プロキシー・サーバーの作成

管理コンソールを使用して、プロキシー・サーバーを作成し、構成します。 プロキシー・サーバーを作成する際には、アプリケーション・サーバー・プロファイルのみターゲット・ノードとして使用できます。

このタスクについて

プロキシー・サーバーは要求をアプリケーション・サーバー・ノードに送付します。 プロキシー・サーバーは、追加の構成を行うことなく、オンデマンド構成 (ODC) が使用可能なすべてのアプリケーション・サーバーに要求を動的に送付することができます。

製品をインストールすると、2 つのプロファイルが作成されます。デフォルト・プロファイルであるスタンドアロン・アプリケーション・サーバー・プロファイルと、dmgr と呼ばれるデプロイメント・マネージャー・プロファイルです。 プロキシー・サーバーを作成する際は、デプロイメント・マネージャー・プロファイルは選択しないでください。 ターゲット・ノードとして使用できるのは、アプリケーション・サーバー・プロファイルのみです。

手順

  1. 「サーバー」>「サーバー・タイプ」> WebSphere プロキシー・サーバー」>「新規」をクリックして、管理コンソールでプロキシー・サーバーを作成します。
  2. プロキシー・サーバーを常駐させるノードを選択します。
  3. 新規プロキシー・サーバーの名前を入力して、 「次へ」をクリックします。
  4. サポートされるプロトコル HTTP および SIP が選択されます。 プロキシー・サーバーが、Web コンテナーへ、および Web コンテナーから要求を経路指定する場合は、HTTP を選択します。 プロキシー・サーバーが、SIP コンテナーへ、および SIP コンテナーから要求を経路指定する場合は、Session Initiation Protocol (SIP) を選択します。
    固有の HTTP ポートを生成するかどうかを決定します。 次へ をクリックします。
    注: 垂直スケーリングのために同じノード上に複数のプロキシー・サーバーを作成する場合は、ポートの競合を回避するために固有のポートを生成するオプションを選択することができます。 特定の拡張シナリオが、固有のポートが必要になることがあるポート・マッピングと関連しています。 例えば、各プロキシー・サーバーが固有の HTTP ポートで listen していることを前提に、ロード・バランサーは要求を同じノード内のプロキシー・サーバーに対してロード・バランシングすることができます。 プロキシー・サーバーが特定の仮想ホストの要求を受け入れるために、仮想ホストのホスト別名へ生成された固有の HTTP ポートを追加することが必要です。 また、これらのポートが同じノード上でその他のローカル・サーバーと競合する場合、ウィザードが生成したポート値を変更する必要がある場合もあります。
  5. ご使用のプロキシー・サーバーを置くプロキシー・サーバー・テンプレートを選択します。 「次へ」をクリックします。
    デフォルトのテンプレートを選択するか、または既存のプロキシー・サーバーへマップするようにできます。

    既存のプロキシー・サーバーへマッピングすれば、時間を節約できます。 プロキシー・サーバーを 1 つ作成し、ご使用の環境が必要とするすべての特定の構成を適用して、プロキシー・サーバーをテンプレートとして使用することができます。

  6. 要約パネルを確認して、 「終了」をクリックします。

結果

これで、プロキシー・サーバーの機能が有効になりました。プロキシー・サーバーは、プロキシー・サーバーが所属するセルへの HTTP 要求の経路指定や、SIP コンテナーとの間での SIP 要求の経路指定を自動的に行います。 別のセルへの経路指定を使用可能にするには、他のセルと通信できるようにご使用のセルを構成します。
問題の回避:
  • プロキシー・サーバーを使用する場合は、デフォルト・ポートを使用してください。 他のポートを使用すると、HTTPS URL リダイレクトが間違ったポートに対して実行される可能性があります。 これは、default_host という名前の仮想ホストでもこの新規ポートを使用していることが原因である場合があります。 HTTPS のリダイレクトは、default_host で最初に検出された HTTPS ポートに基づいて実行されます。
  • デプロイメントの SIP コンテナー数の増加に応じて、SIP プロキシー・サーバー上のヒープ設定値を増やす必要があります。 例えば、コンテナーが 20 個あるデプロイメントでは、最小ヒープ・サイズとして 60 MB が必要になるため、管理コンソールの「Java™ 仮想マシン」パネルの「汎用 JVM 引数」フィールドに -Xmo60m パラメーターを追加する必要があります。 ただし、コンテナー数が 70 のデプロイメントの場合は、200 MB (-Xmo200m) などの大きな値に設定する必要があります。 汎用 JVM 引数について詳しくは、Java 仮想マシン設定に関する資料を参照してください。