DEFINE SCRIPT ( IBM Storage Protect スクリプトの定義)
このコマンドは、 IBM Storage Protect スクリプトを定義したり、別のスクリプトの内容を使用して新しい IBM Storage Protect スクリプトを作成したりするために使用します。
スクリプトの最初の行は、このコマンドで定義することができます。 後続の行をスクリプトに追加するには、UPDATE SCRIPT コマンドを使用します。
- スクリプト内でコマンドを経路指定する時には、サーバーまたはサーバー・グループを括弧で囲み、コロンを省略してください。 そうしないと、構文にコロンが含まれている場合に、RUN コマンドの実行時にコマンドが経路指定されません。 代わりに、このコマンドは、RUN コマンドが発行されたサーバー上でのみ実行されます。
- IBM
Storage Protect スクリプト内でコマンドの出力をリダイレクトすることはできません。 代わりに、スクリプトを実行してから、コマンドのリダイレクトを指定してください。 例えば、 script1 の出力を c:\temp\test.out ディレクトリーに送信するには、以下の例のようにコマンド・リダイレクトを指定してスクリプトを実行します。
run script1 > c:\temp\test.out
特権クラス
このコマンドを発行するには、オペレーター、ポリシー、ストレージ、またはシステム特権が必要です。
構文
パラメーター
- script_name (必須)
- 定義するスクリプトの名前を指定します。 この名前は、30 文字以内で指定することができます。
- コマンド行
- スクリプト内で処理する最初のコマンドを指定します。 このパラメーター (およびオプションで、LINE パラメーター) または FILE パラメーターのいずれかを指定する必要があります。
指定するコマンドには置換変数を入れることができます。また、コマンドの最後の文字として継続文字 (-) を指定すれば、コマンドを複数の行にまたがって継続することができます。 置換変数は、'$'文字とその後に続く、スクリプトの処理時のパラメーターの値を示す数値を使って指定します。 コマンド・ラインには、最大 1200 文字まで指定できます。 ブランクが入っている場合には、コマンドを引用符で囲みます。
COMMAND_LINE パラメーターに SERIAL または PARALLEL スクリプト・コマンドを指定することにより、コマンドを順次、並列、または順次および並列で実行することができます。 複数のコマンドを並列で実行し、それらの完了を待ってから、次のコマンドに進むことができます。 コマンドは、並列コマンドが検出されるまで、順次に実行されます。
制約事項: PARALLEL コマンドでスクリプトを指定する場合は、 SHOW、 QUERY、または SELECT コマンドをスクリプトに含めないでください。 この制限は、他のスクリプトを呼び出すスクリプトを含むすべてのスクリプトに適用されます。条件付き論理フロー・ステートメントを使用できます。 これらのステートメントには、IF、EXIT、および GOTO があります。
- Line
- コマンド・ラインの行番号を指定します。 コマンドは複数の行にわたって指定されるので、スクリプトの実行時における処理順序を決めるために行番号が使用されます。 最初の行すなわち 001 行目がデフォルト値です。 このパラメーターはオプションです。
- File
- 定義するスクリプトに内容を読み込むファイルの名前を指定します。 このファイルは、このコマンドが実行されているサーバー上になければなりません。 FILE パラメーターを指定した場合には、コマンド・ラインや行番号を指定することはできません。
別のスクリプトを照会し、FORMAT=RAW パラメーターおよび OUTPUTFILE パラメーターを指定することで、 スクリプトを作成できます。 スクリプトの照会からの出力は、OUTPUTFILE パラメーターを使って指定したファイルに送られます。 新しいスクリプトを作成するために、定義するスクリプトの内容が、OUTPUTFILE パラメーターを使って指定したファイルから読み取られます。
- DESCription
- スクリプトの説明を指定します。 説明には 255 文字まで指定できます。 ブランク文字を入れる場合には、説明を引用符で囲んでください。 このパラメーターはオプションです。
例: AIX クライアントを表示するスクリプトの作成
すべての AIX® クライアントを表示するスクリプトを定義します。define script qaixc "select node_name from nodes where platform_name='AIX'"
desc='Display aix clients'
例: コマンドをサーバー・グループに経路指定するスクリプトの作成と実行
QUERY STGPOOL コマンドを、DEV_GROUP という名前のサーバー・グループに経路指定するスクリプトを定義して実行します。define script qu_stg "(dev_group) query stgpool"
run qu_stg
例: 既存のスクリプトからのスクリプトの作成
MY.SCRIPT という名前のファイルからコマンド・ラインが読み込まれるスクリプトを定義し、この新しいスクリプトに AGADM という名前を付けます。 このファイルは、サーバー上に存在し、サーバーが読み取る必要があります。define script agadm file=my.script