EXPORT SERVER (順次メディアへのサーバーのエクスポート)

サーバー制御情報およびクライアント・ファイル・データの全部または一部を、サーバーから順次メディアにエクスポートし、この情報を別のサーバーにインポートすることができます。

特権クラス

このコマンドを発行するには、システム特権が必要です。

構文

構文図を読むビジュアル構文図をスキップEXPort ServerFILEData=NoneFILEData=ALlNoneARchiveBackupBACKUPActiveALLActiveSPacemanagedPreview=NoPreview=NoYesDEVclass1=device_class_nameScratch=YesScratch2=YesNoVOLumenames2=,volume_nameFILE:file_nameUSEDVolumelist=file_nameFROMDate=日付FROMTime=00:00:00FROMTime=時刻TODate=日付TOTime=23:59:59TOTime=時刻ENCryptionstrength=AESENCryptionstrength=AESDESALLOWSHREDdable=NoALLOWSHREDdable=NoYes
注:
  • 1 PREVIEW=NO の場合は、装置クラスを指定する必要があります。
  • 2 PREVIEW=NO および SCRATCH=NO の場合は、1 つ以上のボリュームを指定する必要があります。

パラメーター

FILEData
サーバーに定義されているすべてのノードに関してエクスポートされるファイルのタイプを指定します。 このパラメーターはオプションです。 デフォルト値は NONE です。

順次メディアにエクスポートする場合、ファイル・データにアクセスする装置クラスは、ストレージ・プールの装置クラスによって決まります。 このコマンドに指定されている装置クラスが同じ場合は、サーバー情報をエクスポートするために 2 つのドライブが必要です。 装置クラスのマウント・リミットは、少なくとも 2 に設定して おかなければなりません。

次の説明は、活動 および非活動 バックアップ・ファイル・バージョンについてのものです。 活動バックアップ・ファイル・バージョンは、 クライアント・ワークステーション上にまだ存在しているファイルの最新バックアップ・バージョンです。 その他のバックアップ・ファイル・バージョンはすべて、非活動コピーと呼ばれます。 次の値が使用可能です。
ALl
IBM Storage Protect は、ファイルのすべてのバックアップ・バージョン、すべてのアーカイブ・ファイル、および IBM Storage Protect for Space Management クライアントによってマイグレーションされたすべてのファイルをエクスポートします。
None
IBM Storage Protect はファイルをエクスポートせず、定義のみをエクスポートします。
ARchive
IBM Storage Protect は、アーカイブ・ファイルのみをエクスポートします。
Backup
IBM Storage Protect は、バージョンが活動状態か非活動状態かにかかわらず、バックアップ・バージョンのみをエクスポートします。
BACKUPActive
IBM Storage Protect は、活動バックアップ・バージョンのみをエクスポートします。
ALLActive
IBM Storage Protect は、ファイルのすべての活動バックアップ・バージョン、すべてのアーカイブ・ファイル、および IBM Storage Protect for Space Management クライアントによってマイグレーションされたすべてのファイルをエクスポートします。
SPacemanaged
IBM Storage Protect は、 IBM Storage Protect for Space Management クライアントによってマイグレーションされたファイルのみをエクスポートします。
Preview
情報をエクスポートせずに、エクスポート操作の結果をプレビューするかどうかを指定 します。 このパラメーターを使用して、転送されるデータのバイト数をプレビューし、 必要になるボリューム数を判別することができます。 このパラメーターは以下の値をサポートします。
No
サーバー情報をエクスポートすることを指定します。 この値を指定する場合は、装置クラスも指定する必要があり ます。
Yes
操作をプレビューするだけで実行しないことを指定します。 情報は、サーバー・コンソールおよび活動記録ログに報告されます。 この値を指定した場合、装置クラスを指定する必要はありません。
このパラメーターはオプションです。 デフォルト値は NO です。
DEVclass
エクスポート・データを書き込む装置クラスを指定します。 PREVIEW=NO を指定した場合、このパラメーターは必須です。

DISK、NAS、または CENTERA 装置クラスは指定できません。

エクスポートの実行時にデバイス・クラスのすべてのドライブが使用中である場合、IBM Storage Protect は、優先順位の低い操作を取り消し、ドライブを使用可能にします。

ヒント: 装置タイプが SERVER である装置クラスを指定することによって、別のサーバー上のストレージ・プールにデータをエクスポートすることができます。
Scratch
スクラッチ・ボリュームを使用できるかどうかを指定します。 デフォルト値は YES です。 以下のいずれかの値を指定することができます。
Yes
スクラッチ・ボリュームがエクスポートに使用できることを指定します。 ボリュームのリストも指定した場合は、スクラッチ・ボリュームが使用されるのは、指定の ボリューム上のスペースが不足している場合だけです。
No
エクスポートにスクラッチ・ボリュームを使用できないことを指定します。 PREVIEW=YES を指定してこのコマンドを実行 すると、ボリュームがいくつ必要になるかを判別することができます。
VOLumenames
エクスポートされたデータを入れるために使用するボリュームを指定します。 SCRATCH=NO および PREVIEW=NO を指定していない場合、このパラメーターはオプションです。 ボリューム名を指定しないと、スクラッチ・ボリュームが使用されます。
制約事項: エクスポート操作は、順次アクセス装置クラスに関連したボリュームに書き込みます。 ストレージ・プールに割り当てられたボリュームに書き込むことはできません。

以下のいずれかの値を指定することができます。

ボリューム名
ボリューム名を指定します。 複数のボリュームを指定するには、名前をコンマで区切り、間にスペースを入れないで入力します。
FILE:ファイル名
ボリュームのリストが入っているファイルの名前を指定します。 ファイル内では、各ボリューム名は別々の行に指定する必要があります。 ブランク行とアスタリスクで始まっている注釈行は無視されます。
以下の装置タイプに関連したボリュームを指定する場合は、以下の命名規則を使用します。
該当装置 指定するもの
磁気テープ 1 ~ 6 文字の英数字。
FILE 任意の完全修飾ファイル名ストリング。 例えば次のとおりです。

Linux オペレーティング・システムAIX オペレーティング・システム/imdata/mt1.

Windows オペレーティング・システムd:\program files\tivoli\tsm\data1.dsm.

Windows オペレーティング・システムLinux オペレーティング・システムAIX オペレーティング・システムリモート・ラベル・ファイル Windows オペレーティング・システムLinux オペレーティング・システムAIX オペレーティング・システム1 から 6 文字の英数字。
SERVER 1 ~ 250 文字の英数字。
USEDVolumelist
エクスポート操作で使用されるボリュームのリストが保管されるファイルを指定します。 このパラメーターはオプションです。

このファイルはインポート操作で使用できます。 このファイルには注釈行が含まれ、 注釈行にはエクスポートが実行された日付と時刻、およびエクスポートを作成するために発行されたコマンドが示されます。

重要: 既存のファイルを指定すると、そのファイルは上書きされます。
FROMDate
エクスポートの対象となるファイルがサーバーに格納された日付のうち、最も古い日付を指定します。 指定の日付より前にサーバーに格納されたファイルは エクスポートされません。 このパラメーターは、クライアント・ファイルのデータにのみ適用されます。 このパラメーターは、エクスポートされる可能性のあるほかの情報 (例えばポリシー) に影響を与えません。 FILEDATA パラメーターが NONE に設定されている場合、 IBM Storage Protect は FROMDATE パラメーターを無視します。
ディレクトリー処理: FROMDATE パラメーターはディレクトリーには適用されません。 ディレクトリーが指定された日付範囲内にバックアップされなかった場合でも、ファイル・スペース内のすべてのディレクトリーが処理されます。
重要: エクスポートするノードにグループ・データがある場合は、指定された FROMDATE および FROMTIME の前にバックアップされたデータもエクスポートできます。 ノード上のグループ・データには、例えば、仮想マシン・データまたはシステム状態バックアップ・データなどがあります。 このエクスポートは、データの差分バックアップ処理の結果です。 バックアップ・データの整合したイメージが存在するように、差分バックアップ処理で、フィルター基準を満たさない追加ファイルがエクスポートされる場合があります。
日付を指定するには、 以下のいずれかの値を使用してください。
説明
MM/DD/YYYY 特定の日付 09/15/1998
TODAY 現在日付 TODAY
TODAY- または - 現在の日付から、指定した日数を引いた日付。 指定できる最大日数は 9999 です。 TODAY -3 または -3。
EOLM (End Of Last Month) 前月の最終日 EOLM
EOLM- 前月の最終日から、指定した日数を引いた日付 EOLM-1

前月の最終日の 1 日前に活動状態であったファイルを組み込みます。

BOTM (Beginning Of This Month) 今月の初日 BOTM
BOTM + 今月の初日に、指定した日数を加えた日付 BOTM+9

今月 10 日に活動状態であったファイルを組み込みます。

このパラメーターが指定されていない場合、IBM Storage Protect は、TODATE パラメーター以前に保存されているすべてのオブジェクトと、FILEDATA パラメーターによって指定されたすべてのオブジェクトをエクスポートします。 TODATE パラメーターを指定しないと、 FILEDATA パラメーターで限定されたすべてのデータがエクスポートされます。

サーバー間エクスポート操作が相対的な FROMDATE (例えば TODAY-1) を使用した場合は、後日その操作が再始動されたときにも、再始動されたプロセスは元の操作中に使用された日付を使用します。 例えば、サーバー間エクスポート操作が 07/04/2009 に開始され、FROMDATE が「TODAY-1」と指定されている場合、ファイルの選択に使用される日付は 07/03/2009 となります。 この同じエクスポート操作が中断され、10 日後 (07/14/2009) に再始動された場合、ファイルの選択に使用される日付はまだ 07/03/2009 です。 このため、エクスポート操作全体で、エクスポートするファイルの選択時に必ず同じカットオフ日付が使用されます。

TODate
サーバーからエクスポートされるファイルの最も遅い日付を指定します。 TODATE 値より遅い日付にサーバーに保管されたファイルはエクスポートされません。 TODATE は、クライアント・ファイル・データにのみ適用され、エクスポートされている他の情報 (ポリシーなど) に影響を与えません。
  • FILEDATA パラメーターが NONE に設定されている場合、 IBM Storage Protect は TODATE パラメーターを無視します。
  • TODATE パラメーターが TOTIME パラメーターなしで指定された場合、サーバーは TODATE パラメーターで指定された日付以前に挿入されたすべてのオブジェクトをエクスポートします。
  • FROMDATE パラメーターを指定する場合、TODATE の値は FROMDATE 値以降でなければなりません。 TODATE と FROMDATE が等しい場合、TOTIME パラメーターは FROMTIME パラメーターより後でなければなりません。
  • TODATE パラメーターは、ディレクトリーには適用されません。 ディレクトリーが指定された日付範囲内にバックアップされなかった場合でも、ファイル・スペース内のすべてのディレクトリーが処理されます。
日付を指定するには、 以下のいずれかの値を使用してください。
説明
MM/DD/YYYY 特定の日付 10/15/2006
TODAY 現在日付 TODAY
TODAY-days または -days 現在の日付から、指定した日数を引いた日付。 指定できる最大日数は 9999 です。 TODAY -3 または -3。
EOLM (End Of Last Month) 前月の最終日 EOLM
EOLM- 前月の最終日から、指定した日数を引いた日付 EOLM-1

前月の最終日の 1 日前に活動状態であったファイルを組み込みます。

BOTM (Beginning Of This Month) 今月の初日 BOTM
BOTM + 今月の初日に、指定した日数を加えた日付 BOTM+9

今月 10 日に活動状態であったファイルを組み込みます。

サーバー間エクスポート操作が相対的な TODATE (例えば TODAY-1) を使用した場合は、後日その操作が再始動されたときにも、再始動されたプロセスは元の操作中に使用された日付を使用します。 例えば、サーバー間エクスポート操作が 07/04/2009 に開始され、TODATE が「TODAY-1」と指定されている場合、ファイルの選択に使用される日付は 07/03/2009 となります。 この同じエクスポート操作が中断され、10 日後 (07/14/2009) に再始動された場合、ファイルの選択に使用される日付はまだ 07/03/2009 です。 このため、エクスポート操作全体で、エクスポートするファイルの選択時に必ず同じカットオフ日付が使用されます。

FROMTime
エクスポートの対象となるオブジェクトがサーバーに格納された時刻のうち、最も古い時刻を指定します。 FROMTIME パラメーターを指定するときは、FROMDATE パラメーターも指定する必要があります。 このパラメーターは、クライアント・ファイルのデータにのみ適用されます。 このパラメーターは、エクスポートされる可能性のあるほかの情報 (例えばポリシー) に影響を与えません。 指定された時刻と日付より前にサーバーに格納されたオブジェクトは、エクスポートされません。 FILEDATA パラメーターが NONE に設定されている場合、 IBM Storage Protect は FROMTIME パラメーターを無視します。
重要: エクスポートするノードにグループ・データがある場合は、指定された FROMDATE および FROMTIME の前にバックアップされたデータもエクスポートできます。 ノード上のグループ・データの例としては、仮想マシン・データまたはシステム状態バックアップ・データがあります。このエクスポートは、データの差分バックアップ処理の結果です。 バックアップ・データの整合したイメージが存在するように、差分バックアップ処理で、フィルター基準を満たさない追加ファイルがエクスポートされる場合があります。

FROMDATE パラメーターと組み合わせて指定する場合、 このパラメーターのデフォルト値は真夜中 (00:00:00) です。

時刻を指定するには、 以下のいずれかの値を使用してください。
説明
HH:MM:SS 特定時刻 10:30:08
NOW 現在の時刻 NOW
NOW+HH:MM (H) または +HH:MM (H) 現在の時刻に、指定した時間数と分数を加えた時刻。 FROMTIME+ は、今日より前の FROMDATE を指定した場合のみ使用できます。 NOW+02:00 または +02:00。

このコマンドを 5:00 に、FROMTIME=NOW+02:00 または FROMTIME=+02:00 を指定して出した場合、エクスポート操作には、指定した FROMDATE の 7:00 より後にサーバーに入れられたファイルのみが入ります。

NOW-HH:MM (H) または -HH:MM (H) 現在の時刻から、指定した時間数と分数を引いた時刻 NOW -02:00 または -02:00.

FROMTIME=NOW-02:00 または FROMTIME=-2:00 を指定してこのコマンドを 5:00 に発行した場合、エクスポートには 3:00 より後にサーバーに置かれたファイルのみが含まれます。

TOTime
エクスポートの対象となるオブジェクトがサーバーに保管された最も新しい日付を指定します。 TOTIME パラメーターを使用するには、TODATE パラメーターを指定する必要があります。 TOTIME は、クライアント・ファイル・データにのみ適用され、エクスポートされる他の情報 (ポリシーなど) に影響を与えません。 FILEDATA パラメーターが NONE に設定されている場合、 IBM Storage Protect は TOTIME パラメーターを無視します。

TODATE パラメーターと組み合わせて指定する場合、 このパラメーターのデフォルト値は、真夜中から 1 秒マイナスした値 (23:59:59) です。

重要: TOTIME および TODATE パラメーターの値は、FROMDATE および FROMTIME 値より後でなければなりません。
時刻を指定するには、 以下のいずれかの値を使用してください。
説明
HH:MM:SS 特定時刻 10:30:08
NOW +HH:MM または+HH:MM 現在の時刻に、指定した時間数と分数を加えた時刻。 NOW+02:00 または +02:00。

このコマンドを 05:00 に FROMTIME=01:00 および TOTIME=NOW+02:00 を指定して発行すると、エクスポートには 01:00 から 07:00 に保管されたファイルが組み込まれます。

NOW-HH:MM または-HH:MM 現在の時刻から、指定した時間数と分数を引いた時刻。 NOW-02:00 または -02:00

このコマンドを 05:00 に FROMTIME=01:00 および TOTIME=NOW-02:00 を指定して発行すると、エクスポートには 01:00 から 03:00 に保管されたファイルが組み込まれます。

ENCryptionstrength
管理レコードおよびノード・レコードをエクスポートする時にパスワードを暗号化するために使用するアルゴリズムを示します。 このパラメーターはオプションです。 デフォルト値は AES です。 AES をサポートしないサーバーにエクスポートする場合、DES を指定してください。 以下のいずれかの値を指定することができます。
AES
拡張暗号化規格を指定します。
DES
データ暗号化規格を指定します。
ALLOWSHREDdable
断片化を実行するストレージ・プールのデータをエクスポートするかどうかを指定します。 このパラメーターはオプションです。 デフォルト値は NO です。 可能な値は次のとおり:
No
断片化を実行するストレージ・プールからのデータをエクスポートしないことを指定します。
Yes
断片化を実行するストレージ・プールからのデータをエクスポートできることを指定します。 エクスポート・メディア上のデータは断片化されません。

例: 特定のテープ・ボリュームへのサーバーのエクスポート

サーバーで、サーバー情報をテープ・ボリューム TAPE01、TAPE02、および TAPE03 にエク スポートします。 これらのテープ・ボリュームが MENU1 装置クラスに割り当てられた装置によって 読み取られることを指定します。
export server devclass=menu1 
volumenames=tape01,tape02,tape03

例: ファイルにリストされているテープ・ボリュームへのサーバーのエクスポート

サーバーにおいて、以下のファイルにリストされているテープ・ボリュームへ、サーバー情報をエクスポートします。
  • Linux オペレーティング・システムAIX オペレーティング・システムテープ・ボリューム
  • Windows オペレーティング・システムTAPEVOL.DATA
ファイルには次の行が含まれます。
TAPE01
TAPE02
TAPE03
テープ・ボリュームが MENU1 装置クラスに割り当てられた装置によって使用されることを指定します。 次のコマンドを発行します。
Linux オペレーティング・システムAIX オペレーティング・システム
export server devclass=menu1 volumenames=file:tapevol
Windows オペレーティング・システム
export server devclass=menu1 volumenames=file:tapevol.data