DEFINE DEVCLASS (FILE 装置クラスの定義)

FILE 装置クラスは、磁気ディスク記憶装置上のファイルを使用しているときに、 データを (テープのように) 順次に保管するボリュームとして使用します。

Linux オペレーティング・システムAIX オペレーティング・システムFILE 装置クラスは EXTERNAL ライブラリーをサポートしません。

Windows オペレーティング・システムFILE 装置クラスは、EXTERNAL ライブラリーもリモート・ストレージ・マネージャー・ライブラリーもサポートしていません。

Linux オペレーティング・システムAIX オペレーティング・システム z/OS media serverを介してアクセスされる装置の装置クラスを定義する場合は、 DEFINE DEVCLASS ( z/OS メディア・サーバーの FILE 装置クラスの定義)を参照してください。

特権クラス

このコマンドを発行するには、システム特権または無制限ストレージ特権が必要です。

構文

構文図を読むビジュアル構文図をスキップDEFine DEVclassデバイス・クラス名DEVType =FILEMOUNTLimit=20MOUNTLimit=有効MAXCAPacity=10GMAXCAPacity=サイズDIRectory=current_directory_nameDIRectory=,ディレクトリー名SHAREd=NoSHAREd=NoYes

パラメーター

device_class_name (必須)
定義する装置クラスの名前を指定します。 装置クラス名の最大長は 30 文字です。
DEVType=FILE (必須)
FILE 装置タイプを装置クラスに割り当てることを指定します。 FILE は、ファイルをこの装置クラスに割り当てることを意味します。 サーバーは、この装置クラスに 属するボリュームにアクセスする必要がある場合、ファイルを開いて ファイル・データの読み取りまたは書き込みを行います。

ファイルのフォーマットは順次アクセス・メディアです。

MOUNTLimit
入出力で同時にオープンできるファイルの最大数を指定します。 このパラメーターはオプションです。 デフォルト値は 20 です。 0 から 4096 の数値を指定できます。

Windows オペレーティング・システム装置クラスをストレージ・エージェントと (SHARED=YES パラメーターを指定することによって) 共有する場合には、ドライブがマウント・リミット値と一致するように定義または削除されます。

同時書き込み機能を使用する場合は、書き込み操作用に十分なドライブがあることを確認してください。 同時書き込み操作に必要なドライブの数が、装置クラスの MOUNTLIMIT パラメーターの値よりも大きい場合、トランザクションは失敗します。

MAXCAPacity
この装置クラス中のストレージ・プールに定義されたデータ・ストレージ・ファイルの最大サイズを指定します。

MAXCAPACITY パラメーターの値は、 ストレージ・プール・スペース・トリガーがボリュームを作成するときの 割り振り単位としても使用されます。 デフォルト値は 10 GB (MAXCAPACITY=10G) です。指定する値は、ターゲット・ファイル・システム上のファイルのサポートされる最大サイズ以下でなければなりません。

この値は、整数の後に K (キロバイト)、M (メガバイト)、G (ギガバイト)、 T (テラバイト) を付けて指定します。 最小サイズは 1 MB (MAXCAPACITY=1M) です。データベース・バックアップ・ボリュームの FILE 装置クラスを定義している場合は、そのデータベースのサイズに適切であり、かつデータベース・ボリュームの数を最小化する MAXCAPACITY の値を指定してください。

Linux オペレーティング・システムAIX オペレーティング・システムこのファイルが REMOVABLEFILE CD サポート用である場合は、 640M より大きい MAXCAPACITY 値を定義しないでください。 CD の使用可能スペース (650 MB) より小さな値では、FILE 装置クラスからの ファイルと、CD 上にあるコピーとの 1 対 1 の突き合わせが可能になります。

DIRectory
この装置クラスで使用されるファイルのディレクトリー位置 (複数可) を指定します。 個々のディレクトリー名をコンマで区切り、ディレクトリーのリスト全体を引用符で囲んでください。 ディレクトリー名には、特殊文字 (例えばブランク) が許可されています。 例えば、ディレクトリー・リスト "abc def,xyz" には 2 つのディレクトリー abc defxyz が入っています。

このパラメーターはオプションです。

Linux オペレーティング・システムAIX オペレーティング・システムデフォルトは、コマンドが発行された時点のサーバーの現行作業ディレクトリーです。

Windows オペレーティング・システムデフォルトは、コマンドが出された時点のサーバーの現行作業ディレクトリーです。 Windows レジストリー情報は、デフォルト・ディレクトリーを決定するために使用されます。

ディレクトリー名 (複数可) を指定することによって、サーバーがこの装置クラスのストレージ・ボリュームを表すファイルを入れる場所を特定します。

NetApp SnapLock サポート (この装置クラスを使用する予定の RECLAMATIONTYPE=SNAPLOCK のストレージ・プール) の場合、DIRECTORY パラメーターで指定するディレクトリーは NetApp SnapLock ボリューム上のディレクトリーを指していなければなりません。

Linux オペレーティング・システムAIX オペレーティング・システムコマンドの処理中に、サーバーは、指定された 1 つ以上のディレクトリー名を、ルート・ディレクトリーから始まる完全修飾形式に拡張します。

サーバーがスクラッチ・ボリュームを割り振る必要があれば、これらのディレクトリーのいずれかに新規ファイルを作成します。 (サーバーは、新規のスクラッチ・ボリュームを作成するディレクトリーを選択できます。) クライアント・データの保管に使用するスクラッチ・ボリュームの場合には、サーバーが作成したファイルのファイル名の拡張子は .bfs となります。 エクスポート・データの保管に使用するスクラッチ・ボリュームの場合には、ファイル名の拡張子 .exp が使用されます。

Linux オペレーティング・システムAIX オペレーティング・システム例えば、ディレクトリー tsmstor を使用して装置クラスを定義し、エクスポート・データを保管するためにサーバーがこの装置クラスにスクラッチ・ボリュームを必要とする場合、サーバーが作成するファイルの名前は ⁄tsmstor⁄00566497.expのようになります。

Windows オペレーティング・システム例えば、ディレクトリー c:\server を使用して装置クラスを定義し、エクスポート・データを保管するためにサーバーがこの装置クラスにスクラッチ・ボリュームを必要とする場合、サーバーが作成するファイルの名前は c:\server\00566497.expのようになります。

重要: ストレージ・エージェントが新しく作成された FILE ボリュームにアクセスできることを確認する必要があります。 ストレージ・エージェントから FILE ボリュームへのアクセスが失敗するため、LAN のみのパスで各種操作が再試行されるか、または各種操作が失敗する可能性があります。 詳しくは、 DEFINE PATH (パスの定義)の DIRECTORY パラメーターの説明を参照してください。
ヒント: 1 つの装置クラスに複数のディレクトリーを指定する場合は、それらのディレクトリーが別々のファイル・システムに関連付けられていることを確認してください。 スペース・トリガー機能およびストレージ・プールのスペース計算では、各ディレクトリーに残っているスペースが考慮されます。 装置クラスに複数のディレクトリーを指定し、ディレクトリーが同じファイル・システムにある場合、サーバーは、各ディレクトリーに残っているスペースを表す値を加算してスペースを計算します。 これらのスペース計算は不正確になります。 サーバーは、操作に十分なスペースがあるストレージ・プールを選択せずに、誤ったストレージを選択して早い段階でスペースを使い尽くす可能性があります。 スペース・トリガーでは、不正確な計算によって、ストレージ・プールで使用可能なスペースの拡張が失敗する可能性があります。 ストレージ・プールのスペースの拡張の失敗は、トリガーが使用不可能になる 1 つの条件です。 ストレージ・プール内のスペースを拡張できなかったためにトリガーが使用不可になっている場合は、コマンド update spacetrigger stgを発行してトリガーを再度使用可能にすることができます。 その他に、スペース・トリガーに対して変更を行う必要はありません。
SHAREd
この FILE 装置クラスはサーバーと 1 つ以上のストレージ・エージェントの間で共有されることを指定します。 共有の準備をするために、MOUNTLIMIT パラメーター値と対応するドライブ数と一緒にライブラリーが自動的に定義されます。 ドライブ名は、ライブラリーの名前に 1 からマウント・リミットまでの数値を加えたものです。 例えば、ライブラリー名が FILE で、マウント・リミットが 4 に設定されている場合には、 そのドライブは、FILE11、FILE12、FILE13、FILE14 と名前が付けられます。

ストレージがサーバーとストレージ・エージェントによって共有される場合の前提条件については、 https://www.ibm.com/mysupport/s/topic/0TO50000000IQWvGAO/storage-protect? language=en_USを参照してください。

例: 複数のディレクトリーを使用する FILE 装置クラスの定義

複数のディレクトリーを指定する装置クラスを定義します。

AIX オペレーティング・システム
define devclass multidir devtype=file
   directory=/usr/xyz,/usr/abc,/usr/uvw
Linux オペレーティング・システム
define devclass multidir devtype=file
   directory=/opt/xyz,/opt/abc,/opt/uvw
Windows オペレーティング・システム
define devclass multidir devtype=file
   directory=e:\xyz,f:\abc,g:\uvw

例: 容量 50 MB の FILE 装置クラスの定義

装置タイプが FILE で、最大容量が 50 MB の PLAINFILES という名前を持つ装置クラスを定義します。
define devclass plainfiles devtype=file  
maxcapacity=50m