ドライブでサポートされる TapeAlert フラグ

フラグ番号 フラグ名 16 進コード 説明 必要なアクション イベント
1 読み取り警告 (Read warning) 01h テープ・ドライブでデータの読み取り問題が発生した場合に立てられる。 データは消失していないが、テープのパフォーマンスが低下している。 以下の手順に従って、ドライブとテープの間で障害を分離する。
  • 正常であることが分かっているテープ・カートリッジを疑いのあるドライブで使用する。 ドライブで障害が発生した場合は、IBM® サービス担当員に連絡する。
  • 疑いのあるテープ・カートリッジを正常であることが分かっているドライブで使用する。 テストが失敗した場合は、そのカートリッジを廃棄する。
警告イベント
2 書き込み警告 (Write warning) 02h テープ・ドライブでデータの書き込み問題が発生した場合に立てられる。 データは消失していないが、テープのパフォーマンスが低下している。 以下の手順に従って、ドライブとテープの間で障害を分離する。
  • 正常であることが分かっているテープ・カートリッジを疑いのあるドライブで使用する。 ドライブで障害が発生した場合は、IBM® サービス担当員に連絡する。
  • 疑いのあるテープ・カートリッジを正常であることが分かっているドライブで使用する。 テストが失敗した場合は、そのカートリッジを廃棄する。
警告イベント
3 Hard error (ハード・エラー) 03h リカバリー不能な読み取り、書き込み、または位置決めのエラーが発生した場合に立てられる (このフラグは、 フラグ番号 4、5、または 6 と一緒に立てられる)。 本表のフラグ番号 4、5、または 6 の「必要なアクション」 の欄を参照。

テープ・ドライブのファームウェアが最新バージョンであることを確認。 共通ライブラリー・フィーチャーの最小ファームウェア・レベルを参照してください。

警告イベント
4 メディア 04h テープ・カートリッジの欠陥が原因であるリカバリー不能な読み取り、書き込み、 または位置決めのエラーが発生した場合に立てられる。 テープ・カートリッジを取り替えます。 警告イベント
5 Read failure (読み取りの失敗) 05h 分離が明確ではなく、障害の原因がテープ・カートリッジの欠陥かドライブ・ハードウェアの欠陥か断定できない、リカバリー不能な読み取りエラーの場合に立てられる。 フラグ番号 4 も立てられている場合は、カートリッジに障害があります。 テープ・カートリッジを取り替えます。 フラグ番号 4 が設定されていない場合は、「 ドライブ・エラー・コード: 1 文字ディスプレイ (SCD) (Drive Error Codes: Single-character display (SCD))」のエラー・コード 6 を参照してください。 警告イベント
6 Write failure (書き込みの失敗) 06h 分離が明確ではなく、障害の原因がテープ・カートリッジの欠陥かドライブ・ハードウェアの欠陥か断定できない、リカバリー不能な書き込みまたは位置決めエラーの場合に立てられる。 フラグ番号 9 も立てられている場合、 データがテープに書き込まれるように、ライト・プロテクト・スイッチがセットされていることを確認します。 フラグ番号 4 も立てられている場合は、カートリッジに障害があります。 テープ・カートリッジを取り替えます。 フラグ番号 4 が設定されていない場合は、「 ドライブ・エラー・コード: 1 文字ディスプレイ (SCD) (Drive Error Codes: Single-character display (SCD))」のエラー・コード 6 を参照してください。 警告イベント
7 メディアの寿命 (Media life) 07h テープ・カートリッジが寿命 (EOL) に達したときに立てられる。
  1. データを別のテープ・カートリッジにコピーします。
  2. 古い (EOL) テープを破棄します。
警告イベント
8 Not data grade (データ・グレードではない) 08h カートリッジがデータ・グレードでない場合に立てられる。 テープに書き込むデータはすべて消失する危険がある。 このテープをデータ・グレードのテープと取り替えてください。 警告イベント
9 Write protect (ライト・プロテクト) 09h テープ・カートリッジがライト・プロテクトされていることをテープ・ドライブが検出した場合に立てられる。 テープ・ドライブがデータをテープに書き込めるようにカートリッジの書き込み保護スイッチが設定されていることを確認する。 警告イベント
10 No removal (取り外しなし) 0Ah サーバーによってテープ・カートリッジの取り外しが止められた後、磁気テープ・ドライブが UNLOAD コマンドを受信した場合に立てられる。 サーバーのオペレーティング・システムの資料を参照。 情報イベント
11 Cleaning media (クリーニング・メディア) 0Bh ドライブにクリーニング・カートリッジをロードした場合に立てられる。 アクションは不要です。 単なる通知メッセージ。 情報イベント
12 Unsupported format (サポートされないフォーマット) 0Ch ドライブにサポートされないタイプのカートリッジをロードした場合、またはカートリッジのフォーマットが破壊されている場合に立てられる。 サポートされるテープ・カートリッジを使用します。 情報イベント
14 リカバリー不能なテープ切れ (Unrecoverable snapped tape) 0Eh テープが切れた場合、または機械的に故障した場合に立てられる。 古いテープ・カートリッジを取り出さないようにすること。 テープ・ドライブ提供業者のヘルプ・ラインに連絡する。 警告イベント
15 Cartridge memory chip failure (カートリッジ・メモリー・チップ障害) 0Fh ロードされたテープ・カートリッジでカートリッジ・メモリー (CM) 障害が検出された場合に立てられる。 テープ・カートリッジを取り替えます。 このエラーが複数のカートリッジで発生する場合は、「 ドライブ・エラー・コード: 1 文字ディスプレイ (SCD) (Drive Error Codes: Single-character display (SCD))」のエラー・コード 6 を参照してください。 警告イベント
16 Forced eject (強制排出) 10h ドライブが読み取りまたは書き込みを行っているときに、 テープ・カートリッジを手動でアンロードした場合に立てられる。 アクションは不要です。 単なる通知メッセージ。 警告イベント
17 Loaded media is Read-only format (ロードされたメディアが読み取り専用フォーマット) 11h 読み取り専用カートリッジで書き込みが試行された場合に立てられる。 カートリッジが排出されるとフラグはクリアされる (このフラグは Ultrium 1 および Ultrium 2 ではサポートされていない)。 アクションは不要です。 単なる通知メッセージ。 警告イベント
18 カートリッジ・メモリー内のテープ・ディレクトリーの破壊 (Tape directory is corrupted in the cartridge memory) 12h カートリッジ・メモリー内のテープ・ディレクトリーが壊れていることをドライブが検出した場合に立てられる。 テープからすべてのデータを再読み取りし、テープ・ディレクトリーを再作成する。 警告イベント
19 Nearing media life (メディアの寿命が近い) 13h テープ・カートリッジがもうすぐ指定された寿命になる場合に立てられる。
  1. データを別のテープ・カートリッジにコピーします。
  2. テープ・カートリッジを取り替えます。
情報イベント
20 Clean now (今すぐクリーニング) 14h クリーニングが必要であることを磁気テープ・ドライブが検出した場合に立てられる。 磁気テープ・ドライブのクリーニングを行ってください。 警告イベント
21 Clean periodic (定期クリーニング) 15h 定期的なクリーニングが必要であることをドライブが検出した場合に立てられる。 できるだけ早く磁気テープ・ドライブをクリーニングしてください。 ドライブは作動し続けることができますが、すぐにクリーニングする必要があります。 警告イベント
22 Expired clean (クリーニングの期限切れ) 16h テープ・ドライブが期限切れのクリーニング・カートリッジを検出した場合に立てられる。 クリーニング・カートリッジを取り替えます。 警告イベント
23 Invalid cleaning tape (クリーニング・テープが無効) 17h ドライブがクリーニング・カートリッジを予想しているのに、 ロードされたカートリッジがクリーニング・カートリッジではない場合に立てられる。 有効なクリーニング・カートリッジを使用します。 警告イベント
25 インターフェース (Interface) 19h テープ・ドライブが SCSI、ファイバー・チャネル、または RS-422 インターフェースの問題を検出した場合に立てられる。 ドライブ・エラー・コード: 1 文字ディスプレイ (SCD) (Drive Error Codes: Single-character display (SCD))」でエラー・コード 8 または 9 を見つけます。 警告イベント
26 Cooling Fan Failure (冷却ファンの障害) 1Ah テープ・ドライブの冷却ファンで障害が発生した。 テープ・ドライブ機構またはテープ・ドライブ・エンクロージャーの内部でファンに障害が発生した。 警告イベント
27 電源機構 (Power Supply) 1Bh テープ・ドライブ・エンクロージャー内部で予備電源障害が発生した。 障害のある電源機構を取り替える手順については、 エンクロージャーのユーザーズ・マニュアルを確認してください。 テープ・ドライブ・エンクロージャー内部で予備電源障害が発生した。 障害のある電源機構を取り替える手順については、 エンクロージャーのユーザーズ・マニュアルを確認してください。 警告イベント
30時間まで Hardware A (ハードウェア A) 1Eh リカバリーするためにテープ・ドライブのリセットが必要なハードウェア障害が発生した場合に立てられる。 テープ・ドライブをリセットします。 ドライブをリセットしてもエラーが解決しない場合は、1 文字ディスプレイのエラー・コードをメモし、「 ドライブ・エラー・コード: 1 文字ディスプレイ (SCD) (Drive Error Codes: Single-character display (SCD)) 」で該当する指示を探してください。 警告イベント
31 Hardware B (ハードウェア B) 1Fh テープ・ドライブ内部の電源オン自己診断テストで障害が発生した場合に立てられる。 1 文字ディスプレイのエラー・コードをメモし、「 ドライブ・エラー・コード: 1 文字ディスプレイ (SCD) (Drive Error Codes: Single-character display (SCD)) 」で該当する手順を参照してください。 警告イベント
32 インターフェース (Interface) 20h テープ・ドライブが SCSI、ファイバー・チャネル、または RS-422 インターフェースの問題を検出した場合に立てられる。 テープ・ドライブが SCSI、ファイバー・チャネル、または RS-422 インターフェースの問題を検出した場合に立てられる。 警告イベント
33 Eject media (メディアの排出) 21h ドライブからカートリッジをアンロードする必要がある障害が発生した場合に立てられる。 テープ・カートリッジをアンロードしてから、再度挿入し、操作を再開します。 警告イベント
34 Download fail (ダウンロード障害) 22h テープ・ドライブが SCSI、ファイバー・チャネル、または RS-422 インターフェースの問題を検出した場合に立てられる。 それが正しい FMR イメージであるか確認します。 FMR イメージを再度ダウンロードする。 警告イベント
35 ドライブの湿度 23h 湿度センサーが、ドライブの湿度が推奨湿度を超えていることを検出した場合に立てられる。 ドライブ・エラー・コード: 1 文字ディスプレイ (SCD) (Drive Error Codes: Single-character display (SCD))」のエラー・コード 1 を参照してください。 警告イベント
36 Drive temperature (ドライブの温度) 24h ドライブの温度がライブラリーの推奨温度を超えていることをドライブの温度センサーが検出した場合に立てられる。 ドライブ・エラー・コード: 1 文字ディスプレイ (SCD) (Drive Error Codes: Single-character display (SCD))」のエラー・コード 1 を参照してください。 警告イベント
37 Drive voltage (ドライブの電圧) 25h 外部供給の電圧が指定電圧限度に近づきつつある、または電圧限度の範囲外であることをドライブが検出した場合に立てられる。 ドライブ・エラー・コード: 1 文字ディスプレイ (SCD) (Drive Error Codes: Single-character display (SCD))」のエラー・コード 2 を参照してください。 警告イベント
38 予測障害 (Predictive failure) 26h テープ・ドライブのハードウェア障害が予測される。 テープ・ドライブ提供業者のヘルプ・ラインに連絡する。 ドライブ・ハードウェアの予測される障害 警告イベント
39 Failure (障害) 27h テープ・ドライブに障害がある可能性がある。 診断情報が使用可能かを確認し、 該当する場合は拡張診断を実行する。 拡張診断テストの実行手順および診断データの取得手順について、 テープ・ドライブのユーザーズ・マニュアルを確認する。 ドライブには、保管された診断情報または拡張診断の実行 (診断の送信 (Send Diagnostics)) によって特定可能な障害が発生している可能性がある。 警告イベント
49 Diminished Native Capacity (ネイティブ容量の減少) 31h ネイティブ容量が減少した場合に立てられる。 アクションは不要です。 単なる通知メッセージ。 情報イベント
51 Tape directory invalid at unload (テープ・ディレクトリーがアンロード時に無効) 33h 前にアンロードしたテープ・カートリッジ上のテープ・ディレクトリーが壊れている場合に立てられる。 ファイル検索のパフォーマンスは低下する。 バックアップ・ソフトウェアを使用し、データをすべて読み取ってテープ・ディレクトリーを再作成する。 警告イベント
52 Tape system area write failure (テープ・システム領域の書き込み障害) 34h 前にアンロードしたテープ・カートリッジがシステム領域を正常に書き込めない場合に立てられる。 データを別のテープ・カートリッジにコピーし、古いカートリッジを破棄する。 警告イベント
53 Tape system area read failure (テープ・システム領域の読み取り障害) 35h ロード時にテープ・システム領域を正常に読み取れない場合に立てられる。 データを別のテープ・カートリッジにコピーし、古いカートリッジを破棄する。 警告イベント
55 ロード障害 37h メディアをロードして装着できないため操作が失敗した。 テープを取り外して別のテープを試す。 問題が続く場合は、IBM® サービス担当員に連絡する。

テープ・ドライブのファームウェアが最新バージョンであることを確認。 共通ライブラリー・フィーチャーの最小ファームウェア・レベルを参照してください。

警告イベント
56 リカバリー不能なアンロード障害 (Unrecoverable unload failure) 38h メディアをアンロードできないため操作が失敗した。 IBM® サービス担当員に連絡する。 警告イベント
59 WORM メディア – 保全性検査が失敗した 3Bh WORM から見るとテープ上のデータが不良だとドライブが判別した場合に立てられる。
  1. データを別の WORM テープ・カートリッジにコピーします。
  2. 障害のある WORM テープを廃棄する。
警告イベント
60 WORM メディア – 上書きが試みられた 3Ch WORM 書き込みを許可するための規則が守られていないためにドライブが書き込み操作をリジェクトした場合に立てられる。 データは、WORM メディアにのみ追加することができる。 WORM メディアへの上書きは許可されません。 データを WORM テープ・カートリッジに書き込むか、またはデータを非 WORM テープ・カートリッジに書き込みます。 警告イベント