t_rcvconnect() - 接続要求からの確認の受信

標準

標準/拡張機能	C/C++	依存項目
XPG4.2	両方

形式

#define _XOPEN_SOURCE_EXTENDED 1
#include <xti.h>

int t_rcvconnect(int fd, struct t_call *call);

機能説明

呼び出しトランスポート・ユーザーは、前に送信された接続要求の状況を判別できます。t_rcvconnect() は、非同期モードで接続を確立するために t_connect() と一緒に使用されます。この関数が正常に終了すると、接続が確立されます。

引数 fd は、通信が確立されるローカル・トランスポート終点を識別し、呼び出しには新規に確立された接続と関連した情報が含まれます。引数呼び出しは、次のメンバーを含む t_call 構造体を指します。

        struct netbuf   addr;
        struct netbuf   opt;
        struct netbuf   udata;
        int             sequence;

call では、addr は応答トランスポート終点と関連したプロトコル・アドレスを戻します。opt は、接続と関連している任意のオプションを示しています。udata は、TCP トランスポート提供者が接続の確立時にユーザー・データの伝送をサポートしないので無意味です。sequence は、この関数に対して意味はありません。

各引数の maxlen フィールドは、それぞれのバッファーの最大サイズを示すためにこの関数を発行する前に設定する必要があります。しかし、call は NULL ポインターになることがあります。この場合には、t_rcvconnect() からの戻り時に情報はユーザーに提供されません。デフォルトで、t_rcvconnect() は同期モードで実行し、接続が戻る前に確立されるのを待機します。戻り時には、addr フィールドにリモート終点のアドレスが含まれ、opt はユーザーが入力時に指定したオプションのネゴシエーションの結果を反映します。

O_NONBLOCK が (t_open() または fcntl() を使用して) 設定された場合には、t_rcvconnect() は、非同期モードで実行し、既存の接続確認のポーリングまで削減します。使用できるものが何もない場合には、t_rcvconnect() は失敗し、接続の確立を待機しないで即時に戻ります(以下の TNODATA を参照してください)。この場合には、接続確立フェーズを完了し、呼び出しに戻された情報を検索するために、t_rcvconnect() を再度呼び出す必要があります。

有効状態: T_OUTCON

戻り値

正常に実行された場合、t_rcvconnect() は 0 を戻します。

正常に実行されなかった場合、t_rcvconnect() は -1 を戻して、errno を次のいずれかの値に設定します。

エラー・コード: 説明
TBADF: 指定されたファイル記述子は、トランスポート終点を指していません。
TBUFOVFLW: 着信引数 (maxlen) に割り振られたバイト数は 0 より大きいが、その引数の値を保管するには不十分で、call に戻される接続情報は廃棄されます。ユーザーが見た提供者の状態は、T_DATAXFER に変わります。
TLOOK: このトランスポート接続で非同期イベントが起こって、即時のアテンションが必要です。
TNODATA: O_NONBLOCK は設定されましたが、接続確認はまだ到着していません。
TNOTSUPPORT: この関数は、基礎トランスポート提供者によってサポートされません。
TOUTSTATE: 関数は、fd によって参照されたトランスポート終点で誤ったシーケンスで発行されました。
TPROTO: このエラーは、XTI と他に適切な XTI (t_errno) がないトランスポート提供者の間で通信問題が検出されたことを示しています。
TSYSERR: この関数の実行時に、システム・エラーが発生しました。

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