DEBug サブコマンド - 汎用トレース・オプションの設定

目的

DEBug サブコマンドは、汎用内部トレースを使用可能あるいは使用不可にするために使用します。

フォーマット

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          .-----------------.   
          V                 |   
>>-DEBug----+-------------+-+----------------------------------><
            +- ?----------+     
            +- ACC--------+     
            +- ALL--------+     
            +- BAS--------+     
            +- CMD--------+     
            +- FLO--------+     
            +- FSC(n)-----+     
            +- INT--------+     
            +- NONE-------+     
            +- PAR--------+     
            +- SEC--------+     
            +- SOC(n)-----+     
            +- SQL--------+     
            +- TIMestamps-+     
            +- UTL--------+     
            '- Xyyy-------'     

パラメーター

次のオプションのうちの 1 つ以上を指定できます。

?
トレースの状況を表示します。
ACC
ACC トレースは、ログイン・プロセスの詳細を示します。
ALL
このパラメーターは、トレース・ポイントのすべてを設定するために使用します。
注: ALL パラメーターが処理されると、FSC トレースと SOC トレースが両方ともレベル 1 に 設定されます。
BAS
このパラメーターは、トレースの一部の詳細情報を伴わない 最善総合デバッグ・データを提供する、トレースの選択グループを設定する場合に使用します。 このパラメーターの指定は、DEBUG CMD INT FSC SOC と同じことです。
CMD
CMD トレースは、それぞれのコマンド、およびコマンドのパラメーターの構文解析を示します。
FLO
FLO トレースは、FTP 内の制御のフローを示します。FTP 要求に対して使用される FTP の サービスを示す場合に有用です。
FSC(n)
FSC トレースは、ファイル・サービス・サブコマンド APpend、PUt、Get、 MGet、および MPut の処理の詳細を表示します。このトレースでは、非常に詳細な情報が生成できるので、トレース・ポイントに関して詳細のレベルを指定できます。

FSC または FSC(1) と入力することで指定されるレベル 1 トレースは、追加のデータ が TCP/IP サービス・グループによって要求されない限り、通常使用される レベルです。レベル (n) には、1 から 8 の数値が使用できます。

INT
INT トレースは、サーバーとの FTP セッションの初期化と終了の詳細を示します。
NONE
このパラメーターは、トレースのすべてをオフにするのに使用します。
PAR
PAR トレースは、FTP コマンド構文解析プログラムの詳細を示します。コマンド・パラメーター の処理での問題のデバッグに役立ちます。
SEC
SEC トレースは、TLS および GSSAPI ネゴシエーションなどのセキュリティー機能の処理を示します。
SOC(n)
SOC トレースは、FTP アプリケーションとネットワークの間のインターフェースの セットアップ中の処理の詳細を、処理されるデータの実際量の詳細と共に示します。

このトレースでは、非常に詳細な情報が生成できるので、トレース・ポイントに関して詳細のレベルを指定できます。レベル (n) には、1 から 8 の数値が使用できます。

SQL
SQL トレースは、SQL 要求 (例えば、LOCSIte FILETYPE=SQL が有効であるときの要求) に関する 処理の詳細を示します。
TIMestamps
これは、それぞれのトレース・エントリーごとに、そのエントリーが記入された時刻を示す タイム・スタンプを要求する場合に使用される特殊パラメーターです。これが有用なのは、長い実行ファイル転送時であり、転送の所要時間を追跡し、クライアント・トレースを、やはりタイム・スタンプがあるサーバー・トレースに突き合わせる場合です。
UTL
UTL トレースは、LCd および LOCSIte などのユーティリティー機能の処理を示します。
Xyyy
この構文は、yyy によって命名されるトレースをオフにする (リセットする) のに使用します。 例えば、DEBUG XPAR XACC は、PAR トレースおよび ACC トレースをオフにします。

次の例は、DEBug を指定したサンプル・クライアント・トレースを示します。
debug none fsc soc time                                                             
Active client traces - FSC(1) SOC(1)                                            
get a 'user33.abc111' (replace                                                  
11:21:33 CG0204 get: F=1 p=FSA ARTW=0000                                        
11:21:33 CG3356 rcvFile: entered                                                
11:21:33 MR1200 set_filename: entered with pathname 'user33.abc111'             
11:21:33 CG2078 mvs_rcvFile: entered                                            
11:21:33 CG1944 newGDGname: entered                                             
11:21:33 MV0874 seq_create_file: entered with dsn=USER33.ABC111                 
11:21:34 MV1545 seq_create_file: ddname=SYS00009                                
12345678901234567890123456789012345678901234567890123456789012345678901234567890
11:21:34 MV1605 seq create file: data set has recfm=50, lrecl=256, blksize=6233 
11:21:34 CG2470 mvs_rcvFile: FASTIO pending for store_type = N                  
11:21:34 CG2473 mvs_rcvFile: ... recfm=VB, lrecl=256, blksize=6233              
11:21:34 CG2560 mvs_rcvFile: request FASTIO with recfmU override for record form
 at VB                                                                         
11:21:34 MF2540 seq_open_file: recfm is VB                                      
11:21:34 MF2598 seq_open_file: BSAM O SYS00009 ()                               
11:21:34 MF2600 seq_open_file: ncp=29 DA=0 K0=0 DF=0                            
11:21:34 MF2658 seq_open_file: stream 46EE8 has maxreclen 256
11:21:34 SC0531 initDsConnection: entered                                  
>>> PORT 9,67,113,57,4,32                                                  
200 Port request OK.                                                       
>>> RETR a                                                                 
125 Sending data set /u/user33/a                                           
11:21:34 SC0783 accDsConnection: entered                                   
11:21:34 TI3053 WrtStreamFastIO: O=2 HGPES=00001 BCTE=1000 RLB=50/256/6233 
11:21:34 MF2441 seq_close_file: file closed                                
11:21:34 GV0150 releaseFile: release ddname - SYS00009                     
11:21:34 GV0171 releaseFile: dynfree() results- rc=0, errcode=0, infocode=0
11:21:34 SC1128 dataClose: entered                                         
250 Transfer completed successfully.                                       
820 bytes transferred in 0.005 seconds.  Transfer rate 164.00 Kbytes/sec.  
11:21:34 CU1821 write_smf_record: entered with type 16.                    
11:21:34 CU1275 write_smf_record_119: entered with type 16.                
11:21:34 CU2084 write_smf_record: length of smfrecord: 224   

使用法

デフォルトでは、DEBug はオフです。FTP 環境に入ったときに、下記のいずれかの方法で DEBug をアクティブにする ことができます。
  • FTP コマンドに TRACE または -d パラメーターを使用する。
  • クライアントの FTP.DATA に、1 つ以上の DEBUG ステートメントをコーディングする。
  • クライアントの FTP.DATA に、TRACE ステートメントをコーディングする。
FTP の開始後は、DEBug サブコマンドを使用して DEBug 設定値を変更することができます。
ヒント: DEBug FSC コマンドは、レベル値 6 から 8 を受け入れますが、提供するのはレベル 5 のトレース・データのみです。同様に、DEBug SOC は、レベル値 4 から 8 を受け入れますが、提供するのはレベル 3 のトレース・データのみです。

FTP クライアント・トレースについて詳しくは、「z/OS Communications Server: IP Diagnosis Guide」の『Diagnosing FTP client problems with tracing』を参照してください。