「新機能の要約」の要約
本書の目的: 本書の目的は、z/OS® バージョン 2 リリース 3 Communications Server (z/OS Communications Server) の TCP/IP コンポーネントおよび SNA コンポーネントの新機能を使用するときの考慮事項について説明することです。また、本書には、z/OS V2R2 Communications Server を活用するうえでの考慮事項も記載されています。
本書の対象読者: 本書は、z/OS Communications Server のインストールを予定している計画担当者、システム・プログラマー、およびネットワーク管理者、または新機能や機能拡張について詳しく知りたい計画担当者、システム・プログラマー、およびネットワーク管理者を対象としています。
前提条件および関連情報: z/OS Communications Server は、z/OSUNIX サービスを従来の MVS™ 環境やアプリケーションにも活用します。 したがって、z/OS Communications Server を正常に開始するためには、TCP/IP サービスを使用する前に、ご使用のインストール済み環境でデータ機能記憶管理サブシステム (DFSMSdfp)、階層ファイル・システム、およびセキュリティー製品 (リソース・アクセス管理機能 (RACF®) など) を含めた全機能モードの z/OSUNIX 環境を確立しておくことが必要です。詳しくは、「z/OS UNIX System Services 計画」を参照してください。
本書で使用されている規則および用語
- TSO 環境でのコマンドの使用方法を記述する場合には、コマンドは大文字で提示されています (例えば NETSTAT)。
- z/OS UNIX 環境でのコマンドの使用方法を記述する場合には、コマンドは太字の小文字で提示されています (例えば netstat)。
- 本文で一般的な方法でコマンドに言及している場合には、コマンドは頭文字だけ大文字で提示されています (例えば Netstat)。
本書に記載されている出口ルーチンはすべて、インストール・システム共通出口ルーチン です。 インストール・システム共通出口ルーチンは本書全体を通して、インストール・システム共通出口、出口ルーチン、および出口とも呼ばれます。
TPF ログオン・マネージャーは、VTAM® に含まれていますが、 アプリケーション・プログラムです。したがって、ログオン・マネージャーは VTAM とは別に文書化されています。
本書で使用されているサンプルには、リリースごとに更新されていないものもあります。 システムに適用する前に、サンプルを注意深くご確認ください。
- 「RoCE Express」。 これは IBM 10 GbE RoCE Express® 機能と IBM 10 GbE RoCE Express2 機能の両方を表す総称です。 この用語が本書で使用される場合、記述される処理は両方の機能に該当します。 処理が 1 つの機能にのみ該当する場合は、完全な用語、例えば IBM 10 GbE RoCE Express が使用されます。
- RDMA ネットワーク・インターフェース・カード (RNIC)。 これは IBM® 10 GbE RoCE Express 機能または 10 GbE RoCE Express2 機能を指す場合に使用されます。
- 共用 RoCE 環境。 これは、「RoCE Express」機能が複数のオペレーティング・システム・インスタンスで並行して使用可能であること、つまり共用可能であることを意味します。 フィーチャーは、単一オペレーティング・システム・インスタンスで使用した場合でも共用 RoCE 環境で作動するとみなされています。
本書で指定されている用語および略語の定義については、最新の IBM 用語を IBM Terminology Web サイトで参照できます。
注の明確化
- 注記
- 補足詳細。
- ヒント
- 操作実行のショートカットまたは代替方法を提供します。手引き。
- ガイドライン
- 手順を実行する慣習的な方法。
- 規則
- 行わなくてはならないこと。操作の制限。
- 制限
- 特定の条件がサポートされないことを示します。製品または機能の制限。
- 要件
- 依存関係、前提条件。
- 結果
- 結果を示します。