CPU 活動

「CPU 活動」セクションは、論理コアおよび論理プロセッサーの活動に関して報告します。 各プロセッサーについて、レポートは、マルチスレッド化が使用不可に設定されている (LOADxx PROCVIEW CPU パラメーターが有効) のか、それとも使用可能に設定されている (LOADxx PROCVIEW CORE パラメーターが有効) のかに応じて異なる特定の細分度で提供される計算のセットを提供します。

1 つのプロセッサー・タイプについて、マルチスレッド化が使用不可に設定されている場合、すべての計算は、論理プロセッサーの細分度で行われます。

1 つのプロセッサー・タイプについてマルチスレッド化が使用可能に設定されている場合、論理コアの細分度で提供される計算もあれば、論理プロセッサー (スレッド) の細分度で提供される計算もあります。 「CPU 活動」セクションには、論理プロセッサーの細分度での計算をすべて示すスレッド当たりのレポート行がきっかり 1 行表示されます。 コアの細分度で提供される計算は、CPU NUM フィールド内のコア ID を示すレポート行と同じ行で、コアの最初のスレッドを表す行にのみ表示されます。

以下の計算は、マルチスレッド化が使用不可である場合は論理プロセッサー単位であり、マルチスレッド化が使用可能である場合は論理コア単位です。
  • プロセッサーがオンラインであった間隔時間のパーセンテージ。
  • プロセッサー使用率の LPAR 表示 (LPAR ビジー時間のパーセンテージ)
  • 論理プロセッサーが使用する資格を持つ物理プロセッサーのパーセンテージ
  • マルチスレッド化コア・プロダクティビティー (マルチスレッド化が使用可能な場合にのみ報告される)
  • マルチスレッド化コア使用率 (マルチスレッド化が使用可能な場合にのみ報告される)
以下の計算は、マルチスレッド化が使用不可であるか使用可能であるかに関係なく、論理プロセッサー単位です。
  • プロセッサー使用率の MVS 表示 (MVS ビジー時間のパーセンテージ)
  • プロセッサーがパーキング状態だったオンライン時間のパーセンテージ (HiperDispatch モードの場合のみ)。
  • 入出力割り込み率 (汎用プロセッサーのみ)
  • 再イネーブリングなしで入出力監視プログラムによって処理される入出力割り込みのパーセンテージ (汎用プロセッサーのみ)

RMF は、z/VM® でゲストとして実行されており、かつモニター I セッションのオプション NOVMGUEST がアクティブである場合、MVS 使用中時間のパーセンテージのみを報告します。 区画使用率 (さらに、各ゲストの個別 CPU 使用率、つまり LPAR 使用中時間のパーセンテージ) を測定したい場合は、z/VM モニターを使用する必要があります。 パフォーマンス分析者には両方の CPU 使用率表示が必要です。 LPAR 表示が容量の状況に関して重要である一方、MVS 表示は CPU ボトルネックを確認するための直接の指標です。

CPU 使用率の LPAR 表示では、考えられるさまざまな状態が考慮されます。
  • WAIT 状態
  • PR/SM によりディスパッチされている NON WAIT 状態
  • PR/SM によりディスパッチされていない NON WAIT 状態
  • LPAR に占有プロセッサーがある場合にディスパッチされている WAIT 状態
LPAR 使用中時間は、論理プロセッサーの状況に応じて次のように計算されます。
専用の LOADxx PROCVIEW CPU が有効であるか、またはハードウェアがマルチスレッド化をサポートしていない
CPU time = Online time - Wait time
専用の LOADxx PROCVIEW CORE は、マルチスレッド化をサポートするハードウェア上で有効です
CPU time = MT Core LPAR Busy time
終了待ち = はい (マルチスレッド化が使用不能に設定されている必要があります)
CPU time = Dispatch time - Wait time
終了待ち = いいえ
CPU time = Dispatch time
CPU 使用率の LPAR 表示は、次のように計算されます。
                     CPU time
LPAR Busy Time(%) = ----------- * 100
                    Online time
CPU 使用率の MVS 表示では、以下の状態が考慮されます。
  • CPU 待ち状態
  • CPU 使用中状態 (つまり、「NON WAIT」状態)

HiperDispatch モードでは、論理プロセッサーは、パークすることが可能であり、z/OS によってディスパッチされることはありません。 RMF レポートの MVS BUSY フィールドは、論理プロセッサーおよび論理区画全体の実効使用容量を示します。 値は、オンライン時間と MVS 待ち時間との差に基づいて計算され、オペレーティング・システムが見たビジー時間を提供します。 HiperDispatch モードで保留されているプロセッサーは、通常、高い物理プロセッサー使用率で使用できない容量を示します。 MVS Busy の式は、論理プロセッサーが保留されていないときにどの程度使用中であるかを示すために保留時間を排除するよう、HiperDispatch モードを使用して変更されました。

HiperDispatch = いいえ
Time range = Online time
HiperDispatch = はい
Time range = Online time - Parked time
注: HiperDispatch モードでは、「Total/Average MVS BUSY TIME %」はパーキング状態のプロセッサーを考慮しません。 したがって、MVS 対 LPAR の使用中比率を計算するのに、「Total/Average LPAR BUSY TIME %」や「Total/Average MVS BUSY TIME %」を使用しないで下さい。

CPU 使用率の MVS 表示は、次のようになります。

                   Time range - Wait time
MVS Busy Time(%) = ---------------------- * 100
                        Time range

少なくとも 1 つのプロセッサー・タイプに対してマルチスレッド化が有効になっている場合、マルチスレッド化コア・プロダクティビティーおよびマルチスレッド化コア使用率のメトリックを使用して、構成済み論理コアの有効性を判別することができます。

マルチスレッド化コア・プロダクティビティー (MT % PROD) がマルチスレッド化モードで 100% に等しい場合、コア上のすべてのスレッドが作業を実行中であり、すべてのコア・リソースが使用されています。 MT % PROD が 100% 未満の場合、コア・リソースは物理ハードウェアにディスパッチされましたが、コア上の 1 つ以上のスレッドが、実行すべき作業がないために待ち状態でした。

マルチスレッド化が有効になっている場合、以下のように、マルチスレッド化コア使用率と LOG PROC SHARE % を使用して、使用可能なコア容量を計算することができます。

使用可能なコア容量 = LOG PROC SHARE % - MT % UTIL