z/OS Container Extensions
z/OS V2R4 Communications Server に z/OS Container Extensionsが追加されました。
z/OS Container Extensions では、Linux Docker ベースのアプリケーション・ワークロードに対するネイティブ Linux サポートが提供されます。 Communications Server サポートでは、zCX DVIPA と呼ばれる新しいタイプの DVIPA を導入することにより、z/OS Container Extensions ワークロードに対するネットワーク・サポートが提供されます。 zCX DVIPA は、TCP/IP において固有の IP ルーティングを提供したり各 Docker サーバー・アドレス・スペース内で実行されるコンテナー・ワークロードに各種 TCP/IP QoS 機能を適用したりできるようにする、Docker サーバーのインスタンスを表します。
Communications Server VTAM® サポートでは、外部ネットワークとのアクセスを提供するために各 Docker サーバー・アドレス・スペース ID (ASID) から TCP/IP への最適化された内部ネットワーク接続を動的に提供する新しいタイプの zCX ネットワーク・トランスポートが導入されました。 また、VTAM サポートでは、Docker サーバー仮想化環境用の仮想 NIC を提供する z/OS Container Extensions Direct Network Interface Component (DNIC) も導入されました。
z/OS Container Extensionsを有効にするには、表 1 に示されている作業を行います。| 作業/手順 | 参照 |
|---|---|
| z/OSMF ワークフローを使用して zCX 環境を作成します。 | z/OS アップグレード・ワークフロー |
| TCP/IP Docker サーバー・インターフェースを生成します。 | 「z/OS Communications Server: IP 構成解説書」の DYNAMICXCF および DYNAMICXCF6 (またはそのいずれか) ステートメントの構成 |
| VIPARANGE ZCX DVIPA アドレスを構成し、TCP/IP Docker サーバー・インターフェースを開始します。 | 「z/OS Communications Server: IP 構成解説書」の『VIPADYNAMIC - VIPARANGE ステートメント』 |
z/OS Container Extensionsに関する新規トピックと更新されたトピックをすべて検索するには、表 2 を参照してください。