分散コンピューティングとは ?

分散コンピューター・システムは、複数のコンピューター上の複数のソフトウェア・コンポーネントから構成されていますが、単一システムとして稼動します。 分散システムの場合、各コンピューターは、物理的に近い場所に置いてローカル・ネットワーク で接続することも、地理的に遠い場所に置いて広域ネットワークで接続することもできます。 分散システムは、メインフレーム、パーソナル・コンピューター、ワークステーション、ミニコンピューターなど、さまざまな構成から形成されます。 分散コンピューティングの目的は、このようなネットワークを 単一のコンピューターのように機能させることです。

分散システムは、集中システムと比較した場合、以下のように数多くの長所があります。
拡張容易性
必要に応じてマシンを追加することで、システムを 容易に拡張できます。
冗長性
数台のマシンが同じサービスを提供できるので、1 台が使用できなく なっても作業が停止しません。また、小型 マシンを多数使用することができるので、この冗長性の実現に極端な費用を かける必要がありません。

分散コンピューティング・システムは、数多くのベンダーから提供されるハードウェアで稼動可能で、さまざまな 標準ベースのソフトウェア・コンポーネントを使用することができます。 このようなシステムは、 土台にあるソフトウェアから独立しています。これらはさまざまなオペレーティング・システムで稼働可能であり、さまざまな通信プロトコルを使用できます。 ハードウェアには、オペレーティング・システムとして UNIX または Linux を使用するものがあります が、Windows オペレーティング・システムを使用するものもあります。 マシン間の通信には、 イーサネットまたはトークンリングで SNA または TCP/IP を使用することが できます。

機能をクライアントとサーバーという 2 つの部分に分割することで、ソフトウェアを編成して、分散システムで実行することができます。 これについては、クライアント/サーバー・モデルで説明しています。 クライアント/サーバー・システムの一般的な設計では、3 層クライアント/サーバー・アーキテクチャーで説明されているように、3 つの層が使用されます。