Mozilla Firefox での favicon.ico ファイルの処理

このタスクについて

問題の背景:

favicon.ico ファイルは、一部のブラウザー (Microsoft Internet Explorer および Mozilla Firefox など) で使用される小さなグラフィック・アイコンで、アドレス・バー情報および「お気に入り」ブックマーク・リストの表示を向上させます。リソースの要求時、これらのブラウザーはサイトのカスタム favicon.ico ファイルも検索します。

ただし、Internet Explorer と Mozilla Firefox では、favicon.ico ファイルを要求するタイミングを決定する方法に違いがあります。

  • Internet Explorer は、戻されたページがブックマークされている場合のみ favicon.ico を要求します。
  • Mozilla Firefox は、ページの要求と同時に favicon.ico を要求します。

Mozilla Firefox ブラウザーと WebSEAL サーバー間の要求および応答の交換で favicon.ico が存在しない場合、HTTP 404「見つかりません」というメッセージが表示される可能性があります。

保護された WebSEAL 環境では、Mozilla Firefox が favicon.ico ファイルにアクセスすると、ログイン・プロンプトが起動します。WebSEAL は、/favicon.ico を「最後に要求された URL」としてキャッシュに入れます。ユーザーがログインに成功すると、WebSEAL は要求をこの「最後に要求された URL」にリダイレクトします。そしてファイル (この例では存在しません) が見つからないため、404「見つかりません」のエラーがユーザーに戻されます。リダイレクト処理が行われたため、最初に要求されたページにはアクセスできません。

非認証状態から保護リソースにアクセス後、ユーザーは本来要求されたリソースにリダイレクトされる代わりに /favicon.ico にリダイレクトされます。この動作を防ぐために、favicon POP が favicon オブジェクトに関連付けられました。

ソリューション:

以下のステップによって、この問題を解決します。

手順

  1. favicon.ico ファイルを格納します。格納先は junction-root ディレクトリーです。このディレクトリーには、LMI の 「リバース・プロキシー管理ルートの管理」ページからアクセスできます。 とします。
  2. WebSEAL 構成ファイルの [content-mime-types]ico ファイル形式に関する定義を追加します。
    [content-mime-types] 
    ico = image/x-icon