サイド情報の作成

サイド情報には、アウトバウンド割り振り要求時、または インバウンド会話受信登録を行う際に、APPC/MVS サーバーで使用できる 記号宛先名の変換情報が入っています。 プログラムは、割り振り呼び出しまたは割り振り登録呼び出しにおいて TP 名、 ログオン・モード、およびパートナー LU を表す記号宛先名を指定します。

サイド情報は、次のようなセクションで構成されています。

図 1. サイド情報キー
Symbolic Destination Name ──────→ DESTNAME(sym_dest_name)
図 2. サイド情報データ
TP Name ────────────────────────→ TPNAME(name)
Logon Mode Name ────────────────→ MODENAME(mode)
Partner LU Name ────────────────→ PARTNER_LU(name)
DESTNAME(sym_dest_name)
パートナー TP の 1 文字から 8 文字までの記号宛先名を指定します。
TPNAME(name)
次のうちの 1 つを示します。
  • 1 ~ 64 文字のトランザクション・プログラム名。 有効な文字は、00640 文字セット およびタイプ A 文字セットからの文字です。 これらの文字セットの説明は文字セットを参照してください。 この名前を APPC/MVS 管理ダイアログまたは DISPLAY コマンドで使用するときは、 アスタリスク (*) を名前の中で使用しないでください。
  • 2 ~ 4 文字のトランザクション・プログラム名 (トランザクション・ プログラムが SNA サービス TP である場合)。 名前は 2 ~ 4 文字が可能ですが、 通常は 4 文字の長さです。 APPC/MVS 管理ユーティリティーにおいて SNA サービス TPNAME を指定する 場合は、2 ~ 4 文字の SNA TPNAME を、下記の 7 ~ 9 文字の形式にマップ しなければなりません。
       ¬X'nn'yyy
    説明:
    nn
    0E および 0F を除いて 00 から 3F までの 16 進数を表す 2 桁の数字。 これらの 2 桁は、SNA TP 名の最初の文字に対応します。
    yyy
    1 文字から 3 文字までのタイプ A 文字。 タイプA文字のリストは文字セットにあります。 これらの 1 ~ 3 文字は、SNA TPNAME の最後の 1 ~ 3 文字に対応しています。

図 3 は、4文字のシステム・ネットワーク体系TPNAME 37,C1,C2,C3 がAPPC/MVS管理ユーティリティーTPNAME ¬X'37'ABCにどのようにマップしているか示します。 SNA TPNAME, C1,C2,C3の最後の 3 文字は TYPE A 文字であるため、 文字セットのリスト表示を使用して変換することができます。 ただし、システム・ネットワーク体系TPNAMEの最初の文字37を表示することはできません。したがって、最初の文字が 図 3に表示されている4番目と5番目の文字にマッピングする必要があります。

図 3. SNA TPNAME の管理ユーティリティー TPNAME へのマップ
システム・ネットワーク体系TPNAMEの管理ユーティリティーTPNAMEへのマッピング
MODENAME(mode)
ローカル LU とパートナー LU を接続する SNA セッション のログオン・モードを指定します。 モード名を指定しないと、 デフォルトのモード名が使用されます。 デフォルトが使用可能な場合についての詳細情報は、会話でのログオン・モードの指定を参照してください。
PARTNER_LU(name)
パートナー TP が常駐しているパートナー LU の 名前 (1 文字から 17 文字) を指定します。 パートナー LU 名を指定しないと、 APPC/MVS は、TP がローカル LU にあるものと想定します。
この値は、下記のいずれかの値になります。
  • ネットワーク LU 名のみ (1 バイトから 8 バイトのタイプ A 文字ストリング)
  • VTAM® 総称リソース名のみ (1 バイトから 8 バイトのタイプ A 文字ストリング)。 この値は、 APPC/MVS サーバーのいずれかが、 Register_for_Allocates 呼び出しのためのサイド情報項目 にある LU 値を使用している場合には、総称リソース名にしてはなりません。 Register_for_Allocates は、特定 LU 名だけを受け入れます。
  • ネットワーク ID とネットワーク LU 名の組み合わせ (ピリオドでつながれ た 1 バイトから 8 バイトのタイプ A 文字ストリング 2 個)。 つまり、network_ID.network_LUname のようになります。 このネットワーク LU 名は、VTAM 総称リソース名 にすることができます。