マスター構成ファイル (MCF) の使用

マスター構成ファイル (MCF) は、中央共用リポジトリーとしてホストに保管されている HCM 構成です。 MCF の概念は、マスター構成ファイルの概念の紹介に導入され、次の主な利点をもたらします。

  • 複数の HCM ユーザーが単一の構成を協調して、かつ安全に処理でき、接続方式で構成を順次的に共用できます。
  • この重要なデータをワークステーション上に保管する必要がなくなりました。システム全体で複数のローカル・コピーとして分散されていたとしても、メインフレーム上に単一の整合性のあるデータ・セットを保持できます。

2 人以上のユーザーが構成を変更する必要がある場合は、MCF を使用して HCM 構成を共用することをお勧めします。 競合が発生した場合、MCF 共有はPhysical Mismatch Resolutionダイアログを提供しますが (共用構成の物理的不一致の解決方法を参照)、ユーザーのそれぞれのタスクは慎重に計画され、同意される必要があります。 こうしておくと、後で不一致の解決が容易になります。

非 IODF オブジェクトに対して行われた変更を HCM が検出できるように、ローカル構成ファイルとマスター構成ファイルのどちらでもタイム・スタンプが記録されます。 再同期および物理不一致の解決は、LC フラグおよびさまざまなタイム・スタンプ (MCF 物理タイム・スタンプ、ローカル構成のタイム・スタンプ、および IODF タイム・スタンプ) の両方に基づいて行われます。

HCD プロファイル・キーワード MCF_VOL を使用すると、ホスト上に MCF を保管するボリューム通し番号を指定することができます。「z/OS HCD ユーザーズ・ガイド」を参照してください。

MCF モードの操作の概要は以下のとおりです。

  • 接続方式で作業している場合は、構成を閉じるたびに、MCF がホスト上で更新および保管されます。
  • 独立型方式で作業している場合は、構成のローカル・コピーで作業します。 HCM は、ホスト・ベースの MCF と即時に同期することはできませんが、構成がローカルに変更されたことを示す LC フラグ と呼ばれるフラグを設定します。
  • 構成を開く 処理中に、HCM は、ローカル構成とマスター構成のタイム・スタンプを比較し、以下のシナリオを区別します。
    • ローカル構成とマスター構成のタイム・スタンプが同じである場合、構成は通常どおりに開かれます。
    • ローカル構成が MCF より古く、ローカル変更 (LC フラグ) が構成内に見つからない場合、HCM は、ユーザーが確認した後で、ホストから MCF をダウンロードしてローカル構成を上書きします。 これにより、IODF への論理変更および MCF への物理変更が現在のユーザーに伝搬されます。
    • LC フラグが設定されていることを検出した場合、HCM は、以下のケースを区別します。
      1. MCF とローカル構成のタイム・スタンプが同じである場合:

        この場合、あるユーザーが接続方式で MCF にアクセスし、MCF とのセッションを終了したとすると、ローカル構成と IODF は同期しています。 その後、同じユーザーが独立型方式でローカル構成を更新しました。 さらにその後、同じユーザーが接続方式で構成にアクセスしました。その間に他のユーザーは構成にアクセスしていません。 構成を開く処理は通常どおりに続行されます。構成を閉じるときになると、HCM は、ホスト上の MCF をこのユーザーのすべての変更 (以前の独立型セッションからの変更と現在の接続セッションからの変更) で更新します。

      2. MCF とローカル構成のタイム・スタンプが異なる場合:

        この場合、別のユーザーが接続方式で MCF にアクセスしたとします。 この場合、HCM はPhysical Mismatch Resolutionを開き、現在のユーザーがローカル構成の構成の変更による不一致を解決できるようにします。

注: MCF 機能は、z/OS®1.9で新しく追加されました。 これを活用するかどうかはオプションです。 この機能を使用しないと、HCM 構成は、引き続き以前のリリースと同様に処理されます。