バックアップ・オブジェクトおよびアーカイブ・オブジェクトの把握

IBM® Storage Protect システムのバックアップ・コンポーネントは、サーバーに保管されている名前付きオブジェクトの複数のバージョンをサポートします。

既に サーバーに保管されているオブジェクトと同じ名前をもつオブジェクトが 当該クライアントからサーバーにバックアップされると、それらのオブジェクトは すべてバージョン制御の対象となります。 オブジェクトはサーバー上 で活動状態または非活動状態であると見なされます。 非活動にされていないサーバー上の オブジェクトの最新コピーが、活動状態です。 その他のオブジェクトは、すべて、より古いバージョンも、非活動にされているコピーも、非活動であると見なされます。 管理クラス構成は、さまざまな管理基準を 定義します。 これらの管理基準は、サーバー上の活動オブジェクトと 非活動オブジェクトに割り当てられます。

表 1 に、アクティブ状態と非アクティブ状態に適用されるコピー・グループ・フィールドをリストします。
表 1. バックアップ・コピー・グループのフィールド
フィールド 説明
VEREXISTS 活動バージョンが存在する場合の非活動バージョンの数。
VERDELETED 活動バージョンが存在しない場合の非活動バージョンの数。
RETEXTRA 非活動バージョンを保持する日数。
RETONLY 活動バージョンが存在しない場合の最新非活動バージョンを保持する日数。

各バックアップ・バージョンの名前が固有になっている場合 (例えば、名前の中に タイム・スタンプを使用している場合など) は、バージョン管理は自動的には 行われず、すべてのオブジェクトが活動バージョンとなります。 活動オブジェクト は期限切れにはならないので、アプリケーション で dsmDeleteObj 呼び出しを使用して、これらを非活動にする 必要があります。 このような場合、アプリケーションは、非活動にした オブジェクトをできるだけ早く期限切れにする必要がある場合もあります。 ユーザーはバックアップ・コピー・グループを VERDELETED=0 および RETONLY=0 で定義します。

IBM Storage Protect システムのアーカイブ・コンポーネントでは、バージョン管理ではなく保存期間または有効期限の制御を使用してオブジェクトをサーバーに保管することができます。 保管する 各オブジェクトは、その名前が既にアーカイブされた名前と同じで あっても、固有のものであると見なされます。 アーカイブ・オブジェクトには、照会時 に特定のオブジェクトを識別するために使用できる、メタデータに関連付けられた説明 フィールドがあります。

IBM Storage Protect サーバー上のすべてのオブジェクトには、固有のオブジェクト ID が割り当てられます。 元の値がオブジェクトの存続中は保証されるということはあり ません (特に、エクスポートまたはインポート後)。 したがって、アプリケーションは、元のオブジェクト ID を、後のリストアで使用するために 照会したり、保管すべきではありません。 むしろアプリケーションは、オブジェクト名を保管して日付を挿入すべきです。 リストア中にこの情報を使用してオブジェクトを照会し、挿入日付を検証することができ ます。 その後、現行のオブジェクト ID を使用してオブジェクトをリストアすることができます。