世代別データ・グループの処理

このトピックでは 以下のサブトピックを扱います。

関連するデータの連続する更新または世代はカタログすることができます。これらは、 世代別データ・グループ (GDG) と呼ばれます。GDG 内の各データ・セットは、 世代別データ・セット (GDS) または世代と呼ばれます。GDG 内で、 世代は類似または非類似 DCB 属性およびデータ・セット編成を持つことができます。 グループ内のすべての世代の属性および編成が同一である場合、世代は単一のデータ・セット として一緒に検索することができます。

関連するデータ・セットをグループ化するのには、利点があります。たとえば、カタログ管理ルーチン は、カタログ内の世代別索引と呼ばれる特殊な索引にある情報を参照することができます。 したがって、

世代別データ・セットは、それらの経過日数を表す順次に配列された絶対名および相対名を 持ちます。カタログ管理ルーチンは、絶対世代名を使用します。 古いデータ・セットの方が、より小さな絶対番号を持ちます。相対名は、符号付き整数で、 最新 (0)、最新の次 (-1)、といったように世代を表すのに使用されます。 たとえば、データ・セット名 LAB.PAYROLL(0) は、グループの最新のデータ・セットを 表し、LAB.PAYROLL(-1) は、2 番目に新しいデータ・セットというように表されます。 新世代 (+1) をカタログするには、相対番号も使用されます。

世代別データ・グループ (GDG) ベースは、世代別データ・セットがカタログされる前に カタログの中で割り振られます。各 GDG は GDG ベース項目によって表されます。 GDG ベースを割り振るには、アクセス方式サービス・プログラムの DEFINE コマンドを使用します。

注: 新規の非システム管理データ・セットでは、ボリュームを指定せず、 データ・セットがオープンされない場合、システムはデータ・セットをカタログに入れません。 新規のシステム管理データ・セットは、ストレージ・グループからボリュームが割り当てられて 割り振られるときは、いつでもカタログに入れられます。

カタログ内に世代別データ・セットを定義し、カタログすることについては、 「z/OS DFSMS Access Method Services Commands」を参照してください。
注:
  1. システム管理される GDG ベースは、カタログ内に作成する 必要があります。システム管理される世代別データ・セットも、カタログに入れる 必要があります。
  2. システム管理および非システム管理の世代別データ・セットは、同じ GDG に入れることができます。ただし、GDG のカタログがシステム管理ボリューム上にある場合、モデル DSCB を定義することはできません。
  3. カタログ・ボリューム上にモデル DSCB を必要とせずに、カタログされたデータ・セットを モデルとして使用することによって、新規の非システム管理世代別データ・セットを GDG に追加することができます。