あるいは DCbdsn=data_set_name を指定して DCBDSN データ・セットからブロック・サイズを使用したい場合です。DATAClass または DCbdsn パラメーターで BLKsize=size を指定すると、LOCSite BLKsize パラメーターによって指定された値が、DATAClass または DCbdsn ブロック・サイズをオーバーライドします。

注:
  1. サイズを指定しないで BLKsize を指定すると、FTP は、新規データ・セットを割り振るときにブロック・サイズを指定しません。
  2. BLKsize= と Blocks を両方とも指定する場合は特に注意してください。このような指定が問題とならないこともありますが、有効な BLKsize が判別できない場合、割り振り試行時にデータ・セットは作成されません。
size
新たに割り振られたデータ・セットのブロック・サイズを指定します。有効範囲は 0 から 32760 です。

BLKsize=0 は特殊なケースです。BLKsize=0 を指定すると、オペレーティング・システムが、新規データ・セットのブロック・サイズを決定しようとします。システムがゼロ以外のブロック・サイズを設定できない限り、FTP は新規データ・セットを作成しません。

BLocks
1 次または 2 次スペース割り振りをブロック単位で行うことを指定します。

PRImary と SECondary の両方にゼロを指定した場合に、SMS データ・クラスが指定されていると、スペース割り振り が SMS データ・クラスによって決定され、BLocks パラメーターが無視されます。

BLOCKSIze
新たに割り振られたデータ・セットのブロック・サイズを指定します。BLOCKSIze は BLKsize と機能的に同等の働きをします。BLOCKSIze パラメーターは使用できなくなりましたが、このパラメーターは、z/OS TCP/IP の以前のリリースとの互換性を保つために受け入れられます。詳細については、『BLKsize パラメーター』を参照してください。
BUfno
データをデータ・セットから読み取ったり、データをデータ・セットに書き込んだりする際に使用するアクセス方式バッファーの数を指定します。有効範囲は 1 から 35 です。デフォルト値は 5 です。
CHKPTFLUSH
各チェックポイント・レコードがバッファーに書き込まれた後に z/OS がこのレコードをバッファーからストレージ・メディアにフラッシュするように指定します。
CHKptint
ユーザーが APPEnd、Put、および MPUt サブコマンドを発行するときに FTP クライアントが使用するチェックポイント間隔を指定します。また、RESTGET が TRUE の場合、CHKptint パラメーターは、ユーザーが Get および MGet サブコマンドを発行するときに FTP クライアントが使用するチェックポイント間隔も指定します。RESTGET 値について詳しくは、「z/OS Communications Server: IP 構成解説書」の『RESTGet』または『RESTGET (FTP クライアント) ステートメント』の情報を参照してください。

チェックポイント間隔は、EBCDIC ブロック・モードまたは EBCDIC 圧縮モードでファイルを転送するときに、再始動マーカー間で送信されるレコード数です。チェックポイント間隔が 0 であれば、チェックポイント機能は実行されず、再始動マーカーは送信されません。デフォルトは 0 です。

サーバーが RESTart コマンドをサポートし、ファイル転送データ・ストリームでチェックポイント・マーカーを処理できる場合を除き、FTP クライアントで CHKptint の値を 0 より大きい値に設定しないようにしてください。

結果: CHKptint の値が 0 より大きい場合、以下の条件を満たすファイル転送では、チェックポイント機能が使用可能になります。
  • タイプが EBCDIC である。
  • モードが Block または Compressed である。
  • ファイル・タイプが SEQ である。
  • 入力されたサブコマンドが APpend、MPut、または Put であり、RESTGET が FALSE である。
  • 入力されたサブコマンドが APpend、MPut、Put、Get、または MGet であり、RESTGET が TRUE である。
ローカル・ファイルが z/OS UNIX 名前付きパイプである場合、チェックポイント機能は実行されません。
number
ファイル転送要求における送信サイトのチェックポイント間隔を指定します。最後のマーカーの情報に基づいて転送を再開できるようにするために、この値を 使用して、いつチェックポイント・マーカー・ブロックを転送すればよいかを決定します。

チェックポイント間隔が大きいと、マーカー間で送信されるデータの量は多くなり、送信されるマーカーの数は少なくなります。チェックポイント間隔が 小さいと、マーカー間で送信されるデータの量は少なくなり、送信されるマーカーの数は多くなります。

ゼロ以外のチェックポイント間隔を使用した場合に面倒になる点は、次のとおりです。
  • マーカーそのものが転送されるので、ネットワークを介して送信されるバイト数が大きくなります (マーカー当たり約 44 バイト)。
  • クライアントが送信する各マーカーごとに、制御接続のサーバーは応答を送らなければなりません。応答は、マーカーを確認し、サーバーの対応するマーカーを提示します。

適切なチェックポイント間隔を見積もるには、以下の式を使用します。転送するファイルのレコード長と、確実に転送できるデータの量を知る必要があります。

                       間隔にあるデータの量
CHKPTINT = --------------------------
                       ファイルのレコード長
200 KB のデータ送信ごとに 1 回を超える頻度で CHKptint を使用しないでください。例えば、転送するファイルのレコードが 80 バイトの場合は、チェックポイント間隔は 2560 となります。
CHKPTINT = 200KB / 80 バイト
                    = 200 * 1024 バイト / 80 バイト
                    = 2560

CHKPTPrefix
チェックポイント・データ・セットの hlq を判別するために使用されるキーを指定します。名前は、hlq.FTP.CHKPOINT または hlq.pds_name(CHKPOINT) です。
home
デフォルト
userid
データ・セット 'userid.FTP.CHKPOINT' を作成します。
local
current_path.FTP.CHKPOINT という名前のファイルを作成するか、あるいは、パスが PDS であった場合には、ファイル名が current_path.pds_name(CHKPOINT) になります。
現行パスに 'path' を、FTP.CHKPOINT に 'FN' を使用している次の表で、z/OS UNIX および BATCH ジョブの例外に 注意してください。
パラメーター z/OS UNIX Batch TSO
Home path.FN userid.FN tso_prefix.FN
Userid userid.FN userid.FN userid.FN
Local path.FN path.FN path.FN
Local に path=pdse を指定 N/A path.pds_na (CHKPOINT) path.pds_na (CHKPOINT)
CHMod
ファイルの許可ビットを変更します。
ooo filename
ooo はファイル名に割り当てたい許可を表す 8 進数マスクです。設定したい許可ビットに対応した定数を OR 論理演算して、8 進数 マスクを形成します。
400
ユーザー読み取り
200
ユーザー書き込み
100
ユーザー実行 (またはディレクトリーをリストする)
040
グループ読み取り
020
グループ書き込み
010
グループ実行
004
その他の読み取り
002
その他の書き込み
001
その他の実行
以下の許可ビットの設定には、LOCSITE サブコマンド CHMod パラメーターは使用できません。
  • Set-user-ID ビット
  • Set-group-ID ビット
  • Sticky ビット

ファイル許可の詳細については、「z/OS UNIX System Services ユーザーズ・ガイド」および「z/OS UNIX System Services コマンド解説書」を参照してください。

symbolic filename
symbolic は、filename に適用したいアクセス権を表します。
注: symbolic は次のように指定します。
{u|g|o|a}{=|+|-}{r|w|x|rw|rx|wx|rwx}
u、g、o、a、=、+、-、r、w、および x は z/OS UNIX chmod コマンド用に定義されたものです。

filename がスラッシュ (/) で始まらない場合は、現行作業ディレクトリーにその名前が追加されます。filename がスラッシュ (/) で始まる場合、その名前は完全なディレクトリー名として解釈されます。

指定されたファイル名は、単一ファイル用の z/OS UNIX ファイル名でなければなりません。複数ファイル用の ワイルドカード (*) は含めることはできません。QUOtesoverride の設定は無視され、すべての引用符は ファイル名の一部として扱われます。

CHMOD キーワードは、LOCSIte サブコマンドの唯一のキーワード、または最後のキーワードでなければなりません。

CONDdisp
すべてのデータが書き込まれる前に新規データ・セットの検索操作が終了した場合の、データ・セットの後処理を指定します。
Catlg
FTP ファイル転送が途中で終了したときにデータ・セットを保持しカタログすることを指定します。
Delete
FTP ファイル転送が途中で終了したときにデータ・セットを削除することを指定します。

FTP クライアントが終了したためにファイル転送が失敗した場合、またはクライアントがデータ転送中にチェックポイント情報を受信した場合、Delete は無視されます。

CTRLConn
ASCII コード・ページを制御接続に使用することを指定します。有効なサブコマンドは、次のとおりです。
LOCSITE CTRLConn=7BIT
LOCSITE CTRLConn=iconv_ascii
LOCSITE CTRLConn=FTP_STANDARD_TABLE
LOCSITE CTRLConn=*

詳しくは、SBCS 言語のサポートを参照してください。

7BIT
7 ビットの ASCII を使用することを示します。
iconv_ascii
ASCII コード・ページを示すために、iconv によって認識される名前です。iconv がサポートしているコード・ページの リストについては、「z/OS XL C/C++ プログラミング・ガイド」のコード・セット・コンバーター情報を参照してください。
FTP_STANDARD_TABLE
TCPXLBIN(STANDARD) で提供されているテーブルと同じ FTP 内部テーブルが、制御接続で使用されることを示します。
*
初期設定時に使用された ASCII を使用することを示します。
注: LOCSIte CTRLCONN を使用して制御接続コード・ページを設定すると、制御接続の UTF-8 エンコード が使用不可になります。再度クライアントを始動して、UTF-8 エンコードを復元しなければなりません。
CYlinders
1 次または 2 次スペース割り振りをシリンダー単位で行うことを指定します。

PRImary と SECondary の両方にゼロを指定した場合に、SMS データ・クラスが指定されていると、スペース割り振り が SMS データ・クラスによって決定され、CYlinders パラメーターが無視されます。

DATAClass
ターゲット・ホストに対してユーザーが定義した SMS データ・クラスを指定します。DATAClass にパラメーター値を指定しないと、データ・クラスの指定は取り消されます。この場合、等号 (=) はオプションです。

新規データ・セットの割り振り時の属性の指定についての詳細は、新規データ・セットの値の指定を参照してください。

data_class
ターゲット・ホストに対してユーザーが定義した SMS データ・クラスを指定します。以下の LOCSIte パラメーターの いずれかに対して値を指定すると、LOCSIte パラメーターで指定された値が、SMS データ・クラスで指定された値をオーバーライド します。
  • BLKsize
  • Directory
  • LRecl
  • PRImary
  • RECfm
  • RETpd
  • SECondary

LOCSIte サブコマンドで DCbdsn パラメーターを指定すると、DCBDSN データ・セットの LRecl、RECfm、BLOCKSIze、および RETpd (指定されている場合) が、そのデータ・クラスで指定された値をオーバーライドします。

LOCSITE サブコマンドで MGmtclass パラメーターを指定し、要求された管理クラスが保存期間を指定している場合は、管理クラスの保存期間値が、そのデータ・クラスの保存期間値をオーバーライドすることがあります。

DATAKEEPALIVE
FTP クライアントに対して、データ接続のキープアライブ・タイマー値を指定します。
seconds
キープアライブ・パケットが FTP データ接続に送信される前に経過する秒数。 有効な値は 60 から 86400 の範囲内または 0 です。 値 0 を指定すると、DATAKEEPALIVE タイマーは無効になります。 パッシブ・モードのデータ接続の場合、PROFILE.TCPIP 内に構成したキープアライブ・タイマーは、キープアライブ・パケットが データ接続に流れる頻度を制御します。 アクティブ・モードのデータ接続の場合、FTP は PROFILE.TCPIP のキープアライブ・タイマーを抑制します。
結果: DATAKEEPALIVE 値を 指定すると、データ接続でアクティブでない期間に、ネットワーク装置がデータ接続をクローズするのを防ぐことができます。
DATASetmode
現行ディレクトリー下にあるすべてのデータ・セット修飾子が、ディレクトリーの項目として扱われることを指定します (DIRECTORYMode は使用不可になります)。
DB2®
Db2® サブシステムの 名前を指定します。
db2_name
Db2 サブシステムの名前です。
DBSUB
2 バイト文字変換で変換できないデータ・バイトに対して置換を許可することを指定します。置換文字は、C/C++ iconv() 関数で選択されます。詳しくは、「z/OS XL C/C++ プログラミング・ガイド」のロケールと文字セットについての情報を参照してください。
DCbdsn
新規データ・セットの割り振りのモデルとして使用する MVS データ・セットの名前を指定します。DCbdsn にパラメーター値を指定しないと、DCbdsn の指定は取り消されます。
data_set_name
データ・セットの名前を指定します。このファイル名は MVS データ・セット名でなければなりません。DCbdsn パラメーターでは z/OS UNIX ファイル名は許可されていません。QUOtesoverride の設定は無視されます。ファイル名を単一引用符で囲むと、現行作業ディレクトリーがオーバーライドされます。囲まない場合は、それが現行作業ディレクトリーに追加されます。
注:
  1. 値のない RECfm、LRecl、および BLKsize パラメーターを LOCSIte コマンドに指定し、モデル DCB の特性を使用可能にします。
  2. RECfm、LRecl、BLKsize、または RETpd のモデル特性をオーバーライドするには、LOCSIte コマンドに値を指定します。
  3. MGmtclass が指定されている場合は、MGmtclass の RETpd 値が RETpd 値をオーバーライドすることがあります。
相対索引を持つ GDG データ・セットを指定すると、エラー・メッセージが出されます。以下の例は、サポートされていない指定です。
LOCSITE DCBDSN=MYGDG(0)
LOCSITE DCBDSN=MYGDG(–nnn)or
LOCSITE DCBDSN=MYGDG(+nnn)

DCbdsn の詳細については、新規データ・セット作成のための DCBDSN モデルの使用のステップを参照してください。

Directory
PDS のディレクトリーに対して割り振るディレクトリー・ブロックの数を指定します。

ディレクトリー・ブロックの数を指定しないで割り振るために DIRECTORY=0 と指定します。DATAClass=dataclass も指定し、SMS データ・クラスから Directory size を提供したい場合は、Directory=0 と指定します。

DIRECTORY パラメーターで指定した size は、DATAClass ディレクトリー指定をオーバーライドします。

size
PDS のディレクトリーに対して割り振るディレクトリー・ブロックの数を指定します。有効範囲は 1 から 16777215 です。0 の size は、ディレクトリー・ブロックを SMS データ・クラスから取得することを示します。
DIRECTORYMode
現行ディレクトリーのすぐ下のデータ・セット修飾子だけが、そのディレクトリーの項目として扱われることを指定します。ディレクトリー・モードの場合、このデータ・セット修飾子だけが MPut サブコマンドによって使用されます。

DIRECTORYMode は、z/OS UNIX ファイル・システムに常駐するファイルに影響を与えません。

DSNTYPE
新しい物理順次データ・セットのデータ・セット名タイプを指定します。
SYSTEM
物理順次データ・セットは SMS データ・クラス値で割り振られます。データ・クラスが定義されていないか、DSNTYPE 属性が定義されていない場合、新しい物理順次データ・セットは、システム・デフォルト値で割り振られます。
BASIC
物理順次データ・セットを基本フォーマットの物理順次データ・セットとして割り振ります。
LARGE
物理順次データ・セットをラージ・フォーマットの物理順次データ・セットとして割り振ります。
DSWAITTIME
ローカルの MVS データ・セットへのアクセスを試みる際に、FTP が待機する分数を指定します。
minutes
ローカルの MVS データ・セットが使用可能になるのを待機する分数。有効な値の範囲は 0 から 14400 です。 値が 0 (デフォルト) の場合、データ・セットが別のジョブによって 保留されているときは、FTP がデータ・セットの取得を待機しないことが指定されます。
EATTR
新しく割り振られたデータ・セットが拡張属性を持つことが可能かどうか、および新規データ・セットが EAV の EAS 内に存在できるかどうかを指定します。
SYSTEM
データ・セットは SMS データ・クラスの EATTR 値を使用します。SMS データ・クラスが定義されていないか、データ・クラスに EATTR 指定が含まれない場合、データ・セットはシステム・デフォルトで割り振られます。
NO
データ・セットは EAS 内に存在できません。また、VTOC エントリーは拡張属性を含むことができません。
OPT
データ・セットは EAS 内に存在できます。また、ボリュームで拡張属性がサポートされる場合は、VTOC エントリーはそれらの属性を含むことができます。
ENCODING
データ転送のためにコード・ページ間での変換に使用されるエンコードの種類を指定します。詳しくは、SBCS 言語のサポートおよびMBCS 言語のサポートを参照してください。
SBCS
単一バイト・エンコード。コード・ページは SBDATACONN 構成オプションによって指定されます。 これはデフォルト値です。
MBCS
マルチバイト・エンコード。コード・ページは MBDATACONN 構成オプションによって指定されます。
EPSV4
クライアントが、IPv4 セッションでデータ接続の確立を行う場合、FWFRIENDLY 設定値を参照する代わりに、EPSV コマンドの使用を試みるように指定します。

EPSV コマンドについては、RFC 2428 を参照してください。サーバーが EPSV コマンドをリジェクトすると、クライアントは FWFRIENDLY 設定値を参照してデータ接続確立方法を決定します。クライアントが プロキシー転送データ接続を設定していると、クライアントは IPv4 セッションで EPSV および EPRT コマンドを試みます。サーバーが EPSV または EPRT コマンドをリジェクトすると クライアントは代わりに PASV または PORT コマンドを試みます。

セッション中にサーバーが EPSV または EPRT コマンドのいずれかをリジェクトする場合は、クライアントは、EPSV4 が指定されていても EPSV をサーバーに再びは送信しません。

FIFOIOTIME
z/OS UNIX ファイル・システムの名前付きパイプへの入出力操作が完了するまで FTP クライアントが待機する最大時間を指定します。
規則:
  • FTP クライアントは、名前付きパイプであるファイルをサーバーに送信するときに、名前付きパイプから 1 回以上読み取りを行います。名前付きパイプからの各読み取りは、FIFOIOTIME 値で指定されている時間内に完了する必要があります。
  • ユーザーが、サーバーから受信したファイルを UNIX 名前付きパイプとして保管するとき、FTP クライアントは名前付きパイプに 1 回以上書き込みを行います。名前付きパイプへの各書き込みは、FIFOIOTIME 値で指定されている時間内に完了する必要があります。
seconds
UNIX 名前付きパイプへの入出力操作が完了するまで FTP が待機する秒数。有効な値の範囲は 1 から 86400 です。 デフォルト値は 20 です。
FIFOOPENTIME
FTP クライアントが、その z/OS UNIX ファイル・システムの名前付きパイプのオープンが完了するまで待機する時間の長さを指定します。
seconds
名前付きパイプのオープンが完了するまで FTP が待機する秒数。有効な値の範囲は 1 から 86400 です。 デフォルト値は 60 です。
FILEtype
データ・セットのファイル・タイプを指定します。
type
データ・セットのファイル・タイプには、次のものがあります。
タイプ
説明
SEQ
順次または区分データ・セット
SQL
SQL 照会機能
FWFriendly
FTP クライアントがファイアウォール指向であることを指定します。これは、データ接続が FTP クライアントから FTP サーバーにセットアップされることを意味します。
注: FTP サーバーが IPv6 アドレスを持っているときは、FWFriendly の設定を参照せずに、常に、FTP クライアントから FTP サーバーにデータ接続がセットアップされます。
ISPFSTATS
サブコマンド Get または MGet が発行されると、FTP は、ISPF メンバー統計を作成したり、更新したりすることができます。
LISTSUBdir
LISTSUBdir オプションを使用して、ワイルドカード検索を現行作業ディレクトリーに適用し、その 1 レベルのサブディレクトリーにも適用します。FTP クライアントでは、この設定は MPut * サブコマンドを発行したときに適用されます。
制限: LISTSUBdir オプションは z/OS UNIX ファイルの操作にのみ適用され、MVS データ・セットの操作には影響しません。
結果: LOCSITE サブコマンドに LISTSUBdir オプションが指定されず、クライアントの FTP.DATA ファイルに LISTSUBDIR ステートメントが指定されない場合、デフォルトは LOCSITE サブコマンドに LISTSUBdir オプションが指定されているのと同等になります。
LRecl
新たに割り振られたデータ・セットの論理レコード長 (LRecl) を指定するために使用します。

LRecl に値を指定しないのは、DATAClass=data_class も指定していて、SMS データ・クラスから LRecl 値を提供したい場合、または DCbdsn=data_set_name を指定していて、DCBDSN データ・セットからのレコード・フォーマットを使用したい場合です。DATAClass または DCbdsn と共に LRecl=length を指定すると、LOCSIte LRecl パラメーターで指定された長さ が DATAClass または DCbdsn LRecl をオーバーライドします。

length
新たに割り振られたデータ・セットの論理レコード長を指定します。有効範囲は 0 から 32760 です。可変長スパン・レコードの場合、 論理レコード長が 32768 であっても許容されることを示すための特殊値 x (LRecl=x) もサポートされています。

LRecl=0 を指定すると、LRecl にパラメーターを指定しない場合と同じ結果が得られます。

MBDATACONN=(file_system_codepage,network_transfer_codepage)
データ転送中にクライアントがデータを変換するときに使用する、ファイル・システム・コード・ページとネットワーク転送コード・ページを指定します。このパラメーターは、マルチバイト文字セット (MBCS) データ (DBCS コード ページのサポートを含む) の変換に影響を及ぼし、ENCODING=MBCS も指定されているときは、これが使用されます。

詳しくは、MBCS 言語のサポートを参照してください。

file_system_codepage
ファイル・システム・コード・ページの名前を指定します。
network_transfer_codepage
ネットワーク転送コード・ページの名前を指定します。
MBREQUIRELASTEOL
最終受信レコードに EOL シーケンスがない状態でサーバーからマルチバイトのファイルまたはデータ・セットが受信されたときに、FTP クライアントがエラーを報告することを指定します。FTP はファイル転送を中止します。
MBSENDEOL
ENCODING が MBCS、データ転送タイプが ASCII、MODE が Stream、およびデータがサーバーに送られている場合に使用する行末シーケンスを指定します。可能な値は、次のとおりです。
CRLF
復帰 (X'0D') と改行 (X'0A') の両方の行末シーケンスを変換されたテキストの各行に付加します。これはデフォルトであり、RFC 959 で定義されている標準シーケンスです。z/OS サーバーはこの形式の ASCII データのみを受信できます。
CR
復帰 (X'0D') 行末シーケンスのみを変換されたテキストの各行に付加します。
LF
改行 (X'0A') 行末シーケンスのみを変換されたテキストの各行に付加します。
NONE
行末シーケンスを変換されたテキストの行に付加しません。
規則:
  • 大部分のサーバーでは、受信 ASCII データに対して CRLF 値のみがサポートされます。サーバーにユーザーが指定した行末シーケンスがあることを確認しない限り、MBSENDEOL に別の値を指定しないでください。
  • サーバーが z/OS FTP サーバーの場合は、CRLF 以外の行末シーケンスを使用しないでください。z/OS FTP サーバーでは、受信 ASCII データに対して CRLF 値のみがサポートされます。
  • MBSENDEOL に CRLF 以外の値がある場合にファイルをサーバーに送信すると、送信したファイルを目的としたそのサーバーに対する後続の SIZE コマンドが予測不能の結果をもたらすことがあります。このようなファイルに対するサーバー応答に示されるサイズは、信頼できないことがあります。
MGmtclass
ターゲット・ホストに対してユーザーが定義した SMS 管理クラスを指定するために使用します。MGmtclass に mgmtclass を指定しないと、mgmtclass の指定は取り消されます。この場合、等号 (=) はオプションです。
mgmtclass
ターゲット・ホストに対してユーザーが定義した SMS 管理クラスを指定します。指定された mgmtclass に RETpd の設定が 含まれている場合は、mgmtclass で指定された値が、LOCSIte RETpd パラメーターの設定、モデル・データ・セット の RETpd 値 (DCBDSN パラメーターが指定されている場合)、および SMS データ・クラスに定義されている RETpd 値 (DATACLASS が指定 されている場合) をオーバーライドすることがあります。新規データ・セットの割り振り時の属性の指定についての詳細は、新規データ・セットの値の指定を参照してください。
MIGratevol
マイグレーション済みデータ・セットが、IBM® 記憶管理システムを 使用しない場合に、これらのデータ・セットのボリューム ID を指定します。MIGratevol を指定しない場合、デフォルトの volume_serial は MIGRAT です。
volume_ID
マイグレーション済みデータのボリューム ID です。
NOASAtrans
ASA ファイル転送を通常のファイルとして扱います。つまり、ASA 文字をデータの一部として扱い、印刷制御文字には変換されません。
NOAUTOMount
マウントされていないボリューム上にあるデータ・セットのためのボリュームを自動マウントしないようにします。
NOAUTORecall
マイグレーション済みデータ・セットの自動再呼び出しを行わないようにします。
注: マイグレーション済みデータ・セットは、NOAUTORecall が指定されていても削除することができます。なぜなら、マイグレーション済みデータ・セットは、削除のために再呼び出しされることがないためです。
NOCHKPTFLUSH
z/OS がチェックポイント・レコードを バッファーに保管できて、これらのレコードをストレージ・メディアにフラッシュする時期を 決定できるように指定します。
NODBSUB
2 バイト文字変換で変換できないデータ・バイトに対して置換を許可しないことを指定します。これを指定すると、転送中に文字が変換できない場合はデータ転送障害が起こります。これはデフォルトです。
NOEPSV4
クライアントが EPSV コマンドを使用して、IPv4 セッションでデータ接続を 確立しないようにします。EPSV コマンドについては、RFC 2428 を参照してください。NOEPSV4 が 設定されると、クライアントは FWFRIENDLY 設定値を参照してデータ接続確立方法を決定します。クライアントが プロキシー転送データ接続を設定中であれば、そのクライアントは IPv4 サーバーを用いて PASV および PORT コマンドのみを使用できます。
NOFWFriendly
FTP クライアントがファイアウォール・フレンドリーでないことを指定します。これは、データ接続が FTP サーバーから FTP クライアントにセットアップされることを 意味します。これは、FTP データ接続のデフォルトの動作です。
注: FTP サーバーが IPv6 アドレスを持っているときは、FWFriendly の設定を参照せずに、常に、FTP クライアントから FTP サーバーにデータ接続がセットアップされます。
NOISPFSTATS
サブコマンド Get または MGet が発行されたときに、FTP は、ISPF メンバー統計を 作成したり、更新したりすることができません。
NOLISTSUBdir
NOLISTSUBdir オプションを使用して、ワイルドカード検索を現行作業ディレクトリーにのみ適用し、そのサブディレクトリーには適用しません。FTP クライアントでは、この設定は MPut * サブコマンドを発行したときに適用されます。
制限: NOLISTSUBdir オプションは z/OS UNIX ファイルの操作にのみ適用され、MVS データ・セットの操作には影響しません。
結果: LOCSITE サブコマンドに NOLISTSUBdir オプションが指定されず、クライアントの FTP.DATA ファイルに LISTSUBDIR ステートメントが指定されない場合、デフォルトは LOCSITE サブコマンドに LISTSUBdir オプションが指定されているのと同等になります。
NOMBREQUIRELASTEOL
最終受信レコードに EOL シーケンスがない状態で、マルチバイトのファイルまたはデータ・セットがネットワークから受信されるときに、FTP クライアントがエラーを報告しないように指定します。FTP はファイル転送の完了を報告します。
NOPASSIVEIGNOREADDR
パッシブ・モード FTP の場合、FTP クライアントが、FTP サーバーによって返される PASV コマンド応答の IP アドレスおよびポート番号をデータ接続用に使用するように指定します。
NOPASSIVEONLY
クライアントのデータ接続がパッシブ・モードのみではないことを指定します。 パッシブ・モード試行が失敗すると、クライアントはアクティブ・モードを試します。 これがデフォルトです。
NOQUOtesoverride
ファイル名の先頭にある単一引用符は、ファイル名に含まれている他のすべての単一引用符と 同じく、実際のファイル名の一部として扱われます。先頭の単一引用符を含め、ファイル名全体が現行作業ディレクトリーに 追加されます。
NORDW
可変長フォーマット・データ・セットの FTP 伝送中に、可変レコード記述子ワード (RDW) を廃棄することを指定します。 これは、ストリーム・モードでの転送にのみ適用されます。
NOREMOVEINBEOF
UNIX のファイル終了 (EOF) バイト (X'1A') が、データが保管される前にインバウンド ASCII 転送で取り外されないように指定します。詳しくは、z/OS Communications Server: IP 構成解説書を参照してください。
NORESTGet
Get 要求用にチェックポイント・データ・セットをオープンできないようにします。このため、チェックポイントは アクティブにもならず、認識もされません。チェックポイント・データ・セットをオープンすると問題が起きる可能性がある場合は、このパラメーターを使用します。
NOSBSUB
単一バイト文字変換で変換できないデータ・バイトに対して置換を許可しないことを指定します。これを指定すると、転送中に文字が変換できない場合はデータ転送障害が起こります。
NOSECUREIMPlicitzos
クライアントがサーバーの TLSPORT に接続すると、その接続の直後、220 応答が受信される前に、セキュリティー・ハンドシェークとネゴシエーションが行われます。
NOSPRead
ファイル・タイプが SQL の場合に、出力をスプレッドシート形式ではなく、報告書形式にすることを指定します。
NOTRAILingblanks
データが外部ホストへ送信されるときに 固定形式データ・セットに入っている末尾ブランクを、FTP クライアントが保持しないことを指定します。
NOTRUNcate
切り捨てを容認しないことを指定します。FTP クライアントは、新規ファイルの LRECL よりも長いレコードが検出されると、エラーを設定し、ファイル転送を失敗とします。
注: WRAPRECORD が設定されていれば、データは循環し、切り捨ては起こらず、エラーも設定されず、ファイル転送が 継続されます。
NOUCSSUB
UCS-2 から EBCDIC への変換において、UCS-2 文字を EBCDIC コード・セットに変換できない場合に、データ転送を終了します。
NOUCSTRUNC
UCS-2 から EBCDIC への変換において、EBCDIC データの切り捨ては許可されません。受信するデータ・セットの論理レコード長が短すぎて、EBCDIC への変換後のデータを含めることができない場合は、データ転送が打ち切られます。
注: CONDdisp パラメーターの設定により、転送が打ち切られた場合のターゲット・データ・セットに対する処置が決定 されます。
NOWRAPrecord
改行文字が現れないまま受信ファイルの論理レコード長に達してしまった場合にデータを切り捨てることを指示します。
注: NOTRUNcate も設定されている場合は、エラーが設定され、ファイル転送が失敗します。
NOWRTAPEFastio
テープに書き込まれる ASCII ストリーム・データを、Language Environment® ランタイム・ライブラリーを使用して書き込むことを指示します。
PASSIVEIGNOREADDR
パッシブ・モード FTP の場合、FTP クライアントが、PASV コマンド応答のポート番号および FTP サーバーにログインするときに使用した IP アドレスをデータ接続用に使用するように指定します。
要件: 要件について詳しくは、「z/OS Communications Server: IP 構成解説書」の『PASSIVEIGNOREADDR (FTP クライアント) ステートメント』の情報を参照してください。
PASSIVEONLY
クライアントのデータ接続がパッシブ・モードのみであることを指定します。
PDSTYPE
FTP クライアントがローカル MVS ディレクトリーを、区分データ・セットとして作成するか、または拡張区分データ・セットとして作成するかを指定します。

値なしで 指定すると、FTP は z/OS に新規 MVS ディレクトリーを割り振るときに、PDS または PDSE のいずれも指定しません。値を指定しない場合、等号 (=) はオプションです。

PDS
ディレクトリーを区分データ・セットとして割り振ります。
PDSE
ディレクトリーを拡張区分データ・セットとして割り振ります。
PROGRESS
ファイル転送 (インバウンドまたはアウトバウンド) 中に FTP クライアントにより生成される進行レポート・メッセージ 間の間隔を指定します。
number
インバウンド・ファイル転送またはアウトバウンド・ファイル転送中に FTP クライアントに生成される、進行レポート・メッセージ間の間隔 (秒数) を指定します。有効な値は、10 から 86400 の範囲内、または 0 です。 値が 0 の場合、FTP クライアントでの進行レポートはオフになります。 デフォルト値は 10 秒です。

進行レポートの一部として生成されるメッセージは、EZA2509I および EZA1485I です。これらのメッセージは、バージョン V1R6 より前のリリースでは、 FTP クライアントにより 10 秒間隔で自動的に生成されます。バージョン V1R6 以降では、デフォルトの動作は 前のリリースと同一ですが、間隔の長さおよびメッセージを生成するかどうかは、LOCSITE サブコマンドの PROGRESS パラメーター設定 の使用、または FTP.DATA ファイルの PROGRESS ステートメントの指定により構成できます。

PRImary
1 次割り振りでトラック、ブロック、またはシリンダーの量を指定するために使用します。0 の値を指定した場合は、データ・セットの割り振り時に 1 次値は使用されません。

DATAClass=data_class も指定し、かつ SMS データ・クラスに PRImary amount を提供させたい場合は、PRIMARY に 0 を指定してください。

SMS データ・クラスがスペース割り振りを決定できるようにするには、PRImary と SECondary の両方の割り振りを 0 に指定しなければなりません。この場合は、トラック、ブロック、シリンダーの設定は無視されます。0 以外の amount を持つ PRImary を DATAClass で指定した場 合は、LOCSIte PRImary パラメーターで指定された値が DATAClass スペース割り振りをオーバーライドします。

AMOUNT
1 次割り振りのためのトラック、ブロック、またはシリンダーの量を指定します。区分データ・セットの割り振りでは、これは 1 次エクステントに割り振られる量になります。

順次データ・セットの割り振りでは、これは 1 次エクステントに割り振られる最大量になります。転送するデータを保持するのに必要な量がこれより少ない場合は、データを保持するのに実際に必要な量だけが割り振られます。有効範囲は 1 から 16777215 です。

Qdisk
ボリューム上の使用可能スペースに関する統計を表示するために使用します。特定の volume_serial を指定しないで Qdisk を入力すると、「Use Attribute=storage」によって定義されたボリュームごとに、使用可能スペースに関する統計が表示されます。
volume_serial
特定のボリューム上の使用可能スペースに関する統計を表示します。
QUOtesoverride
ファイル名の先頭および末尾にある単一引用符が、現行作業ディレクトリーに追加されるのではなく、現行作業ディレクトリーをオーバーライドすることを指定します。これは、単一引用符を以前のすべて の MVS FTP サーバーで使用する方法です。これはデフォルトです。先頭と末尾の引用符の内側にある単一引用符は、すべてファイル名の一部として扱われます。

QUOtesoverride は、ファイル名の先頭にあるか、またはファイル名を囲む単一引用符の使用を示します。このキーワードの設定は、パス名をパラメーターとするすべての FTP サブコマンドに影響を与えます (ただし、LOCSIte サブコマンドのキーワードを除きます)。

RDW
可変レコード記述子ワード (RDW) は、レコードの一部であるかのように扱われ、可変長フォーマットのデータ・セットの FTP 伝送中に廃棄されないことを指定します。 これは、ストリーム・モードでの転送にのみ適用されます。
注: RDW 情報は 2 進数フォーマットで保管されます。この 2 進数フィールドを EBCDIC または ASCII モードで転送する場合に発生する可能性のある変換問題を回避するために、ファイルをバイナリー・モードで転送します。
READTAPEFormat
テープ上の入力データ・セットについての情報を提供する場合に使用します。tape_format を指定 しないで指定した場合 (これがデフォルトです) は、入力テープの処理で、オープンに先だってレコード・フォーマット情報が活用されることはありません。この場合、等号 (=) はオプションです。

DATAClass、DCbdsn、LRecl、RECfm、またはデータ・セットの作成に関連する その他のパラメーターのいずれにも、READTAPEFormat パラメーターが影響することはなく、影響を受けることもありません。

tape_format
入力テープ・データ・セット上のレコードのフォーマットを指定します。有効なフォーマットは、以下のとおりです。
F
固定レコード長
V
可変レコード長
S
スパン・レコード
X
論理レコード長未定義 (Lrecl X)
ブランク
指定なし (メッセージと応答では U と表示されます)
上記のフォーマットは、同時には使用できません。スパンでは、可変を暗黙指定し、Lrecl X では、スパンを 暗黙指定します。tape_format 値は、指定された場合は、テープに一致するリスト内の 最も包括的な ID でなければなりません。最も包括的な ID でない場合は、エラー・メッセージが 出されます。例えば、tape_format 値が S (スパン) で、テープに未定義長のレコード (Lrecl X) が含まれている場合、要求は失敗します。未指定フォーマットでは、この種のエラーは回避されます。ただし、次の点を考慮してください。
  • 下記のすべての場合に、READTAPEFormat パラメーターに値を指定します。フォーマットを指定しなかった場合は、テープの処理でエラーが生じる可能性が高くなります。
    • レコード長が未定義 (Lrecl X) の場合
    • レコードがスパン・レコード (Recfm が VBS、VS) の場合
    • レコードが可変 (Recfm が V、VB、VBA) で、RDW が指定されている場合
  • 最善の結果を確保するために、すべての入力テープに対して、READTAPEFormat パラメーターの値にリストされたフォーマットのうちの 1 つを指定してください。

RECfm
データ・セットのレコード・フォーマットを指定するために使用します。format を指定しないと、データ・セットを割り振るときにレコード・フォーマットは使用されません。この場合、等号 (=) はオプションです。

RECfm パラメーターに値を指定しないのは、DATAClass=data_class も指定していて、SMS データ・クラスから RECfm=format を提供したい場合、または DCbdsn=data_set_name を指定していて、DCBDSN データ・セットからのレコード・フォーマットを使用したい場合です。

DATAClass または DCbdsn で RECfm=format を指定すると、LOCSIte RECfm パラメーターで指定された値が DATAClass または DCbdsn レコード・フォーマットをオーバーライドします。

format
データ・セットのレコード・フォーマットを指定します。有効なレコード・フォーマットは、F、FA、FB、FBA、FBM、FBS、FBSA、FBSM、FM、 FS、FSA、FSM、U、UA、UM、V、VA、VB、VBA、VBM、VBS、 VBSA、VBSM、VM、VS、VSA、および VSM です。これらのレコード・フォーマットを指定するために使用する文字は、次の意味を持っています。
コード 説明
F 固定レコード長
V 可変レコード長
U 不定形式レコード長
B ブロック化レコード
S スパン・レコード (変数形式の場合) / 標準レコード (固定形式の場合)
A レコードに ISO/ANSI 制御文字が含まれている
M レコードにマシン・コード制御文字が含まれている
REMOVEINBEOF
UNIX のファイル終了 (EOF) バイト (X'1A') が、データが保管される前にインバウンド ASCII 転送で取り外されるように指定します。詳しくは、z/OS Communications Server: IP 構成解説書を参照してください。
RESTGet
Get 要求のためにチェックポイント・データ・セットをオープンできるようにします。RESTGet ステートメントが FTP.DATA ファイルに追加されていない場合は、これがデフォルトです。
RETpd
新たに割り振られるデータ・セットを保管する日数を指定するために使用します。
RETpd に値を指定しないのは、DATAClass=data_class または MGmtclass=mgmtclass も 指定し、SMS から RETpd 値を提供したい場合、または DCbdsn=data_set_name を 指定し、DCBDSN データ・セットからの RETpd を使用したい場合です。複数の LOCSIte パラメーター (RETpd、MGmtclass、 DATAClass、または DCbdsn) を指定した場合は、次の優先順位が適用されます (高い方から低い方へ)。
  1. MGmtclass
  2. RETpd
  3. DCbdsn
  4. DATAClass
保存期間が SMS 管理またはデータ・クラス、あるいはモデル DCBDSN データ・セットと関連付けられている場合、保存期間の値は、他の非ゼロ値にオーバーライドされることがありますが、それをオーバーライドして、新たに作成されたデータ・セットに対して保存期間を指定しないようにすることはできません。
days
新たに割り振られたデータ・セットを保存しておく日数を指定します。有効範囲は 0 から 9999 です。0 の値は、保存期間が 0 日であることを示し、データ・セットは 作成されたその日に有効期限切れとなります。
SBDataconn
ファイル・システムとネットワーク・コード・ページの間の変換をデータ転送のために使用することを指定します。
LOCSITE SBDataconn=dsname
LOCSITE SBDataconn=(file_system_cp,network_transfer_cp)
LOCSITE SBDataconn=FTP_STANDARD_TABLE
LOCSITE SBDataconn=*
LOCSITE SBDataconn=
LOCSITE SBDataconn

詳しくは、SBCS 言語のサポートを参照してください。

SBDataconn を次の形式で指定すると、SBDataconn=*: を指定したことと同じになります。
  • SBDataconn
  • SBDataconn=
dsname
CONVXLAT ユーティリティーによって生成された EBCDIC から ASCII への変換テーブル、および ASCII から EBCDIC への変換テーブルが含まれている MVS データ・セットまたは z/OS UNIX ファイルの完全修飾名を指定します。
注:
  1. この名前は引用符で囲まないでください。引用符がある場合は、それらは名前の一部として扱われます。 (QUOtesoverride は無視されます。)
  2. z/OS UNIX ファイル・システム名では大/小文字の区別がされます。MVS 名では大/小文字の区別はされません。
  3. この名前を左括弧「(」で始めることはできません。
  4. SBDataconn キーワードは、LOCSIte サブコマンドの唯一のキーワードまたは最後のキーワードでなければなりません。
file_system_cp
iconv によって認識されるファイル・システム・コード・ページの名前を指定します。iconv がサポートしているコード・ページの リストについては、「z/OS XL C/C++ プログラミング・ガイド」のコード・セット・コンバーター情報を参照してください。
network_transfer_cp
iconv によって認識されるネットワーク転送コード・ページを指定します。iconv がサポートしているコード・ページの リストについては、「z/OS XL C/C++ プログラミング・ガイド」のコード・セット・コンバーター情報を参照してください。
FTP_STANDARD_TABLE
TCPXLBIN(STANDARD) で提供されているテーブルと同じ FTP 内部テーブルが、データ接続で使用されることを示します。
*
データ接続の初期設定時にセットアップされた変換テーブルを使用しなければならないことを示します。
SBSENDEOL
ENCODING が SBCS、データ転送タイプが ASCII、およびデータがサーバーに送られている場合に使用する行末シーケンスを指定します。可能な値は、次のとおりです。
CRLF
復帰 (X'0D') と改行 (X'0A') の両方の行末シーケンスを変換されたテキストの各行に付加します。これはデフォルトであり、RFC 959 で定義されている標準シーケンスです。z/OS サーバーはこの形式の ASCII データのみを受信できます。
CR
復帰 (X'0D') 行末シーケンスのみを変換されたテキストの各行に付加します。
LF
改行 (X'0A') 行末シーケンスのみを変換されたテキストの各行に付加します。
NONE
行末シーケンスを変換されたテキストの行に付加しません。
ヒント: CRLF 以外の SBSENDEOL 値を設定する場合、srestart サブコマンドは使用不可になります。
規則:
  • 大部分のサーバーでは、受信 ASCII データに対して CRLF 値のみがサポートされます。サーバーにユーザーが指定し行末シーケンスがあることを確認しない限り、SBSENDEOL に別の値を指定しないでください。
  • サーバーが z/OS FTP サーバーの場合は、CRLF 以外の行末シーケンスを使用しないでください。z/OS FTP サーバーでは、受信データに対して CRLF 値のみがサポートされます。
  • SBSENDEOL に CRLF 以外の値がある場合にファイルをサーバーに送信すると、送信したファイルを目的としたそのサーバーに対する後続の SIZE コマンドが予測不能の結果をもたらすことがあります。このようなファイルに対するサーバー応答に示されるサイズは、信頼できないことがあります。
SBSUB
単一バイト文字変換で変換できないデータ・バイトに対して置換を許可することを指定します。置換文字は、SBSUBCHAR パラメーターで指定します。
SBSUBCHAR nn
SBSUB も指定されているときに、置換用に使用する値を指定します。値は、次のどちらかです。
SPACE
ターゲット・コード・セットが ASCII のときは、SBCS データ転送中の変換不能文字を X'20' に置き換えます。ターゲット・コード・セットが EBCDIC のときは、SBCS データ転送中の変換不能文字を X'40' に置き換えます。
nn
SBCS データ転送中に変換不能文字を nn に置き換えます。 nn は 00 から FF までの 16 進値です。
SECondary
2 次割り振りのためのトラック、ブロック、またはシリンダーの量を指定します。

DATAClass=dataclass も指定し、SMS データ・クラスから SECondary 値を提供したい場合は、SECondary=0 と指定します。 SMS データ・クラスがスペース割り振りを決定できるようにするには、PRImary と SECondary の両方を 0 に指定しなければなりません。この場合は、トラック、ブロック、シリンダーの設定は無視されます。DATAClass で SECondary が 0 以外の値に指定されていると、SIte SECondary パラメーターで指定された値が DATAClass スペース割り振りをオーバーライドします。

AMOUNT
2 次割り振りのためのトラック、ブロック、またはシリンダーの量を指定します。有効範囲は 0 から 16777215 です。amount を 0 に指定すると、FTP は、2 次スペースを指定せずに割り振りを行います。
SECUREIMPlicitzos
クライアントが TLSPORT 暗黙接続を使用して接続する場合、クライアントはセキュリティー・ハンドシェークとネゴシエーションを開始するまで 220 good morning 応答を待機します。これがデフォルトです。
SPRead
ファイル・タイプが SQL の場合に、出力をスプレッドシート形式にすることを指定します。
SQLCol
SQL 出力ファイルの列見出しを指定します。
any
Db2 SQL テーブルの列見出しのラベルが、列見出しとしての最初の選択項目ですが、ラベルがない場合は、その名前が列見出しになります。
labels
ラベルは Db2 SQL テーブルの列見出しです。列にラベルがないと、FTP は COLnnn という形式の列見出しを提供します。
names
Db2 SQL テーブルの列見出しの名前を使用します。ラベルは無視されます。
STOrclass
ユーザーがターゲット・ホストのために定義した SMS ストレージ・クラスを指定します。 storage_class パラメーター値を指定しない場合は、ストレージ・クラスの指定が取り消されます。この場合、等号 (=) はオプションです。

新規データ・セットの割り振り時の属性の指定についての詳細は、新規データ・セットの値の指定を参照してください。

storage_class
ユーザーがターゲット・ホストのために定義した SMS ストレージ・クラスを指定します。

SMS ストレージ・クラスが使用中のとき、そこで指定されているすべての属性は、ユーザーによる異なる指定でオーバーライド されます。SMS ストレージ・クラスで設定のオーバーライドを避けるには、BLKSize、 LRecl、 PDSTYPE、 PRImary、 RECfm、 SECondary、 UCOUNT、 Unit、 VCOUNT、 または関連する値を指定しない VOLume を指定します。これにより、前の LOCSITE コマンドまたは FTP.DATA で指定されたすべての 値が削除され、影響を受けた属性は割り振りに含まれません。SMS ストレージ・クラスの設定をオーバーライドするには 適切なキーワードとともに望む値を指定します。

TLSRFCLEVEL
TLS で保護されたセッションに対してクライアントがサポートする RFC 4217 のレベルを指定します。詳しくは、セキュリティー機構の使用を参照してください。
DRAFT
RFC 4217 のインターネット・ドラフト改訂レベルがサポートされます。 これは z/OS FTP クライアントにより CSV1R2 から提供されている RFC 4217 サポートのレベルです。これはデフォルト値です。
RFC4217
FTP クライアントは RFC 4217 に準拠しています。
CCCNONOTIFY
FTP クライアントは、CCC コマンドの送信後に TLSshutdown コマンドを発行しません。インターネットの 14 番目の改訂まで、RFC 4217 はこのフローを規定していませんでした。
結果: SECUREIMPLICITZOS 構成オプションは、この設定に影響されません。
注: TLSRFCLEVEL 設定にかかわらず、FTP は TLSPORT ステートメントをサポートします。TLSPORT ポートへの FTP 接続は、 インターネット・ドラフトに記述されている通り、暗黙的に TLS で保護されています。
制約事項:
  • 制御接続が保護されていない場合、TLS で保護されたセッションの間、TLSRFCLEVEL を DRAFT に設定できません。
  • TLSRFCLEVEL オプションを RFC4217 または CCCNONOTIFY に設定する場合は、FTP サーバーでも同じ設定が使用されるようにする必要があります。サーバーの設定が一致していないと、接続がリセットされたり、セッションが停止して最終的にタイムアウトになったりする可能性があります。
  • CCCNONOTIFY オプションは、TLSMECHANISM ATTLS オプションでは 無効です。両方のオプションが指定されている場合、CCC コマンドを使用すると、 FTP セッションが失敗します。パートナー・システムに CCCNONOTIFY が 必要な場合、TTLSRules 内で TLSMECHANISM FTP を関連ステートメントおよび 免除とともに構成します。
TRacks
1 次または 2 次スペース割り振りをトラック単位で行うことを指定します。

PRImary と SECondary の両方を 0 に指定した場合に、SMS データ・クラスが指定されていると、スペース割り振り が SMS データ・クラスによって決定され、TRacks パラメーターが無視されます。

TRAILingblanks
データが外部ホストに送信されるときに、FTP クライアントが固定形式データ・セットにある末尾ブランクを保持することを指定します。
TRUNcate
切り捨てを容認することを指定します。FTP は、切り捨てられたレコードが検出されたときにエラーを設定せず、ファイル転送を継続します。
UCOUNT
割り振り要求をサポートするために並行して割り振る装置の数を指定します。
unit_count
割り振る装置の数を指定します。有効値は 1 から 59 です。値なしで指定すると、FTP サーバーは、データ・セットを割り振るときに装置カウントを指定しません。
P
並列取り付け要求。
ガイドライン: UCOUNT ステートメントは SMS ストレージ・クラスと使用するよう意図されていません。UCOUNT 値の指定により、使用される SMS 管理データクラスに指定されたものがすべてオーバーライドされます。
UCSHOSTCS
UCS-2 との間の変換を行うときに使用する EBCDIC コード・セットを指定します。code_set の値を指定しないと、現行のコード・セットが使用されます。
code_set
UCS-2 との間の変換を行うときに使用する EBCDIC コード・セットの名前を指定します。
UCSSUB
UCS-2 から EBCDIC への変換において、EBCDIC 置換文字を使用して、正常に変換できないすべての UCS-2 文字を置換します。データ転送は続行されます。
UCSTRUNC
UCS-2 から EBCDIC への変換において、EBCDIC データの切り捨てが許可されます。EBCDIC データが切り捨てられても、データ転送は続行されます。
UMask
ファイル・モード作成マスクを定義します。ファイル・モード作成マスクは、ファイル作成時にどの許可ビットを設定しない かを定義します。ファイルの作成時には、ファイル作成によって要求された許可ビットが ファイル・モード作成マスクと比較され、ファイル作成によって要求されたビットのうち、ファイル・モード作成マスクによって許可されていないすべてのビットがオフになります。

UMask キーワードの形式は UMask ooo です。

ファイル作成時にファイルに指定される許可ビットは 666 (-rw-rw-rw-) です。ファイル・モード作成マスクが 027 であれば、要求された許可と ファイル・モード作成マスクが比較されます。
110110110   - 666
000010111   - 027
---------
11010000    - 640
 
ファイル作成時にそのファイルに設定される実際の許可ビットは 640 (-rw-r-----) になります。
注:
  1. UMask のデフォルト値は 027 です。
  2. FTP を使用して、実行許可されている z/OS UNIX ファイルを作成することは できません。実行許可が必要な場合は、ファイルを作成した後で LOCSIte CHMod コマンドを使用して許可を変更します。
UNICODEFILESYSTEMBOM
FTP クライアントが着信 Unicode ファイルをバイト・オーダー・マーク (BOM) 付きで保管するかどうかを指定します。
制限: z/OS FTP によるファイル保管用にサポートされる Unicode エンコード形式は、UTF-8 および UTF-16 のみです。ファイルは常にビッグ・エンディアン形式で保管されます。
結果: ファイルと共に保管されるバイト・オーダー・マーク (BOM) は、 ファイルと共に送信される BOM の形式によってではなく、 ファイルの保管に使用されるエンコード方式によって決定されます。
ASIS
ファイルがバイト・オーダー・マーク付きで送信された場合のみ、着信 Unicode ファイルをバイト・オーダー・マーク付きで保管します。
ALWAYS
ファイルがバイト・オーダー・マーク付きで送信されたかどうかに関係なく、着信 Unicode ファイルをバイト・オーダー・マーク付きで保管します。
NEVER
ファイルがバイト・オーダー・マーク付きで送信されたかどうかに関係なく、着信 Unicode ファイルをバイト・オーダー・マークなしで保管します。
結果:
  • Unicode バイト・オーダー・マーク U+FEFF は、幅なし改行なしスペース文字として解釈される場合もあります。z/OS FTP は、サーバーから受信したデータの先頭文字のみを有効なバイト・オーダー・マーク (BOM) として見なします。インバウンド・データの BOM シーケンスの他のインスタンスは、この設定による影響を受けません。
  • ローカル・ファイルが z/OS UNIX 名前付きパイプである場合、着信データは常に名前付きパイプ内にある既存データの後に追加されます。UNICODEFILESYSTEMBOM = ASIS または ALWAYS をコーディングする場合、名前付きパイプにデータが含まれていると、クライアントは BOM バイト・シーケンスを既存データの後に追加します。通常のファイルの場合には、クライアントは先頭に BOM を追加します。ファイルやデータ・ストリームの先頭に置かれていない BOM バイト・シーケンスは、幅なし改行なしスペース文字と解釈されます。UNICODEFILESYSTEMBOM パラメーターを構成するときには、この点を考慮に入れる必要があります。
Unit
新規データ・セットの割り振りのための装置タイプを指定します。
unit_type
直接アクセス装置で新規データ・セットを割り振るための装置タイプ (3380 など) です。unit_type を指定しないと、割り振りで使用する装置タイプはシステム・デフォルトに設定されます。
UNIXFILETYPE
z/OS UNIX ファイル・システムのファイルを、通常のファイルまたは UNIX 名前付きパイプのいずれとして扱うかを指定します。
FILE
z/OS UNIX ファイル・システムのファイルを、通常のファイルとして扱います。これがデフォルトです。
FIFO
z/OS UNIX ファイル・システムのファイルを、UNIX 名前付きパイプとして扱います。

z/OS UNIX 名前付きパイプとの間でデータを転送する場合の詳細については、z/OS UNIX システム・サービスの名前付きパイプの使用を参照してください。

VCOUNT
割り振ったデータ・セットを入れることのできるテープ・データ・セット・ボリュームの数を指定します。このパラメーターを volume_count なしで指定すると、FTP サーバーは、テープ・データ・セットを割り振るときに、50 のボリューム数を使用します。
volume_count
有効な値の範囲は 1 から 255 です。
VOLume
新規データ・セットの割り振りのためのボリューム通し番号を指定します。
volume_serial
割り振りに使用するボリュームの通し番号。
volume_serial_list
割り振りのための 1 つ以上のボリューム通し番号のリスト。それぞれのボリューム通し番号と直前のボリューム通し番号はコンマで区切ります。

VOLume が volume_serial_list または volume_serial パラメーターなしで指定された場合、 新規データ・セットの割り振り中の FTP クライアントによるボリュームは指定されず、インストール・デフォルトが 使用されます。

WRAPrecord
新規の改行文字が現れないまま受信ファイルの論理レコード長に達してしまったときに、データを次のレコードに折り返すことを指示します。
WRTAPEFastio
テープに書き込まれる ASCII ストリーム・データを、BSAM I/O を使用して書き込み可能であることを指定します。
ヒント:
  • LOCSIte サブコマンドでは複数のパラメーターを使用できます。各パラメーターはブランク・スペースで区切ります。
  • ローカル・ホストで使用可能な構成オプションのリストを表示するには、HElp LOCSIte サブコマンドを発行します。
結果:
  • LOCSIte サブコマンドで設定したサイト依存の情報は、新規の LOCSIte サブコマンドを発行するまでアクティブになっています。 新規の LOCSIte サブコマンドは、以前の LOCSIte サブコマンドによって確立されたパラメーターに対して追加や変更を行います。
  • LOCSIte サブコマンドで 1 つ以上の正しくないパラメーターを指定すると、その正しくないパラメーターを指定する エラー・メッセージが表示されます。正しくないパラメーターがあっても、すべての正しいパラメーターが設定されるため、それらについては再発行する必要はありません。
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