疑似端末ファイル

疑似端末 (疑似 TTY) は、シェルへのアクセスを獲得するため、ユーザーと アプリケーションにより使用されます。疑似 TTY とは、マスター・ファイルとそれに対応するスレーブ・ファイルからなる、 一対のキャラクター・スペシャル・ファイルのことです。マスター・ファイルは、OMVS または rlogin などのネットワーキング・アプリケーションによって使用されます。 対応するスレーブ・ファイルは、シェルまたはユーザーのプロセスが端末データの読み取りおよび書き込みを行うために使用します。

疑似 TTY の対につける名前に関する規則は、次のとおりです。
  • マスター (メジャー 1) の場合、/dev/ptypNNNN
  • スレーブ (メジャー 2) の場合、/dev/ttypNNNN

NNNN の最小値は 0000、最大値は BPXPRMxx メンバーの MAXPTYS の値から 1 を引いた値です。

ユーザーが TSO/E OMVS コマンドを入力するか、rlogin または telnet を使ってログインし、シェルを初期設定すると、システムは、使用可能なマスター・ファイルとスレーブ・ファイルの対を選択します。 マスター・ファイルとスレーブ・ファイルの対は、接続を表します。 対の最大数は 10000 対です。適切な対の数を MAXPTYS パラメーターに 指定できます。MAXPTYSを参照してください。

デフォルト制御端末は /dev/tty スペシャル・ファイル (メジャー 3) によってアクセスされます。 このファイルは、システムが最初に IPL されたときに定義されます。

疑似 TTY ファイルは、初めて参照されたときにシステムによって動的に作成されます。