ファイル指定の構文
filespec、sourcefilespec、 および destinationfilespec などのファイル指定パラメーターを入力する場合は、 いくつかの構文規則を理解していることが必要です。
以下は、構文規則です。
ファイル・スペース名の一部として、あるいは destinationfilespec の中ではワイルドカードを使用しないようにしてください。 この規則のただ 1 つの例外は、ファイル指定の最低 2 つのレベルでワイルドカードを使用することができる set access コマンドです。




- 例: /home ディレクトリー内のすべてのディレクトリーおよびその従属ディレクトリー内にあるすべてのファイルへのアクセスを許可します。
set access backup /home/* * * set access backup /home/*/* * *


UNIX クライアントでは、ディレクトリー・パス名にワイルドカードを使用しないでください。以下に例を示します。/home/j*asler/file1.c

- 例: d:\test ディレクトリー内のすべてのディレクトリーおよびその従属ディレクトリー内にあるすべてのファイルへのアクセスを許可します。
set access backup d:\test\* * * set access backup d:\test\*\* * *
- コマンド当たりのファイル指定には最大数があります。
- Query コマンドが受け入れることのできるのは、ただ 1 つのファイル指定だけです。
- restore コマンドおよび retrieve コマンドが、ソース・ファイル指定と宛先ファイル指定を受け入れることができます。



一部のコマンドには、20 個のオペランドという制限があります。 この制限は、UNIX シェル・コマンド・プロセッサーによってワイルドカードが拡張されたときに発生する過剰なセッションを防止するためのものです。シェルの展開により 20 個のオペランドの制限を超えないようにするには、リストア・コマンドでソース・ファイル指定拡張文字を引用符で囲みます。注: 引用符を使用すると、非照会リストアの原因となる副次作用があります。removeoperandlimit オプションを使用して、バックアップ・アーカイブ・クライアントが、20 個のオペランド制限を除去することを指定できます。 incremental、 selective、 archive、または backup image コマンドで removeoperandlimit オプションを指定した場合、20 オペランド制限は適用されず、使用可能なリソースまたはその他のオペレーティング・システム制限によってのみ制限されます。
- ファイル指定の長さは制限されます。


AIX、Solaris、および Mac の場合: ファイル名の最大文字数は 255 文字です。 ファイル名とパス名の最大結合長は 1024 文字です。 1 文字の Unicode 表記が複数のバイトを占める場合があるため、ファイル名に含まれる最大文字数は変化する可能性があります。
Linux の場合: ファイル名の最大長は 255 バイトです。 ファイル名とパス名の両方を結合した最大長は 4096 バイトです。 この長さは、オペレーティング・システムでサポートされている PATH_MAX に一致します。 1 文字の Unicode 表記が複数のバイトを占める場合があるため、パス名とファイル名を構成する最大文字数は変化する可能性があります。 実際の制限はパス・コンポーネントとファイル・コンポーネント内のバイト数であり、これは同じ数の文字に対応する場合があります。
Linux の場合: アーカイブ操作またはリトリーブ操作の場合、パス名とファイル名 (結合したもの) に指定できる最大長は 1024 バイトのままです。
ファイル名とファイル・パスを結合した場合の最大バイト数は 6255 です。 ただし、ファイル名自体は、255 文字または 504 バイト (どちらか早い方) を超えることはできません。 さらに、パス内のディレクトリー名 (ディレクトリー区切り文字を含む) は、255 文字または 504 バイト (どちらか早い方) に制限されます。 1 文字の Unicode 表記が複数のバイトを占める場合があるため、ファイル名に含まれる最大文字数は変化する可能性があります。オープン・ファイル・サポート機能を VSS と一緒に使用する場合、バックアップ・アーカイブ・クライアントは、処理されるオブジェクトのパスにスナップショット・ボリューム名を追加します。 結果のパス (スナップショット・ボリューム名とオブジェクト・パス) は上記の制限に従っている必要があります。 スナップショット・ボリューム名は最大 1024 バイトにすることができます。



sourcefilespecを入力すると、ディレクトリー名が /で終わる場合は、 /* が暗黙指定されます。
sourcefilespecを入力すると、ディレクトリー名が \で終わる場合は、 \* が暗黙指定されます。


destinationfilespecと入力すると、名前が /で終わる場合はディレクトリーと見なされ、それ以外の場合はファイルと見なされます。
destinationfilespecを入力すると、名前が \で終わる場合はディレクトリーと見なされ、それ以外の場合はファイルと見なされます。


以下の例は、これらの 2 つの規則を示しています。 mydir および yourdir がディレクトリーであっても、
mydir の後で /* が暗黙指定されるのでコマンドは失敗し、yourdir はファイルと見なされます。restore /home/mydir/ /away/yourdir
次の例は、この 2 つの規則を例示しています。 mydir と yourdir はディレクトリーですが、 \* は mydirの後に暗黙指定され、 yourdir はファイルと見なされるため、コマンドは失敗します。restore c:\home\mydir\ c:\away\yourdir




ファイル指定がディレクトリー区切り文字で始まらない場合は、そのファイル指定は現行作業ディレクトリーのサブディレクトリーであると仮定されます。 クライアントは、ファイル指定を作業ディレクトリーに付加して、完全なパスを作成します。



例えば、現行作業ディレクトリーが /home/me で、コマンドが dsmc res "/fs/dir1/*" mydir/の場合、完全なリストア・パスは次のようになります。 /home/me/mydir
例えば、現行作業ディレクトリーが c:\home\me で、コマンドが dsmc res c:\fs\dir1\ mydir\の場合、完全なリストア・パスは次のようになります。 c:\home\me\mydir


単純なファイル・スペース名を受け入れる唯一のコマンドは、 incremental コマンドです。 次の例は有効です。次の例は、コマンドが selective コマンドであるため、無効です。



dsmc i /Users



dsmc sel /Users
ファイル指定にスペースが含まれている場合は、引用符で囲む必要があります。 例えば次のとおりです。dsmc sel "x:\dir one\file1"ファイル指定がバックスラッシュで終わり、引用符で囲まれている場合、円記号 (¥) をファイル指定の末尾に追加する必要があります。 円記号 (¥) を追加しないと、ファイル指定は正しく処理されず、操作によって予期しない結果がもたらされる可能性があります。
次の例は正しくありません。
dsmc sel "x:\dir one\"次の例は合っています。
dsmc sel "x:\dir one\\"次は、両方のディレクトリー名にスペースが含まれている場合の、1 つのディレクトリーからもう 1 つのディレクトリーへの内容のリストアの例です。
dsmc rest "x:\dir one\\" "x:\dir two\\"
Microsoft DFS ボリュームには、標準の UNC 名を使用してアクセスします。 以下は、MS Dfs ボリュームにアクセスする有効な構文の例です。\\Server_Name\Dfs_Root_Name\path \\Fault_Tolerant_Name\Dfs_Root_Name\path