アプリケーション管理者は、アプリケーション・イメージを作成して、それを Kubernetes 環境にデプロイできます。 YAML 構造の WebSphereLibertyApplication カスタム・リソース (CR) ファイルを使用して、アプリケーション・イメージ・デプロイメントのパラメーター値を設定します。
手順
- アプリケーション・イメージを作成します。 コンテナーへのアプリケーションの移動を参照してください。
- CR ファイルを作成し、アプリケーション・イメージ・デプロイメントのパラメーターを指定します。
- 以下の WebSphereLibertyApplication CR ファイルから開始します。このファイルは、アプリケーション・イメージを Kubernetes 環境にデプロイするための最小限のパラメーターを指定します。
apiVersion: liberty.websphere.ibm.com/v1
kind: WebSphereLibertyApplication
metadata:
name: my-app
spec:
license:
accept: false
edition: IBM WebSphere Application Server
productEntitlementSource: Standalone
applicationImage: quay.io/my-repo/my-app:1.0
- .metadata.nameの場合は、
my-app を CR の名前に置き換えます。
- .spec.licenseの場合は、必要に応じてパラメーター値を置き換えます。
accept には、true を指定します。 アプリケーションをデプロイするには、accept パラメーターを「true」に設定する必要があります。
edition には、WebSphere Liberty エディションを指定します。 デフォルトは IBM
WebSphere Application Server (ベース) です。 その他の使用可能な値は、「IBM WebSphere
Application Server Liberty Core」および「IBM WebSphere Application Server Network
Deployment」です。
productEntitlementSourceには、製品のライセンス・ソース、またはライセンスを所有する製品のライセンス・ソースを指定します。 デフォルトは Standalone です。これには、Liberty などの WebSphere Application Server 製品が含まれます。 その他の使用可能な値は「IBM Cloud Pak for Applications」、「IBM WebSphere Application Server Family
Edition」、および「IBM WebSphere Hybrid Edition」です。
- .spec.applicationImageの場合は、
quay.io/my-repo/my-app:1.0 をアプリケーション・イメージのパスに置き換えます。 デプロイするイメージの絶対名 (レジストリーとタグを含む) を示す値を指定します。 applicationImage 値は、 WebSphereLibertyApplication CR で定義する必要があります。
Red Hat® OpenShift® では、オペレーターが applicationImage 値を持つイメージ・ストリーム名を見つけようとします。 オペレーターが値と一致するイメージ・ストリームを検出できない場合は、レジストリー・ルックアップにフォールバックします。
「my-company/my-app」という名前のイメージ・ストリーム (「my-company」はプロジェクト、「my-app」はイメージ・ストリーム名) を Docker Hubmy-company/my-app イメージと区別するために、フル・イメージ参照を docker.io/my-company/my-app として使用できます。
- Kubernetes 環境内の実行中のクラスターに CR をデプロイします。
次の作業
デプロイされたアプリケーションの状況を確認します。 詳しくは、『アプリケーション状況の表示 (Viewing application status)』を参照してください。
デフォルトでは、.spec.manageTLS は「true」に設定されており、CR で指定する必要はありません。 CR を Kubernetes クラスターにデプロイした場合は、Kubernetes クラスターに証明書マネージャーがインストールされていることが必要です。 Red Hat OpenShift クラスターにデプロイした場合は、証明書マネージャーのインストールは不要です。