スクリプトを使用した Tivoli Performance Viewer データのロギング

wsadmin ツールを使用して、ご使用の環境で Tivoli ® Performance Viewer ロギングを開始および停止することができます。

このタスクの概要

Tivoli Performance Viewer を使用すると、システム・リソース、 WebSphere® Application Server プールとキュー、アプリケーション関連の統計などのリアルタイム・データを、後で取得するためにログ・ファイルに簡単に保管できます。 wsadmin ツールは、コマンド行を 使用してロギングを開始および停止するのに役立ちます。 コマンド行を使用して、Tivoli Performance Viewer ロギングを開始および停止することができます。

以下のタスクでは、Jython スクリプトを使用すると想定しています。

手順

  1. wsadmin スクリプト・ツールを開始します。
  2. UserPreferences および jarray をインポートします。
    import com.ibm.ws.tpv.engine.UserPreferences
    import jarray 
  3. ロギングを開始したいサーバーを特定し、 それを次の変数に割り当てます。
    tpvName = AdminControl.completeObjectName("type=TivoliPerfEngine,*")
    tpvName = AdminControl.makeObjectName(tpvName)
  4. UserPreferences オブジェクトを作成する。
    以下のように設定を追加してください。
    • pref.setBufferSize(nnnn) - バッファーに保管する項目の数を設定します。ここで nnnn は整数です。
    • pref.setLoggingDuration(nn) - ロギング期間を設定します。 ロギングがオンになってからアクティブなままである期間 (秒) です。ただし、ユーザーが手動で停止する場合を除きます。
    • pref.setRefreshRate(n) - 最新表示頻度を秒単位で設定します。 新規データの要求間の秒数。
    • pref.setLogFileSize(nnnnnnnn) - 個々のログ・ファイルが拡大可能なログ・ファイルのサイズ (バイト) を設定します。
    • pref.setNumLogFiles(n) - ロギング中に使用するログ・ファイルの数を設定します。
    pref = com.ibm.ws.tpv.engine.UserPreferences()
    pref.setBufferSize(1200)
    pref.setLoggingDuration(60)
    pref.setRefreshRate(5)
    pref.setLogFileSize(1000000)
    pref setNumLogFiles(3)
    pref.setServerName("server1")
    pref.setNodeName("mynode")
    pref.setLogFileName("tpv_log_1")
    pref.setUserId("user") 
  5. 必要な引数を作成し、Tivoli Performance Viewer MBean で monitorServer アクションを呼び出します。
    list_p = java.util.ArrayList()
    list_p.add(pref)
    params=jarray.array(list_p,java.lang.Object)
    
    list_s = java.util.ArrayList()
    list_s.add("com.ibm.ws.tpv.engine.UserPreferences")
    sigs = jarray.array(list_s,java.lang.String)
    
    print "--- TPV Calling monitorServer ---"
    AdminControl.invoke_jmx(tpvName, "monitorServer", params, sigs)
  6. ロギングを開始したい場合、以下の操作を呼び出します。
    print "--- TPV Calling startLogging ---"
    AdminControl.invoke_jmx(tpvName, "startLogging", params, sigs)
  7. ロギングを停止したい場合、以下の操作を呼び出します。
    print "--- TPV : Now Stop Logging ---"
    AdminControl.invoke_jmx(tpvName, "stopLogging", params, sigs)

次の作業

デフォルトでは、ログ・ファイルは、サーバーが稼働しているノード上の profile_root/logs/tpv ディレクトリーに保管されます。 Tivoli Performance Viewer は、スペースを節約するために、ログ・ファイルへの書き込みが終了すると、 ログ・ファイルを自動的に圧縮します。 各 .zip ファイルに含まれるログ・ファイルが 1 つのみで、その名前は .zip ファイルと同じになっている必要があります。 以下のステップに従って、ログ・ファイルを表示してください。

  1. ナビゲーション・ツリーで 「モニターおよびチューニング」 > 「Performance Viewer」 > 「ログの表示」 をクリックします。
  2. 以下のオプションのいずれかを使用してログ・ファイルを選択し、表示します。
    • ログ・ファイルへの明示的パス

      ブラウザーが稼働しているマシンからログ・ファイルを選択します。 ログ・ファイルを作成してシステムに転送した場合は、このオプションを使用します。 「参照」をクリックして、ローカル・マシン上のファイル・ブラウザーを開き、アップロードするログ・ファイルを選択します。

    • サーバー・ファイル
      1. サーバー上のログ・ファイルのパスを指定します。
      2. スタンドアロン・アプリケーション・サーバー環境では、ログ・ファイルへのパスを入力します。 Windows システムでは、 profile_root/logs/tpv ディレクトリーがデフォルトです。
      3. 「ログの表示」をクリックします。 ログがログ制御ボタン付きでビューに表示されます。