コンソール画面上のメッセージの形式と状況情報を制御する

表示コンソールでは、メッセージだけを表示することも、あるいはジョブ識別名やシステ ム識別名、メッセージが出された時刻など、そのメッセージに関する情報を一緒に 表示することもできます。 状況表示には、ジョブの開始時刻または終了時刻やデータ・セットの解放時刻に関する 情報、あるいは TSO/E ユーザー・セッションに関する情報を表示することができます。 さらに、状況表示の中のマウント・メッセージには、ボリューム・マウントに関する特定情報を 表示することができます。

コンソール画面に表示されるメッセージまたは状況表示の情報を制御することができます。 メッセージ形式を制御すれば、画面スペースを節約でき、またメッセージが見やすく なります。 状況情報を制御すれば、オペレーターが容易にワークロードを モニターしたり、マウント要求を要するジョブ割り振りを処理できます。

表示されるメッセージに関する情報を制御するには、CONSOLE ステートメントで下記 のキーワードとそのオプションを使用します。
MFORM
コンソール画面上のメッセージの形式を制御します。
MFORM に指定できるオプションは次のとおりです。
M
タイム・スタンプ、ジョブ ID、ジョブ名のいずれも付けずに、メッセージのテキス トだけを表示することを指定します。
J
ジョブ名またはジョブ ID をメッセージのテキストとともに表示することを指定しま す。
S
メッセージを出したシステムの名前を表示することを指定します。
T
タイム・スタンプをメッセージとともに表示することを指定します。
X
グローバル・プロセッサーから出された JES3 メッセージのジョブ名とシ ステム名の表示を抑止することを指定します。
メッセージが画面にどのように表示されるかによって、操作に影響があります。下記の場合には、表示メッセージから情報を除去することを考慮してください。
タイム・スタンプ、メッセージを出したシステムの名前、およびメッセージを出した ジョブのジョブ名またはジョブ ID が追加されるように要求するときは、CONSOLE ステ ートメントで次のようにコーディングします。
MFORM(J,S,T)
CONTROL S コマンドを使用しても、上記と同じ変更を行うことができます。 前の例の情報が追加されたメッセージの形式は次のとおりです。
   Time stamp  System name  Jobname/id  Message text

MCS、HMCS または SMCS コンソールの表示

MCS、HMCS または SMCS コンソールについて X オプションを定義すれば、グローバ ル・プロセッサーから出された JES3 メッセージが MCS、HMCS または SMCS コンソ ール画面に表示されるとき、その JES3 メッセージのシステム名とジョブ名 の表示が抑止されます。

例えば、グローバル・プロセッサーから出される JES3 メッセージのジョ ブ名とシステム名の表示を抑止するときは、MCS コンソール用の CONSOLE ス テートメントで下記の MFORM 値をコーディングします。
CONSOLE DEVNUM(devnum) NAME(conname) MFORM(T,J,S,X)

HMCS コンソールの場合、devnum は HMCS で なければなりません。SMCS コンソールの場合、devnum は SMCS で なければなりません。

シスプレックスにおけるシステム名の表示

シスプレックスでは、コンソール画面に表示されるシステム名の文字数は、シスプレックスに結合しているシステムの一番長い名前に左右されます。SYSB が一番長い名前であるとすると、どのシステムの名前も 4 文字になります。SYB が一番長い名前であるとすると、どのシステムの名前も 3 文字になります。

例えば、シスプレックス内の 3 つのシステムの名前がそれぞれ SYS1、SY2、およ び S3 の場合、どのシステムからの表示メッセージにも 4 文字のシステム名が示されま す。
SYS1 message
SY2  message
S3   message

それより長い名前をもつシステムがシスプレックスに結合されると、メッセージ内の システム名の長さは新しい名前に合わせて調整されます。一貫性を保つためには、同じ文字数のシステム名を使用してください。

DISPLAY R、CONTROL S、および MFORM

DISPLAY R コマンドを MFORM オプションを指定して出すと、処置待ちメッセージに関 する情報を検索することができます。 シスプレックスで DISPLAY R を MFORM を指定しないで出すと、 メッセージの形式は、MFORM が CONSOLxx に指定された方法 もしくは CONTROL S コマンドによって次のように 異なります。

JES3 多重システム環境で、DISPLAY R が MFORM なしで出された場合、 システムは S オプションをデフォルト値として使用します。