パフォーマンスの変化に対するアラート定義の定義
リソースのパフォーマンスが指定されたしきい値の範囲外になった場合にトリガーされるアラートを定義できます。
手順
- リソースに関するアラートを定義するには、以下のいずれかのオプションを選択します。
オプション ステップ ポリシーのアラートを定義する - 「構成」 > 「アラート・ポリシー」に移動します。重要: デフォルトのアラート・ポリシーは編集できません。 編集可能なアラート・ポリシーを作成するには、デフォルトのアラート・ポリシーを右クリックして、「ポリシーのコピー」を選択します。 コピーしたポリシーは、必要に応じて編集できます。
- ポリシーをダブルクリックします。
- 「アラート定義」タブで「アラート定義の編集」をクリックします。
ポリシーによって管理されていないリソースのアラートの定義 - リソースのリソース・リスト・ページに進みます。 例えば、ブロック・ストレージ・システムのアラートを定義するには、 「リソース」 > Block Storage 「システム」に移動します。 スイッチのアラートを定義するには、 「リソース」 > 「スイッチ」に移動します。
- アラートを定義するリソースを右クリックし、「アラート定義の表示」をクリックします。
- 「アラート定義の編集」をクリックします。
- 「構成」 > 「アラート・ポリシー」に移動します。
- アラートを設定したいリソースのタイプをクリックします。 例えば、「ストレージ・システム」または「スイッチ」をクリックします。
- 「パフォーマンス」 カテゴリーをクリックします。
- パフォーマンス・メトリックに対してアラートを有効にするには、メトリックのチェック・マークをクリックします。 目的のメトリックが表示されない場合は、「メトリックの追加」をクリックして、目的のメトリックを選択します。
- アラートを生成する条件を指定します。条件には、演算子としきい値が含まれます。
- 演算子を選択します。演算子は、リソースのパフォーマンスが指定しきい値と比べて「より大か等しい」または「より小か等しい」場合にアラートがトリガーされるかどうかを決定します。
- しきい値を入力します。 例えば、ストレージ・システムの合計 I/O 速度が 500 操作/秒以上である場合にアラートをトリガーする場合は、値 500 を入力します。しきい値のヒント:
- IBM Storage Insights Pro は、環境間であまり変わらないしきい値の推奨値を提供します。 例えば、「ポート送信帯域幅パーセンテージ」のデフォルトのしきい値は、警告アラートについては 75% 以上、重大アラートについては 85% 以上です。
ただし、スループットおよび応答時間を測定するメトリックの場合、ワークロード、ハードウェアのモデル、キャッシュ・メモリーの容量、およびその他の要因によってしきい値が異なる可能性があります。 このような場合、推奨値はありません。 リソースのしきい値を決定するには、ある程度の期間にわたってパフォーマンス・データを収集し、そのリソースの通常予想されるパフォーマンス動作のベースラインを設定します。 一連のベースライン値を決定したら、測定されたパフォーマンス動作が通常予想される範囲から外れた場合にトリガーするアラートを定義します。
- メトリックによっては、しきい値より低い値が負荷が大きいことを示し、高い値がアイドル動作を示す場合があります。 例えば、「キャッシュ保持時間しきい値」メトリックでは、しきい値を下回るとパフォーマンスに問題があることを示している場合があります。
- IBM Storage Insights Pro は、環境間であまり変わらないしきい値の推奨値を提供します。 例えば、「ポート送信帯域幅パーセンテージ」のデフォルトのしきい値は、警告アラートについては 75% 以上、重大アラートについては 85% 以上です。
- 演算子を選択します。
- オプション: リソースのパフォーマンスのグラフを表示するには、 「ヒストリーの表示」 をクリックします。 グラフを使用して、アラートのしきい値の決定に参考にするために、リソースの現在のパフォーマンスとパフォーマンス履歴を評価します。グラフでは、指定したしきい値の色付きの横線が表示されています。 横線の色は、以下のようにアラートの重大度を示します。
- 重大アラート: 赤
- 警告アラート: 黄色
- 情報アラート: 青
複数条件のアラートの場合、グラフには、各条件ごとに横線が表示され、しきい値と重大度を示します。
グラフをカスタマイズするには、「上位 10」または「下位 10」をクリックしてリソースをパフォーマンス順に表示したり、表示するデータの期間をクリックしたり、表示するデータの開始日と終了日を変更したりします。
- アラートに重大度を割り当てます。重大度を割り当てることにより、リソースで検出される重大な状態を迅速に識別して対処できるようになります。 割り当てる重大度は、組織内のガイドラインおよびプロシージャーに依存します。 各アラートには、デフォルトの割り当てが提供されています。
オプション 説明 重大
この重大度は、重大で、解決する必要があるアラートに割り当てます。 例えば、「ポート送信帯域幅パーセンテージ」が 85% 以上の場合に通知するアラートに、この「重大」重大度を割り当てます。 警告
この重大度は、重大ではないが、潜在的な問題を表すアラートに割り当てます。 例えば、「ポート送信帯域幅パーセンテージ」が 75% 以上 85% 未満の場合に通知するアラートに、この「警告」重大度を割り当てます。 情報
この重大度は、解決アクションを必要としない可能性があるアラート、および主に情報提供を目的とするアラートに割り当てます。 - オプション: ポリシー連絡先またはグローバル・アラート通知アドレス以外の連絡先にアラート違反の E メール通知を送信する場合は、 「E メール・オーバーライド (Email Override)」 フィールドに E メール・アドレスを入力します。ヒント: 「E メール・オーバーライド」 フィールドに E メール・アドレスを入力すると、その E メール・アドレスのみがアラートの通知を受け取ります。 以下の連絡先は通知を受け取りません。
- アラートがアラート・ポリシー内にある場合、ポリシー連絡先として指定されたすべての E メール・アドレス。
- アラート通知に指定されているグローバル・メール・アドレス。 グローバル・アラート通知アドレスを表示するには、 「構成」 > 「設定」に移動します。
- オプション: 「追加オプションの表示」 をクリックして、アラートを通知する頻度を指定します。 これらの設定を使用して、一部の条件に対して過度に多くのアラートがトリガーされないようにします。
- オプション選択したWebhookにアラートを送信し、 [設定 ] > [ 統合] ページで設定された構成をオーバーライドするには、[ Webhookオーバーライド ]フィールドの下にあるチェックボックスをオンにし、Webhookを選択します。
- オプション:
アラートを複製します。このアクションは、メトリックは同じであるけれども条件や設定が異なる別のアラートを定義する場合に使用します。アラートの複写は、以下のような場合に便利です。- 同じメトリックについて、それぞれしきい値が異なる警告アラートや重大アラートを生成したい場合。例えば、ポートの「CRC エラー率」メトリックの場合、以下のようなアラートを定義することがあります。
- 巡回冗長検査(CRC)エラーのある受信フレーム数が毎秒 0.01 カウント以上になった場合に生成される警告アラート
を定義する。 - アラートを複製するが、今回は、CRCエラー・レートが 0.03 counts per second以上の場合に、Critical severity
。
- 巡回冗長検査(CRC)エラーのある受信フレーム数が毎秒 0.01 カウント以上になった場合に生成される警告アラート
- アラートの重大度に基づいて、異なるユーザーにアラート通知を送信したい場合。
「CRC エラー率」メトリックに関する前述の例で、警告アラートは一般管理者に送信され、重大アラートは上級管理者に送信されて問題が解決されるように、通知設定を構成できます。
- 同じメトリックについて、それぞれしきい値が異なる警告アラートや重大アラートを生成したい場合。
- 「変更の保存」をクリックします。
結果
によって生成されたすべてのアラートを表示するには IBM Storage Insights Pro で生成されたすべてのアラートを表示するには、GUI の [ ダッシュボード ] > [ アラート] に移動します。
ヒント: データが既に収集されている場合、リソースのパフォーマンス・アラートを追加、変更、または削除すると、変更が動的に適用されます。