tcsh の dirs 組み込みコマンド : ディレクトリー・スタ ックを出力する

形式

  • dirs [-l] [-n|-v]
  • dirs -S|-L [file name]
  • dirs -c

説明

dirs を単独で使用すると、次の形式でディレクトリー・スタッ クが出力されます。すなわち、スタックの最上部が左に出力され、スタック の最初のディレクトリーが現行ディレクトリーになります。以下に例を示します。
 > cd <========== # Change to home dir
 > pushd /bin <== # Change dir to /bin and add /bin to dir stack
 /bin ~
 > pushd /tmp <== # Change dir to /tmp and add /tmp to dir stack
 /tmp /bin ~
 > dirs <======== # Display current dir stack
 /tmp /bin ~
 > dirs -l <===== # Display in expanded (long) format
 /tmp /bin /u/erinf
 > dirs -v <===== # Display in verbose format
 0 /tmp
 1 /bin
 2 ~
 > popd <======== # Change dir back to /bin and remove /tmp from dir stack
 /bin ~
 >pwd
 /bin
Note:  dir=directory
 

オプション

–l
出力は、ホームに、またはユーザーのホーム・ディレクトリーのパス 名に明示的に展開されます。
-n
項目は、画面の端に達する前に折り返されます。
-v
項目は 1 行につき 1 つが出力され、項目の前にスタック・オプションが付けられます。

-n-v の両方が指定された場合には、-v が優先されます。

-S
ディレクトリー・スタックを一連の cd および pushd のコマンドとしてファイル名に保管します。
-L
tcsh シェルはファイル名から情報を得ます。それは -S オプションまたは savedirs メカニズムによって保管されたディレクトリー・スタック・ファイルと想定されます。どちらで保管された場合でも、ファイル名を指定しなかった場合は、dirsfile が使用され、dirsfile が設定されていなければ ~/.cshdirs が使用されます。

ログイン・シェルは、始動時に dirs -L と同等のことを行います。savedirs が設定されている場合、ユーザーは終了前 に dirs -S を出す必要があります。 通常は、 ~/.cshdirs の前 に ~/.tcshrc だけが検索されるので、dirsfile ~/.login で はなく ~/.tcshrc の中に設定する必要があります。

–c
ディレクトリー・スタックをクリアします。

関連情報

tcsh