IBM Tivoli NetView for z/OS バージョン 6.2

入出力の管理

入出力 (I/O) 管理には、データ処理複合体への、またはデータ処理複合体からの、 データの流れの制御が含まれます。自動化環境において、テープやプリンターの管理など、 それまで手操作介入が要求された入出力活動に対するアプローチの変更を思い立ったとします。

テープ管理に対するアプローチの 1 つとして、 テープを直接アクセス記憶装置 (DASD) に切り換えることによって、 手操作介入を避ける方法があります。 DASD なら、テープのように手操作介入を要求することはありません。 DASD のコストとテープ処理にかかわる人件費を含めたテープのコストを、 ケースごとに比較してください。 DASD には高い信頼性と管理能力があります。 さらに、入出力に関するユーザーの規則と方針を定期的に確認することが可能です。 この場合は、その方針の有効性と、 アプリケーションのプログラマーがそれらを忠実に適用しているかどうかを判別してください。

一方、使用回数の少ないデータについては、テープ装置に頼った方がよい場合があります。 IBM® 3480 磁気テープ・サブシステムは、 サイズおよび信頼性の面で他のテープ装置よりも優れていることから、幅広く利用されています。 カートリッジ自動装てん機構が用意されていて、これを使用すると、 カートリッジの処理を助けて、人手の介入と所要時間を最小限に抑えて、 スクラッチ・テープを取り付けることができます。

またプリンターについては、 装置の扱いの責任をユーザーの手にゆだねた方がいい場合があります。 例えば、印刷の量を減らしたい場合には、IBM の報告書管理および配布システム (RMDS) プログラムが役に立ちます。 RMDS プログラムを使用すると、ユーザーに対し、 中央ライブラリー・アーカイブからのデータをオンラインで提供することができます。 ユーザーは、データをオンラインで表示して、 書類にしておきたい一部の情報だけを印刷することができます。RMDS プログラムを使用すれば、 大量の報告書データを定期的に印刷してユーザーに配布する必要がなくなります。 たいていの場合、ユーザーが必要としているのはそれらの報告書の一部にすぎないのです。

RMDS プログラムの詳細については、「Report Management and Distribution System: General Information」を参照してください。



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