ADD サブコマンドを使用して、TSO/E の新規ユーザーのエントリーを UADS に作成します。UADS にエントリーを作成すると、TSO/E は、そのユーザーに対応するエントリー (ユーザー ID) を ブロードキャスト・データ・セットに作成します。TSO/E は、作成されたそれぞれのエントリーごとに、そのユーザー用に「典型的な」ユーザー・プロファイルを
ユーザー・プロファイル・テーブル (UPT) に構築します。
UADS にエントリーを作成する際に、新規ユーザー用に以下の属性を選択する
こともできます。
- ログオン時にユーザーが要求できる領域サイズ
- ACCOUNT コマンドを使用可能
- OPERATOR コマンドを使用可能
- SUBMIT、STATUS、CANCEL、および OUTPUT コマンドを使用可能
- ログオン時にパフォーマンス・グループを指定可能
- 動的割り振り要求を出すことが可能。これによって、ボリュームの取り付けが必要になります。
- SYSOUT データ・セットの処理に使用できるデフォルトの宛先 (リモート・ワークステーション)
- ジョブ処理の制御に使用できるデフォルトの出力クラス、ジョブ・クラス、および SYSOUT クラス
UADS にエントリーを作成するための、ACCOUNT の ADD コマンドの構文は次のとおりです。
- (括弧に囲まれた) 最初のパラメーターは定位置パラメーター (ノード・リスト) で
、その他はすべてキーワード・パラメーターです。
- 新しいエントリーを作成する場合、アスタリスク (*) は
ヌル・フィールドを意味します。すなわち、その userid に
パスワードまたはアカウント番号 (あるいは、その両方) を後で追加したり、アスタリスク指定を実際のパスワードまたはアカウント番号 (あるいは、その両方) に
変更することはできません。
- userid
- UADS およびブロードキャスト・データ・セットの新規エントリーのユーザー ID を指定します。
- 値 :
- 英字または特殊文字で始まる 1 から 7 文字の英数字
ブロードキャスト・データ・セットにすでに存在する userid を指定すると、TSO/E は
その userid に関するすべてのメッセージを削除します。ただし、その userid は削除しません。
TRANSMIT/RECEIVE コマンドを使用して、JES ネットワークを通じて
データを送信することを考えている場合は、以下のようなユーザー ID を定義しては
なりません。
- 外部書き出しプログラムの名前と同じもの
- JES に対して定義されたノードの名前と同じもの
- R、RM、RMT のいずれかの文字で始まるもの
- password
- 新規ユーザー ID のパスワード
- 値 :
- 1 から 8 文字の英数字
- *
- ヌル・フィールド
- acct_nmbr
- 新規ユーザー ID のアカウント番号
- 値 :
- 以下の文字を除く 1 から 40 文字の EBCDIC 文字
- ブランク
- コンマ
- セミコロン
- アポストロフィ
- タブ
- *
- ヌル・フィールド
- proc
- 新規ユーザー ID のプロシージャー名
- 値 :
- 英字または特殊文字で始まる 1 から 8 文字の英数字
- SIZE
- 以下の場合に、新規プロシージャーに割り当てられる最小領域サイズ
- LOGON プリプロンプト出口ルーチンで領域サイズを指定しない場合
- LOGON コマンドで SIZE パラメーターを指定しない場合
さらに、上記の 2 つの条件が満たされている場合に、SIZE を指定しないか
SIZE(0) を指定すると、TSO/E は、このユーザーの
ログオン・プロシージャーにおける EXEC ステートメントの REGION= パラメーター
の値にも基づいた領域サイズを割り当てるか、あるいは JES 初期設定パラメーター
に基づくデフォルトのサイズを割り当てます。
このユーザー用の MAXSIZE より大きな最小領域サイズを SIZE で
指定すると、TSO/E は SIZE を MAXSIZE と同じ値に設定します。
- rgn_size
- このユーザーの専用ストレージ用の仮想記憶域であり、1024 バイト単位の数
- 値 :
- 0 から 2096128 の範囲の整数
- UNIT
- このユーザーがボリュームを指定せずに新規データ・セットを割り振るときの、装置名のデフォルトの指定。
(カタログを介して割り振られるデータ・セットは例外です。z/OS TSO/E コマンド解説書の ALLOCATE コマンドを参照してください。)
注: UADS での UNIT のデフォルトの指定は、ユーザー ID ではなく、フォアグラウンドで選択されたログオン・プロシージャーと関連があります。
バックグラウンドでサブミットされたジョブの場合、TSO/E はデフォルトの指定を
使用しません。
- name
- 装置または装置グループの名前 (例えば、SYSDA)
- 値 :
- 1 から 8 文字の英数字
- USERDATA
- このユーザー ID の下にあるオプションのデータ。UADS の 2 バイト・フィールドは、データ内容を表す 4 桁の 16 進数です。このオプションのデータは、ユーザーのプログラムで使用することができます。
- data
- オプションのデータ
- 値 :
- 4 文字の EBCDIC 文字 (有効な文字は、0 から 9 および A から F)
- ACCT
- このユーザーでは、ACCOUNT コマンドが使用できます。
- NOACCT
- このユーザーでは、ACCOUNT コマンドは使用できません。
- DEST
- 動的に割り振られた SYSOUT データ・セットを処理するためのデフォルト
のリモート宛先。このデフォルトを設定しておくと、このユーザーがサブミットした
バッチ・ジョブで、ROUTE ステートメントが不要になります。
このユーザーは、ALLOCATE、FREE、およびその他のコマンドを使用することによって、デフォルトの宛先をオーバーライドすることができます。
注: DEST パラメーターで指定されたノード以外のノードでジョブを
サブミットした場合には、そのユーザーは保留された出力を見ることができません。
- id
- デフォルトの宛先 (リモート・ワークステーション)
- 値 :
- 英字または特殊文字で始まる 1 から 7 文字の英数字
- NODEST
- このユーザーは、動的に割り振られた SYSOUT データ・セットを処理する
ために、経路を明示的に定める必要があります。
- JCL
- このユーザーは、SUBMIT、STATUS、CANCEL、および OUTPUT コマンドを
使用できます。
- NOJCL
- このユーザーは、上記のコマンドを使用できません。
- MAXSIZE
- ユーザーがログオン時に要求できる最大領域サイズ。
MAXSIZE を指定しないか、MAXSIZE=0 を指定した場合
は、TSO/E は NOLIM と見なします。
- region
- このユーザーの専用ストレージ用の仮想記憶域であり、1024 バイト単位の数
- 値 :
- 0 から 2096128 の範囲の整数
- NOLIM
- このユーザーにはログオン時の最大領域サイズの制限がありません。
- MOUNT
- このユーザーは、ボリュームの取り付けが必要になるような動的割り振り要求
を出すことができます。
ボリューム要求は、明示的 (例えば、このユーザーが ALLOCATE コマンドを
出した場合)、または暗黙的 (例えば、このユーザーが一時的なスペースの
割り振りをもたらすようなコマンドを出した場合) のいずれでも構いません。
このユーザーは、オペレーターが要求に応答するまで、端末の前で「ロックされ
た」状態で待つことになります。
したがって、このユーザーは特定のボリュームを要求するコマンドを出す前に、オペレーターにメッセージを送信する必要があります。
- NOMOUNT
- ボリュームの取り付けが必要になるような動的割り振り要求を
このユーザーが出した場合には無視します。
- OPER
- このユーザーは、OPERATOR コマンドを使用できます。
- NOOPER
- このユーザーは、OPERATOR コマンドを使用できません。
- HOLD
- SUBMIT コマンドで HOLD キーワードを指定してサブミットされたジョブの
ジョブ出力を保留キューに入れます。
- class
- サブミットされたジョブに対して、デフォルトの保留出力クラスを割り当てます。
- 値 :
- 特殊文字を除く、1 文字の英数字
- NOHOLD
- サブミットされたジョブに対して、MSGCLASS パラメーターで指示されたとおりの、デフォルトの出力クラスを割り当てます。
- JOBCLASS
- JOB ステートメントなしでサブミットされたジョブに対して、デフォルトのジョブ・クラスを割り当てます。
- j_class
- デフォルトのジョブ・クラス
- 値 :
- 特殊文字を除く、1 文字の英数字
- NOJOBCLASS
- JOB ステートメントなしでサブミットされたジョブに対して、JES2 または JES3 が
デフォルトのジョブ・クラスを割り当てます。
- MSGCLASS
- JOB ステートメントなしで、あるいは JOB ステートメント
で MSGCLASS= パラメーターを指定せずにジョブをサブミットした場合で、さらに SUBMIT コマンドで NOHOLD キーワードを指定した場合には、そのジョブをデフォルトの出力クラスに割り当てます。
- o_class
- デフォルトの出力クラス
- 値 :
- 特殊文字を除く、1 文字の英数字
- NOMSGCLASS
- JOB ステートメントなしで、あるいは JOB ステートメント
で MSGCLASS= パラメーターを指定せずにジョブをサブミットした場合で、さらに SUBMIT コマンドで NOHOLD キーワードを指定した場合
は、JES2 または JES3 がデフォルトの出力クラスを割り当てます。
- SYSOUT
- ALLOCATE コマンドの SYSOUT キーワードで、class を指定しない場合は、デフォルトの SYSOUT クラスを割り当てます。
- s_class
- デフォルトの SYSOUT クラス
- 値 :
- 特殊文字を除く、1 文字の英数字
- NOSYSOUT
- ALLOCATE コマンドの SYSOUT キーワードで、class を指定しない場合は
、JES2 または JES3 がデフォルトの SYSOUT クラスを割り当てます。
- RECOVER
- このユーザーでは、EDIT リカバリー機能を使用することができます。
- NORECOVER
- このユーザーでは、EDIT リカバリー機能は使用できません。
- PERFORM
- このユーザーは、パフォーマンス・グループ (1 つまたは複数) を
ログオン時に明示的に要求することができます。
- perf_group
- パフォーマンス・グループ (1 つまたは複数) の識別
- 値 :
- 1 から 255 の範囲の整数
注: TSO/E ユーザー用のインストール制御仕様を作成する
場合、PERFORM パラメーターの変換処理に対して、示された条件のもとで
以下のことが適用されます。
- TSO/E は UADS のパフォーマンス・グループ (1 つまたは複数) をバイパスします。このユーザーがログオンする際に TSO/E が割り当てるパフォーマンス・グループは、インストール制御仕様で PGN と OPGN に指定する値、およびこのユーザーがログオン時に指定する値によって異なります。
- ログオンの PERFORM 値 = OPGN 値の場合 : ログオンの値を受け入れる。
- ログオンの PERFORM 値 ¬= OPGN 値の場合 : PGN 値を割り当てる。
- ログオンの PERFORM 値 = PGN 値の場合 : ログオンの値を受け入れる。
- ログオンの PERFORM 値 ¬= PGN 値 (OPGN 値の指定がない場合) : PGN 値を割り当てる。
- NOPERFORM
- このユーザーでは、パフォーマンス・グループを要求することはできません。