接続パラメーター

接続パラメーターは、以下の 3 つの方法のいずれかで指定することができます。
localopts で指定する
username および password を除くすべてのフィールドは、アクセス元となるコンピューター上の TWA_home/TWS/localopts プロパティーを編集することによって定義できます。 ファイルとプロパティーの詳細な説明については、ローカル・オプションの設定 を参照してください。
localopts には、以下を含む一般接続プロパティーのセクションがあります。
host = host_name
protocol = protocol
port = port number
proxy = proxy server
proxyport = proxy server port number
timeout = seconds
defaultws = master_workstation
useropts = useropts_file
さらに、SSL パラメーターごとに個別のグループがあります。 これらのパラメーターは、ネットワークが FIPS 準拠であるかどうか、SSL に GSKit を使用するかどうか、また OpenSSL を使用するかどうかによって異なります (詳しくはFIPS 準拠 を参照)。
FIPS 準拠 (GSKit)
CLI SSL keystore file = keystore_file_name
CLI SSL certificate keystore label = label
CLI SSL keystore pwd = password_file_name
FIPS 非準拠 (OpenSSL)
CLI SSL server auth = yes|no
CLI SSL cipher = cipher_class
CLI SSL server certificate =certificate_file_name
CLI SSL trusted dir =trusted_directory
一部またはすべてを useropts に保管する
接続を行う必要があるユーザーのために、最低限として、username パラメーターと password パラメーターを user_home/.TWS/useropts ファイルで定義できます。 また、いずれかのプロパティー (通常は localopts ファイルにあります) をユーザー用にパーソナライズする必要がある場合は、プロパティーを useropts ファイルに追加します。 useropts ファイルの値は、localopts ファイルの値に優先します。 ファイルとプロパティーの詳細な説明については、ユーザー・オプションの設定 を参照してください。
useropts にある最小セットのプロパティーは以下のとおりです。
username=user_ID
password=password 
コマンドの使用時に指定する
いずれかのコマンドの使用時に、1 つ以上の接続パラメーターをコマンド・ストリングに追加できます。 これらのパラメーターは、localopts および useropts のパラメーターに優先します。 これにより、例えばパラメーターを localopts ファイルに保持し、ユーザーがコマンドの 1 つを使用するときに username パラメーターと password パラメーターのみを指定するようにすれば、各ユーザー用にこのデータを useropts ファイルに保管しておく必要がなくなります。
パラメーターは、コマンド・ストリングで参照するファイルですべてまたは一部を指定でき、またコマンド・ストリングの一部として直接入力することもできます。 完全な構文は以下のとおりです。
[-file <parameter_file> 
| 
[-host <host_name>]
 [-password <user_password>] 
 [-port <port_number>]
 [-protocol {http|https}]
 [-proxy <proxy_name>]
 [-proxyport <proxy_port_number>] 
 [-timeout <timeout>]
 [-username <username>]
-file <parameter_file>
1 つ以上の接続パラメーターを含むファイル。 対応するパラメーターがコマンドで明示的に入力された場合、ファイル内のパラメーターはそれに置き換えられます。
-host <host_name>
接続先のマスター・ドメイン・マネージャーのホスト名または IP アドレス。
-password <user_password>
-username パラメーターで指定したユーザーのパスワード。
-port <port_number>
接続先のマスター・ドメイン・マネージャーのリスニング・ポート。
-protocol {http|https}
セキュア接続を行うかどうかに応じて、http または https を入力します。
-proxy <proxy_name>
接続に関連するプロキシー・サーバー (ある場合) のホスト名または IP アドレス。
-proxyport <proxy_port_number>
接続に関連するプロキシー・サーバー (ある場合) のリスニング・ポート。
-timeout <timeout>
コマンド行クライアントが、タイムアウト・エラーを出すまでに接続を行うのを待つ秒数。
-username <username>
接続を行うユーザーのユーザー ID。
注:

デフォルト・ワークステーションでもコマンド行クライアント でもなく、コマンド行で SSL パラメーターを指定できます。 これらのパラメーターは常に、localopts ファイル (ローカル・オプションの設定を参照) またはユーザー用に useropts ファイル (ユーザー・オプションの設定を参照) で指定する必要があります。

conman showjobsconman showresorces などのモニター・コマンドの場合、IBM® Workload Scheduler は、コンピューターにログオンしているユーザーの接続パラメーターを使用します。

コマンド行クライアントはフルセットのパラメーターを組み立てる必要があり、以下のようにそれを行います。
  1. 最初に、コマンドにパラメーターとして指定された値を検索します。
  2. 次に、さらに何らかのパラメーターを必要とする場合は、-file パラメーターで識別されるファイルで指定されたパラメーターを検索します。
  3. 続いて、さらに何らかのパラメーターを必要とする場合は、ユーザー用の useropts ファイルでパラメーターを検索します。
  4. 最後に、さらに何らかのパラメーターを必要とする場合は、localopts ファイルでパラメーターを検索します。
パラメーターの設定がこれらの場所で指定されていない場合は、エラーが表示されます。