災害発生後のターゲット複製サーバーからのストレージ・プールの修復

ソース複製サーバーで災害が発生した場合、ターゲット複製サーバーからディレクトリー・コンテナー・ストレージ・プール内の重複排除されたデータ・エクステントを修復することができます。

始めに

次の手順を実行してください。
  1. 以下のいずれかの方法を使用して、 IBM Storage Protect サーバー・データベースをバックアップします。
    • Operations Center 「概要」 ページで、 「サーバー」をクリックし、サーバーを選択して、 「バックアップ」をクリックします。
    • 管理コマンド BACKUP DB を発行します。
  2. 技術情報 2013682でデータの修復およびリカバリーに関する最新情報を確認してください。
  3. 以降のステップに進む際に、AUDIT CONTAINER コマンドの使用に関する以下の制限を確認します。
    注意:
    • ストレージ・プール全体に対して ACTION=MARKDAMAGED 設定を指定して AUDIT CONTAINER コマンドを発行すると、ストレージ・プールが修復されるまで、参照データはリストア操作に使用できません。 データベース・サイズ、ネットワーク帯域幅、メディアの速度やその他の要因によっては REPAIR STGPOOL コマンドが数時間または数日実行される可能性があります。 そのため、ストレージ・プールのデータの一部が使用可能な場合、またはストレージ・プールのデータの状況が不明な場合は、以下のガイドラインに従ってください。
      1. 最初に ACTION=SCANALL 設定を指定して AUDIT CONTAINER コマンドを実行することを検討してください。 ACTION=SCANALL を設定すると、不整合があるデータ・エクステントを参照しているデータベース・レコードを識別します。 データベースで損傷ありとしてマークされるのは、これらのデータ・エクステントのみです。
      2. エクステントに損傷ありのマークが付けられたら、REPAIR STGPOOL コマンドを実行できます。
    • ACTION=REMOVEDAMAGED 設定を指定して AUDIT CONTAINER コマンドを実行する予定の場合は、以下のガイドラインに従ってください。
      1. まず、ストレージ・プール内で損傷データ・エクステントの範囲を判別するために QUERY DAMAGED コマンドを実行することを検討してください。
      2. その後、ストレージ・プール内の損傷データ・エクステントを修復するために REPAIR STGPOOL コマンドを発行できます。
      3. 最後に、 ACTION=REMOVEDAMAGED 設定を指定して AUDIT CONTAINER コマンドを実行し、ストレージ・プールに残っている損傷データ・エクステントをすべて除去することができます。

このタスクについて

以下のタイプの重大な損傷を修復するための手順を使用してください。
  • ソース複製サーバー上のすべてのコンテナー・ストレージ・プールの完全消失
  • 1 次サイトの完全消失
この災害復旧シナリオの前提条件は以下のとおりです。
  • PROTECT STGPOOL コマンドまたは 1 つ以上のレプリケーション・ストレージ・ルールを使用して、ソース複製サーバーからターゲット複製サーバーにデータをバックアップしていました。 回復サイトでターゲット複製サーバーが稼働しています。
  • PROTECT STGPOOL コマンドまたは 1 つ以上のレプリケーション・ストレージ・ルールを使用して、データをオフサイトのコンテナー・コピー・ストレージ・プールにバックアップしていました。
  • 複製ストレージ・ルールを使用してデータを複製する場合、データはコンテナー・ストレージ・プールに複製され、ターゲット複製サーバー上のコンテナー・ストレージ・プールから階層化されることはありません。
  • IBM Storage Protect Blueprints を使用して IBM Storage Protect ソース複製サーバーを構成した場合は、リカバリー・サイトで新しいターゲット複製サーバーをセットアップすることにより、Blueprint 構成スクリプトを使用して環境を復元することもできます。 スクリプトは、 IBM Storage Protect データベース、サーバー・オプション・ファイル (dsmserv.opt)、ボリューム・ヒストリー・ファイル (volhist.out)、および装置構成ファイル (devconfig.out) のバックアップ・バージョンをリカバリー・サーバー上の元の場所にコピーしました。 スクリプトの実行後、新規に作成された空のディレクトリーがリカバリー・サーバー上にあります。
ターゲット複製サーバーからのディレクトリー・コンテナー・ストレージ・プールの修復を試行する場合、以下のいずれかの状態が発生すると、REPAIR STGPOOL コマンドは失敗します。
  • ターゲット複製サーバーが使用不可です。
  • ターゲット・ストレージ・プールに損傷がある。
  • ネットワーク障害が発生する。
制約事項: 複製ストレージ・ルールを使用して複製されたデータ・エクステントでは、データが非コンテナー・ストレージ・プールに複製された場合、またはデータがターゲット複製サーバー上のコンテナー・ストレージ・プールから階層化された場合、それらのデータ・エクステントはリカバリーできません。

手順

  1. ストレージ・プール・レベルでコンテナー・ストレージ・プールに対して AUDIT CONTAINER コマンドを発行し、 ACTION=MARKDAMAGED パラメーターを指定することにより、コンテナー・ストレージ・プール内のすべてのデータ・エクステントに損傷のマークを付けます。
    例えば、STGPOOL1 という名前のストレージ・プールを監査して、そのストレージ・プールに損傷のマークを付けるには、次のコマンドを発行します。
    audit container stgpool=stgpool1 action=markdamaged
  2. 以下のいずれかのアクションを実行して、ストレージ・プールを修復します。
    • REPLICATE NODE コマンドを使用してデータを複製した場合は、REPAIR STGPOOL コマンドを発行し、SRCLOCATION=REPLSERVER パラメーターを指定します。
    例えば、ターゲット複製サーバーから STGPOOL1 という名前のストレージ・プールを修復するには、次のコマンドを発行します。
    repair stgpool stgpool1 srclocation=replserver
    REPAIR STGPOOL コマンドを発行すると、損傷エクステントは、修復後に即時にボリュームから削除されます。 損傷エクステントは、REUSEDELAY パラメーターによって指定された値に従って保持されません。
    • 複製ストレージ・ルールを使用してデータを複製した場合は、REPAIR STGPOOL コマンドを発行し、 SERVER パラメーターにターゲット複製サーバーの名前を指定します。
    例えば、 SERVER2 という名前の複製サーバーから STGPOOL2 という名前のストレージ・プールを修復するには、次のコマンドを発行します。
    repair stgpool stgpool2 server=server2
    Blueprint 構成スクリプトを使用してターゲット複製サーバーをセットアップしていない場合、ターゲット複製サーバー上のファイル構造がデータベースに保管されている情報と一致しない可能性があります。
  3. オプションで、 DELETE STGPOOLDIRECTORY コマンドを発行して、ターゲット複製サーバー上に存在しないストレージ・プール・ディレクトリーを削除します。
  4. QUERY DAMAGED コマンドを発行して、追加の損傷エクステントがないことを確認します。
    損傷が検出され、重複排除されたエクステントをターゲット複製サーバーから修復できない場合でも、修復できる可能性はあります。 場合によっては、バックアップ操作中にクライアント・ノードがデータを再送信し、損傷エクステントが修復されることがあります。
  5. エクステントが修復されない場合は、2 つのバックアップ・サイクルを待機して、クライアント・バックアップが行われるようにします。 2 回のバックアップ・サイクルの後、以下のステップを実行します。
    1. 損傷が修復されたことを確認するには、 QUERY DAMAGED コマンドを再発行します。
    2. 損傷データを参照するオブジェクトを除去するには、 AUDIT CONTAINER コマンドを発行して、 ACTION=REMOVEDAMAGED パラメーターを指定します。
      例えば、STGPOOL1 という名前のディレクトリー・コンテナー・ストレージ・プールを監査して損傷オブジェクトを除去するには、次のコマンドを発行します。
      audit container stgpool=stgpool1 action=removedamaged
  6. この手順を繰り返して、すべてのストレージ・プールを修復します。