send() - ソケットに関するデータの送信

X/Open:

#define _XOPEN_SOURCE_EXTENDED 1
#include <sys/socket.h>

ssize_t send(int socket, const void *buffer, size_t length, int flags);

バークレー・ソケット:

#define _OE_SOCKETS
#include <sys/socket.h>

int send(int socket, char *buffer, int length, int flags);

send() 関数で、記述子が socket の ソケット上のデータが送信されます。send() 呼び出しは、すべての接続ソケットに適用されます。

パラメーター

説明

socket

ソケット記述子。

msg

送信するメッセージが入っているバッファーへのポインター。

length

msg パラメーターで示される、メッセージの長さ。

flags

複数のフラグを指定した場合には、flags パラメーターを設定し、論理 OR 演算子 (|) を使用してこれらを分離する必要があります。

MSG_OOB

この概念をサポートする、ソケット上のアウト・オブ・バンドのデータを送信します。アウト・オブ・バンドのデータをサポートするのは、SOCK_STREAM ソケットのみです。アウト・オブ・バンドのデータは、単一バイトです。

アウト・オブ・バンドのデータが、2 つのプログラム間で送信される前に、いくらか調整を図る必要があります。データをインライン で読み取るつもりではない場合には、アウト・オブ・バンドのデータの受信側 は、アウト・オブ・バンドのデータの送信時に生成される SIGURG シグナル の受信側を指定する必要があります。受信側が設定されていないと、シグナルは送信されません。受信側は、fcntl コマンドの F_SETOWN オペランドを使用することにより設定されます。このコマンドは、pid または gid のどちらかを指定します。このオペランドの詳細は、fcntl コマンドを参照してください。

データの受信側は、アウト・オブ・バンドのデータをインラインで受け取るか、あるいは setsockopt() の SO_OOBINLINE オプションの設定により、インラインで受け取らないかどうかを判別します。アウト・オブ・バンドのデータの受信の詳細は、setsockopt()、 recv()、recvfrom()、および recvmsg() コマンドを参照してください。

MSG_DONTROUTE

この操作の間、SO_DONTROUTE オプションはオンになっています。これは通常、診断またはルーティング・プログラムだけしか使用しません。

正常に実行されなかった場合、send() は、ローカルで検出されたエラーを示す -1 を戻して、errno を次のいずれかの値に設定します。送達する障害の指示は、send() ルーチンでは暗黙ではありません。

エラー・コード

説明

EBADF

socket が無効ソケット記述子です。

ECONNRESET

接続はピアによって強制的にクローズされました。

EDESTADDRREQ

ソケットは接続目的でないため、ピア・アドレスは設定されません。

EFAULT

msg および length パラメーターを使用すると、呼び出し元のアドレス・スペースの外側のストレージにアクセスすることになります。

EINTR

データが送信される前に、シグナルが send() に割り込みました。

EIO

ネットワークまたはトランスポートで障害が発生しました。

EMSGSIZE

メッセージが大きすぎて、1 つのデータグラムとして送信されませんでした。

ENOBUFS

メッセージの送信にバッファー・スペースを使用することができません。

ENOTCONN

ソケットが接続していません。

ENOTSOCK

記述子はファイル用であり、ソケット用ではありません。

EOPNOTSUPP

flags で設定されている値 (1 つ以上) をサポートしていない socket 引数がソケットと関連付けられています。

EPIPE

接続されたストリーム・ソケットの場合には、ピア・ソケット との接続が失われています。SIGPIPE シグナルが呼び出しプロセスに送信されます。

EWOULDBLOCK

socket は非ブロック・モードであり、使用可能なデータ・バッファーがないか、バッファーが使用可能になる前に SO_SNDTIMEO タイムアウト値に達しました。