[Java プログラミング言語のみ]

DataGrid API と区画化

DataGrid API を使用して、クライアントは、データ・グリッド内の 1 つの区画、区画のサブセット、 またはすべての区画に、要求を送信できます。 クライアントは鍵のリストを指定できます。 WebSphere® eXtreme Scale は、鍵をホストしている区画のセットを決定します。 次に要求はセット内のすべての区画に並行して送信され、クライアントはその結果を待ちます。 クライアントは、キーを指定せずに要求を送信することもでき、したがって、要求はすべての区画に送信されます。

データ・グリッドにデプロイされているエージェントは、クライアント・モードでは 動作しません。 これらのエージェントは、プライマリーの断片を直接操作します。 プライマリーの断片を直接操作すると、最高のパフォーマンスが得られ、秒当たり何万あるいはそれ以上のトランザクションを処理できます。これは、エージェントがメモリーの最高速度でデータを操作するからです。 プライマリー断片を 直接操作するということは、エージェントはその断片内のデータしか見ることができないということ でもあります。 これにより、クライアントでは実行できない興味あるいくつかの機会が与えられます。

標準的な eXtreme Scale クライアントは、要求をルーティングする必要があるため、トランザクションから区画を判別できなければなりません。 エージェントが断片に直接接続されている場合は、ルーティングは不要です。 すべての要求はその断片に送られます。 エージェントは断片に直接接続されているためにルーティングが発生しないので、共通の区画化キーなどを考慮しなくても、その断片内の他のマップに含まれるデータにアクセスすることができます。