

createnewbase
createnewbase オプションは基本スナップショットを作成し、それをソースとして使用してフル増分バックアップを実行します。
スナップショット差分の増分バックアップ・コマンドを実行したときに一部のファイルがバックアップされない可能性があります。 ファイルがスキップされる場合は、createnewbase オプションを指定してスナップショット差分の増分バックアップを実行してこれらのファイルをバックアップすることができます。 スナップショット差分コマンドの実行時にファイルがバックアップされない可能性がある理由のリストについては、 Snapdiff を参照してください。
バックアップ処理中にファイルがスキップされる理由の 1 つは、そのファイル名が NetApp Data ONTAP でサポートされないことが考えられます。 NetApp Data ONTAP バージョン 8.0 および 7.3.3 より前のバージョンでは、7 ビット ASCII 文字セット内に入っているファイル名のみがサポートされます。 NetApp Data ONTAP バージョン 7.3.3 および 8.0.0 よりあとのバージョンでは、Unicode のファイル名がサポートされます。 NetApp Data ONTAP を、Unicode のファイル名をサポートしないバージョンからサポートするバージョンへアップグレードした場合は、 createnewbase=migrate オプションを指定してフル増分バックアップを実行します。
注: クライアントは、 NetApp Flex GroupボリュームをファイラーONTAP 9.8 以降のバージョンでのみサポートします。
サポートされるクライアント
このオプションは、以下のクライアントに有効です。
すべてのWindowsクライアント
Linux® x86_64 クライアント
構文
パラメーター
- No
- スナップショット差分の増分が実行されることを指定します。 バックアップ/アーカイブ・クライアントが、 NetApp Data ONTAP ファイル・サーバーが Unicode ファイル名をサポートしないバージョンから Unicode ファイル名をサポートするファイル・サーバーにマイグレーションされたことを検出すると、警告メッセージがエラー・ログおよび IBM Storage Protect サーバー・アクティビティー・ログに記録されます。 この警告メッセージはフル増分バックアップの実行が必要なことを示し、操作が正常に完了した場合でも戻りコード 8 をログに記録します。
- Yes
- 新規の基本スナップショットを作成し、それを使用してスキャン・ベースの増分バックアップを実行することにより、フル増分が実行されることを指定します。 スナップショット差分 API によって検出されていない可能性のあるすべてのファイル変更をバックアップするには、このオプションを使用します。
- IGNore
- NetApp Data ONTAP ファイル・サーバーがアップグレードされて Unicode のファイル名をサポートするようになったことをバックアップ/アーカイブ・クライアントが検出すると、スナップショット差分の増分バックアップが実行されることを指定します。
- MIGRate
- NetApp Data ONTAP ファイル・サーバーが、Unicode のファイル名をサポートするバージョンにアップグレードされた場合に、基本スナップショットを作成し、スキャン・ベースの増分バックアップを実行することを指定します。 migrate オプションは yes オプションとは異なります。その理由は、migrate オプションの場合、NetApp Data ONTAP ファイル・サーバーのバージョンが更新されたことをクライアントが検出した場合にのみ基本スナップショットを作成するからです。 yes オプションの場合は、コマンドが実行されるたびに基本スナップショットを作成します。
例
- コマンド・ライン:
dsmc incremental -snapdiff -createnewbase=yes /net/home1
