例: ポリシーがバージョン制御と時間制御の両方を使用する場合の保存

ポリシーでバージョン制御と時間制御の両方を使用することで、データ保存の管理の柔軟性は上がりますが、複雑にもなります。 制御間の相互作用を理解するには、サンプル・ポリシーと、1 カ月の間に 1 つのファイルについて作成されたバックアップ・バージョンの保存に対するそれらのポリシーの影響を参照してください。

表 1 および 図 1を参照してください。 ここでは、クライアント・ノードはファイル REPORT.TXT を 1 カ月に 4 回、3 月 23 日から 4 月 23 日までバックアップします。 REPORT.TXT がバインドされている管理クラスのバックアップ・コピー・グループの設定により、これらのバックアップ・バージョンをサーバーがどのように扱うかが決められます。 表 2 は、4 月 24 日 (ファイルが最後にバックアップされてから 1 日後) 時点で、異なるコピー・グループ設定がバージョンにどのような影響を与える可能性があるかを示しています。

表 1. 4 月 24 日現在の REPORT.TXT バックアップ・バージョンの状況
バージョン 作成日 バージョンが非活動状態になってからの日数
アクティブ 4 月 23 日 (適用外)
非活動 1 4 月 13 日 1 (4 月 23 日から)
非活動 2 3 月 31 日 11 (4 月 13 日から)
非活動 3 3 月 23 日 24 (3 月 31 日から)
図1: REPORT.TXT の活動バージョンと非活動バージョン
REPORT.TXT ファイルは、デフォルト管理クラス内のポリシーにバインドされます。 このクラスには、ポリシー設定を持つバックアップ・コピー・グループが含まれています。
表 2. 4 月 24 日現在の REPORT.TXT のバックアップ・バージョンの保存に対するポリシーの影響
バックアップ 削除済みバックアップ 非活動バックアップ・バージョンの保持 削除済みバックアップの保持 結果
4 バージョン 2 バージョン 60 日 180 日 「バックアップ」 および 「追加バックアップの保持」 設定は、バージョンの有効期限を制御します。 3 月 23 日に作成されたバージョンは、ファイルが再びバックアップされる (4 番目の非活動バージョンが作成される) まで、またはバージョンが非活動状態で 60 日経過するまで、保存されます。

ユーザーがクライアント・ファイル・システムから REPORT.TXT ファイルを削除した場合、サーバーはこの削除をクライアントによる次回のフル差分バックアップ操作時に認識します。 その時点から、 「削除されたバックアップ」 および 「削除されたバックアップの保持」 の設定も保存に影響します。 この時点では、すべてのバージョンが非活動です。

4 つのバージョンのうちの 2 つ (3 月 23 日と 3 月 31 日のバージョン) は、即時に期限切れとなります。 4 月 13 日のバージョンは、非活動状態で 60 日経過したときに (6 月 23 日に)、期限切れとなります。 サーバーは、残っている最後の非活動バージョン (4 月 23 日のバージョン) を、非活動状態になってから 180 日間保持します。

制限なし 2 バージョン 60 日 180 日 「追加バックアップの保持」 設定は、バージョンの有効期限を制御します。 非活動バージョン (最後に残っているバージョン以外) は、非活動状態になってから 60 日経過すると期限切れになります。

ユーザーがクライアント・ノードから REPORT.TXT ファイルを削除した場合、サーバーはこの削除をクライアントによる次回のフル差分バックアップ操作時に認識します。 その時点から、 「削除されたバックアップ」 および 「削除されたバックアップの保持」 の設定も保存に影響します。 この時点では、すべてのバージョンが非活動です。

2 つのバージョンだけが許されるため、4 つのバージョンのうちの 2 つ (3 月 23 日と 3 月 31 日のバージョン) は、即時に期限切れとなります。 4 月 13 日のバージョンは、非活動状態で 60 日経過したときに (6 月 22 日に)、期限切れとなります。 サーバーは、残っている最後の非活動バージョン (4 月 23 日のバージョン) を、非活動状態になってから 180 日間保持します。

制限なし 制限なし 60 日 180 日 「追加バックアップの保持」 設定は、バージョンの有効期限を制御します。 サーバーは、バックアップ・コピーの最大数に基づいて非活動バージョンを期限切れにはしません。 非活動バージョン (最後に残っているバージョン以外) は、非活動状態になってから 60 日経過すると期限切れになります。

ユーザーがクライアント・ノードから REPORT.TXT ファイルを削除した場合、サーバーはこの削除をクライアント・ノードによる次回のフル差分バックアップ操作時に認識します。 その時点から、 「削除済みバックアップの保持」 設定も保存に影響します。 この時点では、すべてのバージョンが非活動です。

4 つのバージョンうち 3 つは、それぞれが非活動状態で 60 日間経過した後に期限切れになります。 サーバーは、残っている最後の非活動バージョン (4 月 23 日のバージョン) を、非活動状態になってから 180 日間保持します。

4 バージョン 2 バージョン 制限なし 制限なし 「バックアップ」 設定は、ユーザーがクライアント・ノードからファイルを削除するまでのバージョンの有効期限を制御します。 サーバーは経過時間に基づいて非活動バージョンを期限切れにはしません。

ユーザーがクライアント・ノードから REPORT.TXT ファイルを削除した場合、サーバーはこの削除をクライアント・ノードによる次回のフル差分バックアップ操作時に認識します。 その時点から、 「削除されたバックアップ」 設定によって有効期限が制御されます。 この時点では、すべてのバージョンが非活動です。

2 つのバージョンだけが許されるため、4 つのバージョンのうちの 2 つ (3 月 23 日と 3 月 31 日のバージョン) は、即時に期限切れとなります。 サーバーは、残りの 2 つの非活動バージョンを無制限に保持します。